全ての個別指導塾は、授業前に毎回の小テストを実施すべき!生徒の成績、姿勢を高める効果がありました。

英語の小テスト

英語の小テスト

前々回の高倉塾会議で、「毎回の授業前に小テストを実施する!」ということが決定しました。

それ以来、全生徒に欠かさず毎回の授業の始めに、前回勉強した部分の小テストを実施しています。

鉛筆を転がしてテストを受ける男の子

で、そこから一ヶ月弱ほど経過したところで、5月末に各学校で定期テストが行われました。

 

先生たちにとっては「小テストの効果やいかに!?」という注目の結果だったのですが、嬉しいことに思った以上にうまく結果に反映されたんですよね。

ちょっと集計してみたのですが、平均点との差などで比較すると、

 

「前回テストよりも結果が伸びなかった」

ガッカリする女子高生

という生徒は、全体の4%ほどに収まりました。

注意点!
とはいっても、平均点を出さない先生もいるので、正確な数字……とは言い切れません。

 

成績にポジティブな影響が見られたことは確かですし、振り返って考えると、

 

「ああ、こういう要素があったから、小テストは効果があったんだな」

 

としみじみ感じる副次的要素がたくさん出てきました。

 

そこで今回は、

 

「なんで、毎回の授業前小テストを実施したら、みんなの成績が伸びたの?」

疑問に感じる女医さん

という疑問に対する、私なりの答えを書いていこうと思います。

 

「なんとか生徒の成績を上げたい!」

 

と考える保護者の方や先生などはぜひ参考にしてみてください。

 

(以下で、実際に毎回行っている小テストをご覧ください。)

中2 英語 高倉塾小テストサンプル

 

小テストで成績が上がった理由を推測

「Test」と書かれた黒板

小テスト制度を導入し、ひとまずは良好な結果が出て先生たちは喜んでいます。

 

雑談タイム

「毎回の授業前に小テストをやるぞ!」というのは言葉にするとカンタンですが、

 

  • 毎回、どこの範囲を小テストにするか
  • どうやって進捗をチェックしていくか
  • 誰が、いつ採点するか
  • 学力の違う生徒に同じテストをするのか

会議している人たち

を慎重に話し合って考えて結論を出し、

 

  • 全学年の全範囲の小テストを作る
  • 全範囲の合否チェックリストを作る
  • 先生は毎回早めに来て小テスト準備
  • 採点の先生も増やす

勉強が分からず頭を抱えている女性

という多大なるハードワークのもと実施しないといけません。

特に小テストをゼロから作るのって気が遠くなるほど大変なのですが、先生に全てお願いして作ってもらいました……。ありがとうございます。お陰さまで成績が上がりました。

 

あと、授業前の準備の負担が大きくなるにも関わらず、文句一つ言わずに快く働いてくれる先生たちには本当に感謝です。

 

もっと最初からやっておけばよかったのですが、以下のブログにちょろっと書いたとおり、私もずっと、

 

「10分間も小テストするくらいなら、その10分間は個別指導の時間に割いた方がいいんじゃない?その方が先生に教えてもらえるんだし、効果があるだろう」

 

と思ってました。

生徒にもっと貢献するための、高倉塾会議を行いました!4月からもドンドン塾を改善していきたいと思います。

 

そんな考えと裏腹に、授業前の小テストが成績アップして嬉しい驚き。

 

「なんで成績が伸びたんだろう?」

 

という理由を考えたのですが、それはおそらく以下の4つです。

 

  • 脳へのトレーニングになった
  • 先生への通知表になった
  • 遅刻・宿題忘れが激減した
  • 自分から再テストを申し出るようになった

 

一つ一つ説明します。

 

小テストで脳へのトレーニングになった。

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

個別指導塾を運営する立場から、勉強の効率を高めるための本をよくパラパラ読んでいますが、あるとき読んだ『脳が認める勉強法』という本に、とある実験の紹介がありました。

 

大学生が受ける、とある文章を暗記させるカンタンな実験なのですが、暗記する方法を2つに分けます。

 

  • 7分間その文章を勉強して、もう7分間、また勉強する方法
  • 7分間勉強して、あとの7分間は文章を思い出しながら書き出してみる方法

 

後者の「文章を思い出しながら書き出してみる」っていうのはつまり、テストを受けるのと同じ状況ですね。

小テストの効果の検証

その2つの暗記方法を実施した場合、一週間後に多く文章を覚えているのはどっちだ……という実験でした。

結果は以下に抜粋します。

 

1週間後の確認テストという大事なテストで、「自己テスト」が「勉強」を上回ったことだ。

つまり、同じ準備 でも、テストと勉強はイコールではないということだ。

実際、自分で自分をテストすることのほうが勉強よりも 効果が高い。それも、本番の試験までの期間が長ければ長いほど、その差は顕著になる。

ベネディクト・キャリー. 脳が認める勉強法 (Kindle の位置No.2046-2049). . Kindle 版.

 

つまり、直接に勉強内容を教わったりするより、テストを受けてみて、

 

「え〜、これは何て教わったっけ?分からない。そういえばこうだったかも?」

勉強が分からない男の子

……なんてウンウン考える時間の方が有効だったということです。

 

この「なんとか思い出そう」という負荷が、内容を頭に叩き込むキッカケになっているということ。小テストを実施することで、「これ、どうやって解くんだっけ?思い出さなきゃ!」という負荷が、脳への絶好のトレーニングになっていたということです。

 

先生への通知表になった。

通知表

あとは、小テストを毎回行うことで、「先生の通知表になった」ことも成績アップの大きな原因だと思います。

 

高倉塾は基本的に完全な担当制でやってるので、生徒の成長は担当先生の手腕にかかってくるわけです。なので、「自分の生徒は、この単元をどこまで理解してるんだろう?」ということを明確に知る必要があります。

 

小テストの範囲は、「前回の授業で教わった単元」なので、前回の理解度がそのまま小テスト結果に反映するはず。

 

  • 担当生徒の小テストが良い結果だった……前回の教え方は良かった
  • 担当生徒の小テストが悪い結果だった……前回の教え方に問題があった

 

ということの指標になります。小テストの結果がそのまま、「先生への通知表」となったわけです。

 

雑談タイム

個別指導塾の先生って大学生なので、まだまだ仕事面では発展途上であるのも事実。だからこそ、「ココができてねぇよ!」「コレ、もっとこうしなきゃ!」というメッセージを伝え、自ら考えて成長するキッカケを掴んでもらわないといけません。

大学生の女性

だから「ちゃんと成績を上げるようにしないとダメだろ!」なんて言いながら、ちょっとした恐怖政治で先生に頑張ってもらうのも一つの方法。

でも私のポリシーとしては、口うるさく言って抑えつけて仕事させるより、自発的な気持ちで生徒に貢献してもらいたいと思っています。その方が素晴らしい仕事ができるはずだからです。

 

その点この小テストは、私が何も言わずとも「自分の教え方は最高」なのか、「自分の教え方に改善が必要」なのかを先生にしっかり提示してくれます。

この小テストを行った時期くらいから、先生たちなりに考えて試行錯誤してくれることが報告からも伝わるようになってきたので、それも嬉しい小テストの効果の一つです。本当に素晴らしい先生ばっかです。

 

ただ漫然と教えるのではなく、

 

「この教え方で、次回小テスト大丈夫かな?」

「もし次回小テストがダメだとしたら、何が問題だろう?」

 

と先生たちに考えてもらえるようになったと感じます。

 

遅刻・宿題忘れが減った

これもあんまり予期していなかった、ボーナス効果でした。遅刻・宿題忘れが減りました。

 

授業の最初の10分間に小テストをやるので、遅刻したら受けれないか、もしくはタイムオーバーで失格。ということで、遅刻はかなり減りました。

 

それよりもっと顕著に現れたのは、宿題忘れが激減したこと。

 

高倉塾の宿題って、

 

「ハイ、今日はココまで進んだから、宿題は同じプリントを解いてくること!」

個別指導塾の様子

というように、塾の授業でやったところをもう一度家で解いてくる、というスタイルです。塾で勉強したことを、宿題で定着させるわけです。

 

で、小テストの範囲も、「前回やった部分」からの出題。つまり、「宿題ができたらクリアできるよ」という小テストなのです。宿題ができていないなら、小テストも解けません。

 

この関係から、小テストを見据えて宿題をやる生徒が激増しました。上は高校生、下は中1までいろんな生徒がいますが、2回連続で宿題忘れをした生徒は一人も出ませんでした。

 

「宿題をしっかりやるようになった」のも、小テスト導入の大きな効果でした。

 

雑談タイム

高倉塾では、「生徒が宿題をやってきたかどうか」のチェック&報告があるのですが、

「何か最近、宿題忘れの報告がないやん」

と思ったので、私が教室にいるときに先生たちに、

 

「コラ!先生たち、生徒の宿題忘れの報告を忘れてるでしょ!」

怒っている男性

と言ったのですが、笑顔で「いや、宿題忘れが無くなったんですよ〜」と言われました。

私は信じられなかったのですが……、どうやら本当のようです。

テストの点数の結果なんかより、こっちの人間性の成長の方が嬉しいですよね。

 

自分から再テストを申し出るようになった

ぶりっ子の女性

これも大きな成長。嬉しい誤算。

 

生徒ごとのファイルに進捗表を貼り付けて、小テストをクリアしたかどうかを書いて、クリアした単元はハンコを押しているのですが、こうすると「自分がクリアしていない単元」がすっごく分かりやすくなります。先生たちも、「ああ、コイツはここがダメなんだな」ということが分かりやすい。

 

クリアしていないところはテスト前や土日にまとめて再テストするしかないか……なんて思っていましたが、どうやら生徒たちはもっと積極的になっていました。

 

居残りを申し出たりして、「ここを再テストしてほしい」という希望を先生に伝え、コツコツとクリアしてハンコをもらっているみたいです。

スタンプ

「自分のダメなところを改善して、もう一回チャレンジする」

 

これ、子どものときだけでなく、大人になっても必要とされる姿勢ですよね。こりゃ、成績が伸びてきても当然かなと思います。

 

 

注意点!

とは言ってもまだまだクリアしていない単元から逃げている生徒もたくさんいます。将来の差ってそういうところの意識の差なので、厳しく言っていく必要があるかな……と考えています。

 

今後も改善を続けていきます。

というわけで、「思ったより小テストの効果が高かったり、それ以外にもいろんな変化が見られたな」という、とても満足のいく結果となりました。

 

本当はデータを揃えて検証したかったのですが、どうしてもその手間がかけられず体感での効果検証でした。

ただ、ポジティブな結果が出たことは間違いないので、「これ、全部の個別指導塾は導入すべきじゃない!?」と感じたのでした。もうやってるとこはたくさんあるでしょうが、高倉塾も負けないように追いついていきたいところです。

 

この短期間の間にも小テストをパワーアップさせたり、チェックリストを分かりやすくしたり……と改善を繰り返しています。これ以上に生徒の成績向上に貢献できるように考えていきたいと思っています。

 

↓小テストを行おうと思ったキッカケの本。分厚いので時間のある方はどうぞ。。他にもいろいろ、勉強方法の参考になるはずです。

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

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