大谷高校は、京都で「私立高校はどこを受けようか?」と考えている人にとっては外せない選択肢。勉強にしてもバタビアコースを中心に実績は高いし、部活にしても文武両道を高いレベルで実現している高校です。
事実、2017年度入試の志願者数は3,168人と、京都ではダントツでトップ、関西でも2番目の志願者数。にも関わらず年々志願者が増えており、今後も教育内容が充実していく予感。
ウェブサイトが他校に比べると情報量が少なくてショボいのですが、学校の中身はしっかりしています。このブログを読んで、カンペキに大谷高校を理解しましょう。
イメージ的には部活動に全体的に力を入れている高校で、それに加わって「進学実績も立派だよ」というのが大谷高校。私は京都出身ですが、高校の時は「どの部活も頑張っている」というイメージでした。
目次
意外とアクセス便利。JR東福寺から徒歩5分、京都駅からも徒歩圏内。
JR東福寺駅や京阪七条駅まで簡単に行ける人なら、5~10分歩くだけですぐに到着。とっても通いやすい。
上京区や北区あたりに住んでいると少し通いづらく感じる場所にあるのですが、それはちょっと誤解かも。
とにかく京都駅までバスや自転車で行けば、東福寺まで電車で一駅、もしくは徒歩でも可能ですよ。京都駅に近いこともあり、他府県からの志願者も多いんですよね。
高倉塾の位置的に「大谷はちょっと遠いかも」と感じる生徒も多いのですが、上京区や北区の人でも意外と通いやすい!と覚えておきましょう。
3コースから、「学力」と「部活(課外活動)」を軸に選択。
大谷高校は3つのコースを準備しています。
- バタビアコース マスタークラス
- バタビアコース コアクラス
- インテグラルコース
上の2つは、まとめてバタビアコース。
大きな違いは、バタビアコースは、「中学校の成績や入試の成績が良ければ奨学金給付の対象となる」という点。特待生で入学を狙うなら、バタビアコースですね。
(インテグラルでも、スポーツによる特待生はあり。)
上の表がおおよその進学先なのですが、コース選びの大きな基準は、たった二つです。
- 学力(現状・目標の大学)
- 課外活動に置きたい比重
コース選びはどの私立高校でも迷いどころですが、上の2つを軸に考えれば、スグにあなたにピッタリのコースが見つかるはず。
私立高校の一般的なコース分けですが、大谷高校の大きな特徴は、
- 全コースで部活動の加入率が高いこと
- 京都の私立校の中でも進学実績がトップクラスに高い
という点ではないでしょうか。
以下に偏差値順に詳しく解説していきますので、気になるポイントは全てチェックしましょう!
バタビア マスタークラス 偏差値60程度
まず、最も大学受験に力を入れる、大谷の特進コースである、バタビアマスタークラスから!
このクラスは基本的に国公立の合格を目指して、学校中で大学受験をサポートするイメージ。「自分の学力を高めて、なんとか志望する大学に入りたい!」という生徒には本当にお勧めできるコースです。
バタビア マスター 特徴
バタビアマスターはもちろん、「国公立受験に対応したカリキュラムを組む!」というのが大きな特徴。後に説明しますが、京都の私立高校の中でも国公立大の合格率はかなり高い数字を出しています。
オール5近い生徒の併願校として人気
前述の通り、国公立大への合格率がかなり高いため、「ドンドン学力を伸ばすぞ!」ということで、
- 堀川高校探求科
- 嵯峨野高校こすもす科
- 西京高校エンタープライジング科
- 紫野高校 アカデミア科
- 桃山高校自然科学科
……などの難関公立を第一志望とする生徒の滑り止め(第二志望校)として人気です。他県だと膳所高校とか。
オール5近く、9教科合計で40以上ある生徒も毎年600~700人くらい受験するイメージ。
もちろん専願で受験する人もたくさんいますが、いずれにせよ入学者のレベルはかなり高めだと考えておきましょう。
京都だと、成績優秀層は上記で挙げた高校を始めとして、
「公立高校が第一志望!」
という人がかなり多いのですが、そういう生徒ほど「どの私立を受けるのか」というのが大切です。
人気の難関公立高校にチャレンジするほど、不合格率は高まってきます。
なので、万が一に私立高校に行っても「ここなら頑張れそう!」と思えるところを受験しないといけません。
その点、「国公立大学を視野にいれて高校生活を送りたい」と考えるご家庭からすれば、大谷のマスタークラスなんかは併願校として魅力的なはず。
後述しますが、国公立合格率は抜群です。
難関公立高校を受験するくらいなら、特待生として合格できる可能性も高いです。
特進コースなのに部活動加入率が高い
ほとんどの私立高校には、バタビアマスターのような「特進Aコース」のようなコースが設置されていますが、それって部活動はほとんどできなかったりします。
大学受験は甘くないので当然ではありますが、補習や追加授業が充実していると、なかなか部活の参加は難しくなってしまいます。
その点大谷高校は、バタビアマスターでも1,2年生は半数以上が部活動に参加。さすがに3年生になると2割ほどに落ちつきますが、「文武両道を高いレベルで実現する姿勢は素晴らしい!」と個人的には感じています。
しかしバタビアマスターの生徒は、【指定クラブ】には入部することができません。
【指定クラブ】について
指定クラブは「強化」の意味合いが強いですが、学校をいろいろな意味で引っ張っていってもらう人たちの集まりでもあります。指定クラブには、クラブ推薦で入学(入部)する人もいますが、一般の生徒が入部することも、もちろんできます。ただし、マスタークラス生は入部することができません。
【指定クラブ】
- サッカー部
- 硬式野球部
- 男子バレーボール部
- 男子バスケットボール部
- 女子ハンドボール部
上の5クラブは厳しい練習に毎日を捧げる覚悟が必要です。したがって国公立受験なんかとの両立はそもそも難しいところなので、仕方ないかもしれません。
上に貼ったリンクに全ての部活の人数や活動内容、コース別の部員数なんかが書かれているので、「マスタークラスでも活躍できそうな部活はあるかな〜?」という気持ちでぜひチェックしてみてください。
オープンキャンパスでクラブ体験も多くやってるので、その日程もチェックしておきましょう。
また、マスターは模試の成績次第で部活制限されます。部活やりたいなら勉強すべし!
バタビア マスター 進学実績
バタビアマスターのポイントはシンプル、「勉強して、国公立の現役合格レベルの学力を身につけるぞ!」というもの。
なので部活などで忙しくなると目標達成できないので、上述のように指定5クラブの入部ができません。
大学入試方法も、94%が一般入試で、推薦で合格する人もちょっといるかな……という程度。指定校推薦の枠はありません。
実際の進路を表にすると、以下。
(スマホで横幅が狭い方は、表を横スクロールできます)
卒業年度 | 国公立 | 関関同立 | 産近甲龍佛 | その他4年制 | 進学準備等 |
2015 (57名) |
35名 61.4% |
3名 5.3% |
3名 5.3% |
7名 12.3% |
9名 15.7% |
2016 (41名) |
25名 61.0% |
2名 4.9% |
4名 9.8% |
2名 4.9% |
8名 19.4% |
マスターは一番上の特進コースだけあって、国公立の合格率がかなり高い。京都の私立高校の特進コースの中では、1,2位を争います。
合格大学は阪大、神大、筑波大、九州大など。
2年前は京大も2名出ていましたし、合格校のレベルは申し分のないもの。思いっきりマスターで勉強すれば、高い確率で人気の国公立にも合格できます。
「その他4年制」の大学も、京都薬科大学と東京理科大学。進学に関しては本当に難関大ばっかり進んでますね。
マスタークラスに入って、周りや先生の雰囲気に引っ張られて必死で勉強するのも素晴らしい高校生活ですね。
国公立大学への進学率は61.0%になってますが、現役合格率は実は78%と、もっと高いです。
浪人して上を目指したり、特待合格で私立に進む人がいるので、実際の進学は61.0%に落ち着いてくるわけです。
生徒の進路を考えていると、進学データが詳細までビシっと揃ってる大谷高校は、個別指導塾を運営している身からすると非常に好感が持てます。
データを見栄えのいいようにボカしたりなども可能ですが、全ての進学先を正確な数字で出している私立高校は案外少ないです。
「大学合格者数」より「実際の進学先」の方がリアルに生徒の行く先が見えますよね。
「合格者」だと複数合格をカウントしたり、割合も分からなかったりしますが、進学先はその高校のそのままの姿。
その点、大谷高校はオススメしやすい高校だな……と感じています。
バタビア マスター 合格の目安
合格実績に強みを持つバタビアマスタークラスの合格の目安ですが、以下を目安に考えましょう。
- 学校評定(中3の12月時点)で主要5科23程度
- 模試の偏差値で60程度
あれば十分かな、というくらい。主要5科23というと、国数英理社の3つくらいが「5」で、あとは「4」ということです。
国公立大学にバンバンと合格者を出すクラスなので、最も多く合格しているのは「9教科合計で40~45」といった、ほとんどオール5に近い生徒。
日頃から学校の成績を高めておくこと、結構大切ですね。
9教科で40近いと、マスターで推薦もらえたり、特待生もらえる可能性は高いです。
バタビア マスター 倍率・合格基準点
バタビアマスターの倍率や合格基準点は以下の通り。
専願倍率 合格/受験 合格基準点 |
併願倍率 合格/受験 合格基準点 |
後期倍率 合格/受験 合格基準点 |
|
2016 年度 |
1.67 3/5 375/500 |
5.03 345/1734 395/500 |
2.64 278/734 225/300 |
2017 年度 |
1.82 11/20 385/500 |
3.34 603/2030 405/500 |
2.29 312/713 230/300 |
大谷高校の合格判定の制度は、「合格基準点」を作っておき、学校の成績と総合評価をするシステム。
なので本当は、倍率とか意識してもあんまり意味ありません。基準をクリアできるか、クリアできないかの勝負。
1番右の後期試験は、他の私立と日程を2日くらいずらした併願入試。私立を2校受けておきたい人用。
大谷高校は、受験時に「バタビアマスター」「バタビアコア」「インテグラル」の希望コースを選択する欄はありません。
評定と入試成績によって勝手にマスター合格、コア合格……など決められます。
- マスター合格……全コースから選択し入学
- コア合格……コアかインテグラルを選択し入学
- インテグラル合格……インテグラルのみ
「マスター受かったけど、コアかインテグラルがいいわ」という人も多いです。
また、
- どのコース合格でも、専願(絶対入学する)で受験する
- 「マスターで合格なら専願、コアかインテグラルで合格なら併願」
- 「マスターかコアで合格なら専願、インテグラル合格なら併願」
- 「どれで合格しても併願」
というように、段階を分けて願書提出できます。
つまり、上の表だと不合格者がいっぱい出てますが……、ほとんどコアかインテグラルには合格しているということです。
入試の成績としては、「マスター専願」ならば入試で75%(375/500)は取れ、ということですね。2017年度はちょっと基準が上がって385/500でした。
併願でマスター合格を目指すのなら、80%の得点(400/500)は欲しいところ。
大谷高校は学校評定との総合判定をするため、評定が上の「合格の目安」で書いた基準より大きく下回りそうなら、入試の得点をもう少し上乗せしなければなりません。
逆に、評定がとても良かった場合は入試得点が低くても合格します。
目安としては、「合格の目安」の成績に大きく足りていない場合、上の表の合格基準点より20~30点プラスで取れるように対策しましょう。
例えば2017年のマスター専願の合格基準点は385点でしたが、350点くらいで合格した生徒もいましたよ。その生徒は中3の12月期の学校評定が高かったから(オール5程度)。
マスター合格したい人はとりあえず過去問を解いてみて、専願なら500点満点中380点、併願なら400点取れるまで勉強を続けましょう。
傾向はハッキリしているため、塾や学校の先生に鍛えてもらえれば難しくないと思います。
マスター志望者は、どの受験型で受けるべき?
大谷高校は、受験時に「バタビアマスター」「バタビアコア」「インテグラル」の希望コースを選択する欄はありません。
評定と入試成績によって勝手にマスター合格、コア合格……など決められます。
- マスター合格……全コースから選択して入学
- コア合格……コアかインテグラルを選択して入学
- インテグラル合格……インテグラルのみ
それを前提として……、自分に合わせたいろんな受験型(A~E)を選ぶことができます。
受験型は、以下の図を見てください。
マスター第一志望で、どうしてもマスターに入りたい人
「マスターに入りたい!何が何でも入ってやる!」という人はBで受験するのがオススメ。
Bなら、特待生はもちろん、マスターもコアも、専願基準で合否判定が出て、難易度が下がる。
B受験にしておけば、マスターが専願基準でも不合格だった場合、コアで専願合格しやすくなるわけです。
コアで合格しておけば、高2進級時に、マスター編入試験にチャレンジできるんです。
どうしてもマスターで勉強したいなら、コアでも合格しておいて、高1で頑張り、2年でマスターに行けば問題ない。
A受験すると、コア不合格だとインテグラルに入学義務が発生します。インテグラルだと編入試験でコアまでしか行けないので、マスターは無理。
もちろん、Bならコア以上に合格したら入学義務あり。
マスター第一志望だが、コアやインテなら公立行きたい人
上の人とあんまり変わらないのですが、「最初からマスターで合格できないなら、公立に行きたい」という人はC1で受験しましょう。
惜しくもマスターが不合格で、コアかインテグラルで合格した場合は「併願」処理されるので、入学義務がありません。公立など、他の高校も選べます。
「マスターなら大谷に行きたい。コアやインテグラルは全く興味ない」という人は、C1で受験しましょう。
他校が第一志望だが、もし特待生合格なら大谷で決める人
「経済的事情で公立に進むつもり。でも、もしマスターで奨学金出るならマスターに決める!」という人は、C2かC3で受験しましょう。
「半額でも出してくれるなら、マスターに入るぞ!」という人はC2で受験。
「半額じゃダメ。全額出してくれるなら、マスターに決める!」という人はC3で受験。
C2もC3も、特待生合格は出やすくなる。しかし特待生合格が出てしまえば、必ず入学することになるので注意。
特待生合格は、入学コースをマスターかコアから自由に選べますよ。(インテグラルに特待生なし)
絶対に譲れない第一志望の他校がある人
「いや私はマスターに受かっても、特待生だったとしても違う高校が第一志望だ……」という人は、DかEの受験です。
全てを「併願基準」で判定するので、専願より合格ラインが上がるわけですが、どれで合格しようと入学義務はありません。
大谷高校の合格を確保しつつ、第一志望の公立などに思う存分ぶつかっていくことができますよ。
ちなみにEは後期試験。他の私立も受けたい人は、大谷は後期で受けるといいでしょう。前期のA~Dで大谷受験した人はEは受けられないので注意。
後期試験のEは国・数・英の3教科なので、社会と理科がニガテな人はあえて後期で受けてもいいかも。
バタビア マスター 特待生制度
大谷高校には『清沢教育給費生』という特待生制度があります。
【バタビアコース】対象:受験生全員(推薦・専願・併願を問いません)
選抜方法:評定で条件を満たし、本校入試で以下の得点をとれば、清沢教育給費生としての資格を得ることができます。
【前期・後期】 併願全給 85% / 併願半給 82% / 専願全給 80% / 専願半給 78%
※特待生合格と入学可能コースは、生徒募集要項のⅥ.受験型と判定基準をご参照してください。
授業料の全額(年額552,000円)または、半額(年額276,000円)の給費を原則3年間受けられます。
上記の説明の通り、大谷高校はこちらの意思表示なしに、特待生合格も勝手に判定してくれます。
気になる基準は、大まかには以下の通り。
全給 | 半給 | ||
前期 | 専願 | 415/500 | 400/500 |
併願 | 435/500 | 420/500 | |
後期 | 併願 | 260/300 | 245/300 |
まぁこの辺は年によって基準も変わるし、学校評定との総合評価ということもあり、一つの目安です。
マスタークラスの合格者の平均は毎年、専願は380/500、併願は410/500くらいに落ち着くので、それよりちょっぴり頑張って点を取る必要がありますね。
評定的には、専願だと5教科で23、9教科で40ちょっとあれば半給以上は受験前にほぼ確定してもらえそうです。
中学校や塾の先生に確認してください。併願だともう少し基準は高くなる。もし評定が低くても、上記基準の点数を狙えば特待生合格は十分にありえます。
2017年度入試では、288名が全給合格、487名が半給合格。
特待生でコア入学もOK。インテグラル入学も可能だが、給付はなくなる。
[/memo]バタビア コアクラス 偏差値55程度
バタビア・コアクラスも進学実績が非常に高く、また部活動も盛んにできる魅力的なコースです。
一般入試での大学受験はもちろん、指定校推薦などを活用した幅広い進路が用意されています。難関の私立大学を目指しつつ、部活など自分のやりたいこともガンガンやりましょう……というイメージ。
バタビア コア 特徴
マスターは「国公立、国公立だ!!」という感じでしたが、コアはどちらかというと「課外活動もやりつつ、人気私立」という感じ。
もちろんマスターに負けない学力を持った人もいるので、刺激を受けつつ勉強しましょう。
クラブに全力を注ぎつつ、志望校合格を目指せる
1番の特徴としては、マスターよりも課外活動に全力を注げる、というポイントです。
何よりも、
- サッカー
- 硬式野球
- 男子バレー
- 男子バスケ
- 女子ハンドボール
の指定クラブに入部可能なところが魅力。マスターでは入部できないので、マスター合格してもコアを選ぶ人が多いです。
他のクラブに関しても、マスターよりは部活動に比重を置いて活動することが可能です。教科書の進みも遅くなるので、文武両道しやすい。
指定校や公募推薦も狙いやすい
マスターは大学受験を正面から突破して……という作戦でしたが、コアは少し柔軟な選択が可能。
部活とかを頑張りたくて国公立受験しない場合、「学校の成績をとっておいて推薦で大学に進む」というのは有効な選択肢となります。
特に引退が冬くらいにまでもつれこむ部活とかだと、指定校や公募推薦狙っていくしかなくなりますよね。
マスターはそもそも指定校推薦制度などは活用できないので、ここは大きな違い。
バタビア コア 進学実績
バタビアコアは、マスターに比べて課外活動にも熱を入れられるのが特徴ですが、進学実績も立派なもの。
半分以上が一般で大学受験し、地方主体とはいえ国公立に1割弱の合格者を出しています。
3年生でも半数以上が部活に参加する中、この実績は他の私立ではなかなか見ないものかもしれません。
バタビアコアクラスの、具体的な進学先は以下の通り。(スマホの方は横スクロールできます)
卒業年度 | 国公立 | 関関同立 | 産近甲龍佛 | その他4年制 | 短大等 | 進学準備等 |
2015 (159名) |
15名 9.4% |
21名 13.2% |
36名 22.6% |
64名 40.3% |
4名 2.5% |
19名 12.0% |
2016 (147名) |
13名 8.8% |
34名 23.1% |
36名 24.5% |
37名 25.2% |
9名 6.2% |
18名 12.2% |
その他4年制の大学としては、
- 京都女子大
- 京都薬科大
- 同志社女子
- 大阪医科大
- 学習院大
- 駒沢大
- 中央大
- 法政大
など人気校もたくさん。40%程の生徒が何らかの推薦を使って大学進学しています。
「私は部活や課外活動に時間を割いて高校生活を送ります」という人も進路面では安心できるコースかもしれません。
いろんな高校の説明会に行かれる保護者の方に話を聞くと、「指定校推薦でいい大学に行けるか」というのが高校選びのカギとなっているような気がします。
教育内容ももちろん非常に大切ですが、「これだけの指定校枠があります!」という説明が充実した私立高校だと、かなり真剣にその高校を検討されます。
確かに部活を本気でやったりするなら大学受験は少し心配ですし、推薦は「受験戦争」みたいなのに巻き込まれずにスムーズに進学できるイメージがあるのでそれも納得。
推薦の枠の数を把握し、「学校成績でクラス上位◯◯%くらいに入れば、◯◯大学あたりに行けそう」のように考えておくのもアリですね。
バタビア コア 合格の目安
「ぜひバタビアコアに合格したい」と考える人のための、合格の目安は以下の通りです。
- 学校の評定でオール4くらい
- 模試で偏差値55くらい
でしょうか。
コアで合格しているのは、成績がオール4くらいの生徒です。V模試でも五ツ木模試でも、偏差値は55くらい。
まぁオール3だったり模試偏差値が50くらいでコア合格した生徒もいますし、とにかく諦めず過去問対策をやりつつ、合格を目指せば光が見えるはず。
バタビア コア 倍率・合格基準点
バタビアコアの倍率と合格基準点は以下の通り。
専願倍率 合格/受験 合格基準点 |
併願倍率 合格/受験 合格基準点 |
後期倍率 合格/受験 合格基準点 |
|
2016 年度 |
1.25 16/20 300/500 |
1.54 1129/1739 325/500 |
1.40 524/734 175/300 |
2017 年度 |
1.15 26/30 315/500 |
1.48 1382/2052 340/500 |
1.45 492/713 200/300 |
大谷高校の場合、倍率というよりは青字の「合格基準点」が取れるかどうか……が重要ですね。
学校の評定と入試点数の総合評価で合否が判定されます。
大谷高校は、受験時に「バタビアマスター」「バタビアコア」「インテグラル」の希望コースを選択する欄はありません。
評定と入試成績によって勝手にマスター合格、コア合格……など決められます。
- マスター合格……全コースから選択し入学
- コア合格……コアかインテグラルを選択し入学
- インテグラル合格……インテグラルのみ
「コア受かったけど、インテグラルがいいわ」という人も多い。
また、
- どのコース合格でも、専願(絶対入学する)で受験する
- 「マスターで合格なら専願、コアかインテグラルで合格なら併願」
- 「マスターかコアで合格なら専願、インテグラル合格なら併願」
- 「どれで合格しても併願」
というように、段階を分けて願書提出できます。
つまり、上の表だと倍率が高く、コアに不合格者がいっぱい出てますが……、ほとんどインテグラルには合格していますよ。
合格基準点は年によって変わりますが、まぁ例年で言うと、500点満点のうちの300~320点くらい取れればOK、というくらい。
学校評定との総合評価なので、もし中3の2学期あたりの成績が上記「合格の目安」であるオール4くらいに遠く及ばないのなら、合格基準点のプラス20~30点が取れるように頑張りましょう。
コア志望者は、どの受験型で受けるべき?
大谷高校は、受験時に「バタビアマスター」「バタビアコア」「インテグラル」の希望コースを選択する欄はありません。
評定と入試成績によって勝手にマスター合格、コア合格……など決められます。
- マスター合格……全コースから選択して入学
- コア合格……コアかインテグラルを選択して入学
- インテグラル合格……インテグラルのみ
それを前提として……、自分に合わせたいろんな受験型(A~E)を選ぶことができます。
以下の図を再掲。
コア第一志望で、どうしてもコアに入りたい人
「バタビアのコアに魅力を感じるんだ、どうしても入りたい!」という人はAで受験するのが無難です。
Aで受験すると、特待生からインテグラルまで全て「専願基準」で判定してくれます。
その代わり、インテグラルで合格してしまえば、インテグラルへ入学義務が発生します。
「ええ、インテグラルなら入学したくない、コアがいいんだ!」と思うかもしれませんが、専願基準でもコアに受からないということは、今の実力がその程度だということ。
インテグラルで入学しても、高2進級時にコアへ編入試験を受けることができますから、それを目指して入学後も熱心に勉強しましょう。きっとコアに進級できるはず。
コア第一志望だけど、インテグラルなら公立に行きたい人
一方で、「いやいやインテグラルだったら私は大谷には入りたくない」というこだわりのある人は、Bで受験しましょう。
Bならコアまでは「専願基準」で判定してくれますし、コアがダメでインテグラル合格だった場合は併願合格となるため、大谷高校に入学する必要はありません。
絶対に譲れない第一志望の他校がある人
こちらも同じで、「大谷高校はあくまでも滑り止めなんだ!」という人は、DかEの受験をしましょう。全て併願判定ですが、どれで合格しても入学する必要はありません。
Eは後期選抜ですので、他の私立も受けたい人は大谷を後期で受けるとよいでしょう。国・数・英の3教科受験となるため、社会と理科がニガテな人はあえてEで受けるのもアリ。
「大谷を前期で受けたけど、インテグラル合格だったから後期でコア合格を目指す」という風に、前期と後期で2回受験するのは残念ながら認められていません。
バタビア コア 特待生制度
バタビアコアの特待生制度ですが、これはマスターと全く同じ。特待生制度に、マスターとコアの違いはありません。
成績優秀なら、『清沢教育給費生』という特待生制度を活用できます。
【バタビアコース】対象:受験生全員(推薦・専願・併願を問いません)
選抜方法:評定で条件を満たし、本校入試で以下の得点をとれば、清沢教育給費生としての資格を得ることができます。
【前期・後期】 併願全給 85% / 併願半給 82% / 専願全給 80% / 専願半給 78%
※特待生合格と入学可能コースは、生徒募集要項のⅥ.受験型と判定基準をご参照してください。
授業料の全額(年額552,000円)または、半額(年額276,000円)の給費を原則3年間受けられます。
特別な手続きなしに、勝手に特待生合格かどうかを判定してくれますよ。
念のため以下に特待生の得点基準を再掲します。
全給 | 半給 | ||
前期 | 専願 | 415/500 | 400/500 |
併願 | 435/500 | 420/500 | |
後期 | 併願 | 260/300 | 245/300 |
年によって基準も変わり、学校評定との総合評価ですので、あくまでも目安。
とにかく以上の点数をとらないとダメですが、当然マスター合格よりもハードルは高い。なので「コアで特待生」というのは、マスター以上の学力を持った生徒だということ。
評定的にも、専願だと5教科で23、9教科で40ちょっとあれば半給はほぼ確定してもらえるでしょう。併願だともう少し。評定が低くても、上記基準を狙えば特待生合格は十分にありえます。
2017年度入試では、288名が全給合格、487名が半給合格。
特待生合格すれば、「マスター入学」と「コア入学」を自由に選べますし、普通はマスターを選びます。しかし、指定5クラブに入部したい生徒なんかは、マスターじゃ無理なのであえてコアを選びます。
特待生合格でインテグラルも選択可能、しかし給付はなくなりますので注意。
インテグラルコース 偏差値50程度
部活や課外活動を熱心にできるのがインテグラルコース。
基礎学力を向上させつつ、推薦で大学に進むために日々を過ごすのが、インテグラルコースの基本。
インテグラルコース 特徴
インテグラルコースは、「部活頑張りたいから選んだ」という生徒が1番多いのではないでしょうか。
授業はバタビアコースより早く終る
実際に通う生徒にとって、これが1番大きい違いです。
バタビアマスターは7限まで授業があるし、高3になれば8限まで。自習も合わせると遅くまで学校で勉強します。
コアも負けじと7限授業が多いのですが、その点インテグラルなら基本は6限までなので15:30ごろに終了。その後は自分の活動に全力を注げます。
高3になるとコアと一緒に選択授業を受けたりできるので、勉強に力を入れようと思えばそれも可能。
インテグラルコース 進学実績
こちらの生徒は主に部活動のエースだったり課外活動に熱心だったりと、より文武両道を求める要素が強くなるため、うまく指定校などの推薦制度を使って大学進学を目指します。
そのため、バタビアコースに比べて生徒の進路は多岐にわたり、個人に合った進路に進んでいる印象。
具体的な進学先の表はこちら。(スマホの方は横スクロールできます)
卒業年度 | 国公立 | 関関同立 | 産近甲龍佛 | その他4年制 | 短大等 | 進学準備等 |
2015 (222名) |
2名 9.4% |
27名 12.2% |
35名 15.8% |
107名 48.2% |
39名 17.6% |
12名 5.3% |
2016 (266名) |
0名 0% |
34名 12.8% |
34名 12.8% |
151名 56.8% |
33名 12.4% |
14名 5.2% |
一般で大学受験をするのはわずか5%未満の生徒。
上の表だけで進路のおおよそのイメージは湧いてくると思うのですが、一応「その他4年制」の大学はどの辺かというと……、
- 同志社女子大
- 京都看護大
- 関西外国語大
- 立命館アジア太平洋大
などなど。短大や専門学校に進む生徒も多いですが、4年制大学でも専門性を追求する人が多いです。
ほとんどの生徒が推薦を使って進学しますが、指定校枠だと関関同立レベルで50枠くらいで、その他も有り余るくらいはあります。
コアの生徒との取り合いもありますが、評定が出やすい分有利だったりするので、「学校の成績を取るのは任せろ」というタイプの人はあえてインテグラルでもいいんじゃないでしょうか。
インテグラルコースは勉強への比重が最も軽いコースですが、進学に関しては他コースに負けず劣らず魅力的であるということ。
インテグラルコース 合格の目安
部活動のエースなんかはインテグラルコースの生徒が多いわけですが、だからといって勉強面がおろそかでは入学できません。
大谷高校、私立でもかなり合格ラインが高い方ですよ。
具体的な合格の目安としては……、
- 学校評定が9教科計30くらい
- 模試偏差値が50くらい
でしょうか。普通の私立だとインテグラルみたいなコースはオール3あれば余裕なのですが、大谷はちょっと基準が高まる。
模試偏差値も50を切るくらいだと少し不安な感じ。
合格者の中では、9教科合計30くらいの成績の人が1番多い。だから完全にオール3で合計27、という人も望みがあるのですが、併願だとほぼ落ちてるのが現状。毎年2000人の合格のうち10~20人くらいが合格。
まぁもちろんオール3を大きく下回っても入試で挽回して合格する人も毎年数人いますが、やっぱり塾の力なしでは難しいところ。よく見てくれる塾が近くにあれば、合格は難しくないかも。
少しでも合格率を高めるためには、成績を高めておくことと、入試点数を稼げるように過去問対策に尽きます。
インテグラルコース 倍率・合格基準点
インテグラルコースの倍率や合格基準点は以下です。自分がその点数を取れるかどうか、過去問で確認してみましょう。
専願倍率 合格/受験 合格基準点 |
併願倍率 合格/受験 合格基準点 |
後期倍率 合格/受験 合格基準点 |
|
2016 年度 |
1.17 227/265 220/500 |
1.03 1703/1759 250/500 |
1.09 675/734 155/300 |
2017 年度 |
1.13 278/315 235/500 |
1.04 1999/2082 265/500 |
1.07 666/713 160/300 |
だいたい「合格の目安」で書いた評定プラス、青字の合格基準点を取ると合格できる感じ。
インテグラルコースの合格基準点は、
- 専願……5割弱(230/500くらい)
- 併願……5割強(270/500くらい)
が妥当なライン。もし学校評定が「合格の目安」に全然足りないなら、プラス20~30点を入試で取りましょう。
後期試験は併願試験で、3教科で300点満点だから、だいたい160点くらいが目安。
インテグラル志望者は、どの受験型で受けるべき?
大谷高校は、受験時に「バタビアマスター」「バタビアコア」「インテグラル」の希望コースを選択する欄はありません。
評定と入試成績によって勝手にマスター合格、コア合格……など決められます。
- マスター合格……全コースから選択して入学
- コア合格……コアかインテグラルを選択して入学
- インテグラル合格……インテグラルのみ
それを前提として……、自分に合わせたいろんな受験型(A~E)を選ぶことができます。
以下の図を再掲。
インテグラルが第一志望で、どうしても入りたい人
これはもう議論の余地なしで、Aで受験。
インテグラルはもちろん、コアであろうがマスターであろうが特待生であろうが「専願基準」で合否判定となり、合格ラインを下げることができます。もちろん、専願なので必ず入学しないとダメ。
もしかしたらコア合格とかマスター合格もしちゃうかもしれません。その場合にもインテグラル入学は可能。
ただし……、Aで受験して特待生合格した場合は、マスターかコアに入らないと特待生はなくなります。
第一志望は他校だが、滑り止めとしてインテグラルに合格したい人
公立高校などに第一志望校があるけど、もしそこに不合格だったらインテグラルに行きたい……という人は、DかEでの受験になってくるはず。
これだとインテグラルは「併願基準」になりますが、合格しても入学する必要はありません。
また、「いや、でももし特待生合格なんだったら、公立よりも大谷のマスターかコアに入りたい」という場合は、C2やC3はアリですね。
インテグラルコース 特待生制度
インテグラルコース、基本的には特待生制度はありません。
マスターとコアの説明にある通り、特待生合格の基準を満たしても、インテグラルに入学すると適用がなくなります。
ただ、スポーツ推薦での特待生制度はあり。
【インテグラルコース】対象:本校の指定クラブ(硬式野球・サッカー・男子バレーボール・男子バスケットボール・女子ハンドボール)において、スポーツの技量と学業および人物面が、本校の認める優秀な推薦受験者。各クラブ5名以内。中学校長の推薦書が必要です。
選抜方法:12月末の書類審査に合格することが必要条件となります。結果は入試の合否通知でお知らせします。
授業料の全額(年額552,000円)または、半額(年額276,000円)の給費を原則3年間受けられます。
こういうのはどの高校も、結局はクラブ顧問の先生と話が通ってのことなので、自分の部活の顧問やコーチに話してみるのも大事ですね。
難関校の合格基準としても機能する大谷高校
大谷高校の魅力の一つに、「入試がややこしいようでシンプル」というものがあります。
受験型がA~Eまであって迷ったりするのですが、何よりも「コースを指定して受ける」ということがなく、自動的に全部を判定して、合格コースを教えてくれるわけです。
どのコースも試験問題は同じでなので、合格判定によって「あなたの実力はこれくらい」という基準が分かるということ。
公立の難関高校が第一志望の生徒とかだと、大谷高校を受けておいて「特待生」「マスター」「コア」なんかの実力判定をしてもらい、その後の受験を決める……なんて作戦を取る人も毎年多いです。
私立の日程をずらした後期試験もあるので、大谷高校の受験は全ての受験生にオススメできますよ。
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