受験の失敗は「不合格」ではなく「自信の喪失」なんじゃないかと考えた。個別指導塾には、「愛」のある先生が求められています。

今回は、「受験の失敗」について。

 

今年もですが、毎年毎年、受験シーズンには高倉塾の生徒は「合格しました!」という嬉しいニュースをガンガン報告してくれます。最高の瞬間ですし、先生たちとキャッキャと喜んでほしいと思っています。

 

しかし…、中には惜しくも不合格になってしまった生徒が出ることも避けられない事実。今まで一緒に努力してきただけあり、担当の先生も一緒に悲しみます。

 

でも、「不合格だった。惜しかったね、じゃあ第二志望の高校でがんばってね」という話で終わっていいはずがありません。生徒の努力を知っているのだから、何が何でも、「受験に失敗したね」という形で終わらせるわけにはいかないのです。

 

ということで今回は…、「不合格になったら、先生はどう接しよう!」という問題を考えていきたいと思います。

 

「受験に失敗しました」は「受験に不合格になりました」と同じ意味ですが、このブログでその考えを変えるキッカケにしてもらえればな…と思います。

 

「現在、学習塾でアルバイトしていて、不合格の生徒にどう接したらいいかわからない…」と疑問に思う塾講師の大学生や、「いつか来る我が子の不合格、どう捉えよう」とご心配の保護者の方の参考になれば…と思います。

 

受験の失敗は、自身の喪失だ。

まぁ結論から言うと、ハッキリ言って「高校受験や大学受験で不合格になりました」という事実は、人生にとって何のダメージもないですよね。どこに行ってもかけがえのない友達に出会えるし、仕事も見つかるし…。私は今は個別指導塾の仕事をしていますが、学歴があってもプラスにならない。

 

だから受験の失敗はどうでもいい「学歴」の面ではなく、「自信をなくしちゃった」ところにあります。「私はダメなんだ…」と思っていて立派なことは絶対にできませんし、自分の才能を半分も発揮できません。でも…、受験に落ちたことで完全に自信を失い、それを大人になっても引きずっている人もいるはず。

 

逆に自信さえ失わなければ次につながるのですが…、自信を失えば、それこそ本当の受験の失敗だと思います。不合格になった生徒には、ぜひ回避してほしい出来事。

 

  • 失敗じゃない…不合格になって別の学校に行くこと
  • 本当の失敗…不合格により自信を失うこと

 

問題は「拒絶された感」。

受験で不合格になったとき、なんでそんなに自信を失うかというと…、「行きたい!と願った学校に行けなくなってしまった」というのが大きな理由ですよね。1番ストレートに考えやすい理由です。

 

しかし、自信を失う1番大きな理由は、「拒絶された」と感じるからじゃないかな…と思っています。

 

学校に拒絶された感

なんと言っても第一志望ですから、学校説明会や見学に足をはこんで、熱心に学校のことを調べたはず。先輩のようすやその学校の噂まで…、細かいところまで調べた人もいるはずです。

 

程度の差こそあれ、志望校に熱いハートを持ってチャレンジしたことは間違いありません。だからこそ「不合格」を受け取ってしまうと「あんなに好きだった高校に拒絶されてしまった…」と考えてしまいます。特になんとも思っていない友達に嫌われても何とも思いませんが、好意を持っていればいるほど、「キライ」と言われたらショックですよね。

 

私は不合格になったときは「拒絶された」というよりもムカつくというか腹が立っていたのですが、それは大学卒業あたりのいい年齢になっていたからでしょう。中高生の年齢なら、やっぱり「拒絶された感」が先立つはず。

 

努力に拒絶された感

志望校というのはたいてい、安全圏ではなく、ある程度のチャレンジが必要なレベルのはず。だからこそ毎日毎日、合格に向かって努力をかかさずに受験まで来たはずです。

 

ドラマでも映画でも、親も先生も全員「努力は裏切らない!」とか言うので、その言葉を信じてがんばるのですが…、努力は人間じゃないので、結果に応えてくれないこともあります。

 

なので「ああ、努力したのがムダになってしまった。」という虚しさが強く残ります。今までがんばってきた自分がかわいそうになってしまう感覚。

 

これは努力に裏切られた…という、「努力に拒絶された感」と考えることができると思います。

 

先生や親の役割は、「愛」だ!

まだまだ社会経験のない生徒たちが、志望校と努力の2つに一度に拒絶される感覚を味わうのですから、深いインパクトのある経験です。やっぱり受験で自信を失う1番の原因がこれにあると思います。

 

それを前提に考えての特に先生の役割について。自信を回復するために。

 

学校も悲しんでいることを伝える!

今まさに不合格のショックを受けている生徒からすれば、周囲の状況をクールに考える余裕はなく、ただ「私はダメなんだな…」という気持ちが巡っています。だから、安心できる面を先生が強調しないといけません。

 

実は高校の先生も、単純に「成績が良い生徒」よりも「点数が伸びなかったけど、ここで頑張りたい!と思ってくれた生徒」の方が伸びることを知っているし、入学して欲しいと思っています。本番の点数なんて、運で左右されるもの。選べるものなら、点数じゃなくて熱意で入学者を選びたいのです。

 

ただ…、公平に合格者を選ぶため、点数で決めるしかありません。つまり拒絶されているのでなく、学校側も泣く泣くの結果であることをしっかりと伝えることが大切です。断腸の思いでの、不合格通知です。

 

決して「こんな生徒は我が校にふさわしくない」と思われたわけではないことを分かってもらいましょう。

 

  • 考えてしまうこと…学校に拒絶された
  • 本当のところ…来て欲しいけど、なくなく不合格通知を出した

 

今までの姿勢が素晴らしかったことを伝える!

不合格通知を受けとった生徒からすれば、「努力が水の泡になってしまった」ように感じるのは当然です。でも、本当はその頑張りはムダになったりしませんよね。その姿勢が資産になって、次にもっと素晴らしい結果をもたらしてくれます。

 

なので…、「今までの頑張り・努力が素晴らしくて、私はあなたを尊敬する!」ということを伝える必要がありますよね。単なる結果に左右されない、今までの資産を周りが評価しないと、自分では分かりません。

 

こう伝えておかないと、「何でもかんでも結果でものごとを判断するクセ」がついてしまうんですよね…。定期テストでも何でも、本当は結果じゃなくて過程が将来にとって大切です。

 

結果で判断されるのは、大人になって何かのプロになってからですね。

 

  • 考えてしまうこと…今までの努力は全部ムダになった
  • 本当のところ…努力を続ける姿勢が将来に1番大切

 

生徒を無条件に肯定しよう

個別指導塾は、生徒の横にピッタリとついて長時間指導するスタイルなので、担当先生と生徒の仲が深まりやすくなっています。だからこそ…、先生の生徒への影響は計り知れません。

 

そんな先生には、いつでもどこでも生徒を肯定する姿勢が必要ですよね。甘えてがんばらない生徒もたまにいるかもしれませんが、全否定から入ったら信頼関係を作れません。だから、生徒自身の素晴らしい面にスポットライトを当てる気持ちが求められます。

 

よく高倉塾の先生たちにも、「愛を持って生徒に教えてください!!」みたいなことを言いますが、それは「生徒の姿勢をいつも肯定して欲しい…」という意味です。

 

その「愛を持って!」という真価が発揮されるのは、やっぱり生徒が不合格で苦しんでいるときこそ。合否に関わらず、無条件に今までの歩いた道を賞賛し、気持ちを伝えましょう。その方法でなければ、生徒の感じている「拒絶感」をやわらげることはできないのだと思います。

 

  • 普通の反応…合格したときだけ「素晴らしい!」と褒める
  • するべき反応…合格しても不合格でも、素晴らしい部分を伝える

 

生徒の不合格を成功にしよう!

自信喪失さえしなければ、不合格なんて大したことではありません。私たち周りの大人は、それを全力で回避してあげられる存在でいたいな…と思います。

 

先生や親の声掛け次第で、不合格を「自信を持つキッカケ」にもできるかもしれません。今までの努力を肯定して、次のチャレンジが待っていることを伝えることができて、生徒も理解してくれれば、人生にとって大きな意味のある気づきを得られるかもしれません。

 

ただただ、「どう声掛けしていいか分からない…」とオドオドしていても、生徒のためになりません…。そっとしておく期間も必要ですが、伝えられることだけは伝えておく努力が、先生や親にも必要かな、と考えています。

 

何とかピンチをチャンスに変えて、不合格さえも「今までのがんばりを続けたい!」と思ってもらうことで、人生的には成功だった…といえるように持っていきたい!と、受験シーズンにふと思った話でした。

 

受験シーズンにつきものの「不合格」との戦い方ですが、以下のブログでも書いたのでまた参考にしてみてくださいね。

(参考:不合格の恐怖・ショックの受け止め方。志望校に不合格になった人や、合格発表が怖くて眠れない人に読んで欲しい。

 

全員が第一志望に合格する年もありますが、不合格者が出ない塾なんて、ありえません。チャレンジする限り、不合格者が出ることは避けられないのです。

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