理屈で導ける部分は絶対に暗記しない。理屈で導けない部分は絶対に暗記しよう。勉強でアタマを鍛えるために。

教室の様子

教室の様子

高倉塾では、今は夏期講習会でフル稼働、もっと授業を組みたくても先生が足りずに泣く泣く断念しているような状況。日本中のどこの学習塾でも、まぁ同じような状況かと思います。

 

高倉塾の中でも、特に忙しくなってくるのは中3です。高校受験が控えているとなると一段と勉強への負担が重くなってきます。

 

そんな中、現在は

 

  • 数学
  • 英語
  • 社会
  • 理科

 

の4教科の入試過去問を解きまくっている状況ですが(国語は後回し)、私は特に理科のカリキュラムを考えています。夏休みのうちに解説&過去問をこなせれば、めちゃくちゃ志望校合格の可能性が高まるので、夏休みの計画は結構大切。

 

今回はそんな中に感じたことを書いていきたいと思います。

 

今の子どもが、将来に社会から求められる能力

今の生徒にはスムーズに成長してもらい、将来に活躍できる人になって欲しいのですが、そのためにはいろんな能力を身につけないといけません。

 

  • グローバルに活躍できる能力
  • 論理的思考力
  • 主体的に取り組む姿勢
  • 協調性
  • リーダーシップ
  • etc

 

などなど、ちょっと10年前までは「勉強していい大学に行ければいいよ」みたいな雰囲気だったのに大きく変わってしまいました……。

 

で、私は主に理科の指導のカリキュラムを考えているのですが、理科を勉強する中で身につけられる能力は、その中でも論理的思考力の部分。

 

主に高倉塾の理科の受験対策カリキュラムとしては、

 

  1. 解説する
  2. 日本中の過去問を解きまくる
  3. 志望校の過去問を解きまくる

 

のシンプルな3段階なのですが、その3段階の全てで、「いかに論理的思考力を駆使しながら解かせていくか」はけっこう大きなテーマとなってくるのです。まぁやっぱり、「理科は全て丸暗記して、満点が取れるようになりました」っていうのは、見た目では素晴らしい成績なのですが、それってやればやるほどバカになっていくと思うんですよね。

 

塾って「志望校に合格させる」「成績を上げる」ためのものですが、それはあくまでも「頭脳が鍛えられた」「学習姿勢がよくなった」という結果でのもの。丸暗記するクセをつけるのは何としてでも避けたいところ。

 

理屈で導ける部分は、絶対に暗記させてはいけない

そこで、指導において1番意識しているのは、「理屈で分かる部分は、絶対に暗記させない」ようにしている部分。

 

一例を挙げるなら、以下のところ。

テキストの写真

①のように、

・昼間は(海から陸)に向かって吹き、夜間は(陸から海)に向かって吹く。

のような記述、暗記して覚えちゃうことも可能で、生徒に自習させれば確実に暗記して得点を取ってしまうところ。

 

実際、このテキストは赤シートで消え、暗記できるようになっているのでなおのこと暗記に走りやすくなってしまいます。

 

でもそうではなく、

 

  1. 昼は暑い
  2. 陸(フライパン)の方が海(水)より温まりやすい
  3. 陸まわりの空気が温まり、膨張する
  4. 膨張するので、陸の気圧が低くなる。海は逆に高気圧に。
  5. 風は高気圧から低気圧に吹くから、海から陸へ風が吹く

 

というような流れを生徒のアタマに叩き込めるか……というところが教育の勝負。「う〜んなるほどなるほど」と納得してもらい、覚えずとも、入試のときに「そう言えば、昼は陸が温まるから……」という風に理屈で導いてもらうことが非常に大切になってくるんですよね。

 

これを「丸暗記でいいや」という考えになってしまうと、やればやるほど考えようとしない人間になってしまいます。

 

 

②の季節風にしても、上のような理屈で考えることがめちゃくちゃ大切。普通の高校だとこのまま試験に出るわけですが、難関校だとその理屈を駆使しないと解けない問題が出てきます。

 

難関校ほど、「ちゃんと理論で考える人」を欲しがっているので、チャレンジ校を受験する人は暗記に頼ってはいけません。

 

理論を叩き込む教え方を、塾として意識する。

そういう考えもあり、「塾は、小手先のテクニックというより、考えさせるクセをつけるのも大きな役割だな」という実感が湧いてきています。それにより、生徒の頭を鍛えていく必要があるわけです。

 

よって、これからの受験対策授業も、全ての単元で念入りに理屈・理論を叩き込んでいきたいと思っています。

 

その成果もあり、応用的な入試問題も全問正解する人もちょくちょく出てきた様子です。

 

これって、普通に上記のような流れ・理論を教えるだけでは不十分で、「理科の問題を解くことで、論理的思考力を鍛えているんだ」という意識を生徒に持ってもらうことが不可欠。高倉塾の指導方針として確立していかなくては……という正義感を持って取り組みたいと思います。

 

こういう理論の部分は、教える側としても楽しいところです。

 

理屈で導けない部分は、文句言わずに丸暗記するべき

逆に教える方も教わる方も本当に面白くないのは、「理屈で導けない」部分。

 

例えば以下のようなところ。

テキストの顕微鏡の単元

うーん、ここは本当に教えるのも覚えるのも嫌になってしまうところで、顕微鏡の部品名とか使い方なんて説明書に書いてありますよね。読めば書いてあるものを記憶する意味は全くナシ。

 

さらに当然、理屈から導ける部分も本当に少ないものです。こんなところを何個も暗記したって、いつまで経ってもアタマは良くなりませんし、むしろ勉強がイヤになる原因に。

 

しかし……、こんなつまらない部分でも入試に出てくることは事実。なので、「理屈で導けない部分は文句言わずに暗記すること」を強く訴えかけることが必要です。受験生ですから。

 

「暗記はダメなところ」「暗記すべきところ」を分けて教える

やっぱり勉強は、「受験で合格するためのもの」だけでなく、「勉強によって考える力をつけるためのもの」。

 

  • 間違った認識……勉強は受験のため
  • 本来の認識……勉強によって考える力をつけるため

 

本当は全部、「理論で導ける問題」ばかりであることが理想ではありますが、いろんな事情もあり、単なる暗記問題が消えることはありません。

 

そこで……、一つの教え方のアイディアですが、

 

  • 理論で導けないところは、単に宿題にしておく
  • その分、理論で導けるところに多くの授業時間を割く

 

ということも大切かと思っています。

 

顕微鏡の使い方なんかは勝手に宿題で暗記してもらって、その分は風の発生手順や計算方法の解説にたっぷりと時間を取ることができれば、「勉強するほど頭がよくなっていく」という理想的な状況に近づくはず。

 

実際、理論的な部分を時間をかけて、例をだしたりプリントにしたり、作図してみてもらったり……という授業をすると、その単元の難問入試問題もスラスラ解ける生徒が増えてきている印象。

 

高倉塾として、あと入試までこの調子で教えることができればな……と思っています。

 

……というわけで、今回は教える側として感じることを書いてみました。夏期講習会はこの調子で、夏休みのうちに、公立高校の過去問を一通り終わるくらいを目標に突き進んでいきたいと思います。

 

 

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