京都の公立高校の前期選抜は不合格になろう!不合格を前提にして、中期選抜に熱意を注ぐことが正しい受験戦略です。

 

京都の高校入試は少し分かりにくい部分があり、前期選抜と中期選抜のシステムも複雑で、「どういう高校を受験したらいいのだろう?」という受験戦略も立てにくいものとなっております。

 

そんな中で今回は「京都の公立高校の前期試験は不合格になるべき」ということをお知らせします。

 

全員が「前期試験で合格して、早く進路を決めたい!」と考えているのは分かりますが、前期試験で合格することが必ずしも人生にとって良い選択だとは限りません。

 

※山城の文理総合や堀川の探求、嵯峨野こすもすなど「特別科」は前期試験しかありませんので、前期試験で合格するしかないですよ。今回は普通科に限った話をします。

 

前期選抜と中期選抜では、合格ラインが全然違う!

基本的な制度として、京都府公立の普通科の高校前期選抜は、定員の30%しか合格させません。

残りの70%は、中期選抜で合格させるのです。

 

しかし京都府の中学生のほぼ全員が前期選抜も受けるため、倍率は中期選抜と比べ物にならないくらいに高くなります。

合格に必要な学力も、大きく変わります。

 

たとえば2016年度の山城高校の普通科は前期の倍率(A方式1型)が5.58。中期選抜の倍率は1.24。これだけ違うと、求められる学力レベルが全然違います。つまりは中期選抜だったら余裕で合格する人も、前期選抜で合格することはとても難しいわけです。

 

京都の公立高校普通科の入試制度は、以下に詳しく書いています。

(参考:早く知らなきゃ大変!!京都府公立高校の入試制度(普通科)

 

むしろ前期で受かったらもったいないかもしれない

前期選抜での合格レベルと、中期選抜での合格レベルを吟味した簡単な表が以下です。

模試から発表されている偏差値を、堀川・嵯峨野・洛北・山城・紫野のみ抜粋して再構成しました。偏差値はあくまでも大まかな目安ですが、今回の話の参考になります。(実際は山城の方が洛北よりもかなり上になっているはず。)

 

表を見ると、中期よりも前期の方が、合格目安偏差値が2~5くらい高くなってます。偏差値の2の差なんて誤差の範囲なので、実際にはもっと違いがあるはずです。

 

例えば洛北の前期は偏差値62、嵯峨野の中期は偏差値63となってます。ということは、洛北の前期に受かるのならば、中期なら嵯峨野高校に合格できた可能性が高い

 

同様に、紫野高校の前期に合格できたなら、中期で山城高校に合格できた可能性が高い

もちろん前期選抜で合格してしまえば必ずその高校に入学するので、中期選抜は受験できません。

 

正直言って、私立高校と違って公立高校は、各高校であまり色の違いが出ません。なので「公立高校に入りたい」と考える生徒と家庭のほとんどは、「自分の学力の範囲で、少しでも上の高校」を狙おうとしています。

 

なので、そんな生徒・家庭からすれば、「前期で合格できる高校」を受験してしまうと、本当はもっと上の高校に行けたのにな、という状況になってしまいます。塾の感覚からすると、「前期で合格する」ということは、実力よりもかなり安全圏の高校を受験したことになります

これは考え方によれば「もったいない」といえるでしょう。多くの生徒は自分の渾身の学力で入れる高校に行きたいはずだからです。

人によっては、前期選抜は無視してもいい。

こう考えれば、公立受験校の選び方は、「前期選抜で落ちて、中期選抜で合格する」くらいのレベルの高校を受験するべきだということになります。

(もちろん特定の高校の部活に入りたかったり、特別科の受験で前期しかない人は別。)

 

「前期選抜で落ちて、中期選抜で合格する」という高校がどこかは、前年度の倍率や偏差値・自分の内申点を総合考慮して判断しなければなりません。必ず学校の先生か塾の先生に相談しましょう。

(参考:【2016/12月】現時点での公立高校の倍率が出ました!今年もやっぱり山城は大人気、逆に洛北は狙い目。倍率で選べば誰でも公立高校に入れます。

(参考:【2017】京都府公立高校の倍率・情報集(中期選抜・普通科)

 

学校や塾の先生に「前期で合格すると思う」と言われるならば、一段階上の高校に変更しても問題ありません。

前期のための勉強はいらない

前期選抜は国・数・英の3教科ですが、中期選抜は理科と社会も入って5教科です。最も合格可能性の高い中期選抜では、理科と社会の点数がとても重要です。安定して点が見込めるからです。

 

しかし前期選抜を意識しすぎていると、国数英の勉強に偏りがち。前期の後、中期まで3週間しかないのだから、その直前期で理科と社会の勉強時間を削るのは痛すぎます。国数英なんて直前に詰め込んだって点数はあんまり変わらないけど、理科と社会は暗記で点が取れる問題が多く、直前期の勉強次第でめちゃくちゃ変わります。

 

当然前期選抜の過去問は何度も解くべきですが、勉強スケジュールには前期選抜のことは考えず、中期のみを意識して計画を立てることが大切になってくるのです。

 

「前期で受かりたい」気持ちは痛いほど分かるけど、前期で受かるなら、どうせ中期で100%受かります。入学すれば一緒なのだから前期合格にこだわる理由は全くありません。

 

本当は憧れの行きたい高校があるのに、安全圏の高校を受けて安心したって成長がない。前期に落ちて後がなくなるのは怖いけど、どうせ乗り越えないといけないことなのだから、勇気を持って志望校を決めていきましょう!

 

というわけで…、「京都の公立高校の前期試験は不合格になっていい!不合格を前提にして、中期試験に熱意を注ごう!」という趣旨の話でした。

悔いのないように受験し、一歩一歩成長していきましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)