1学期テスト結果 反省会

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  • 5月末(中間)
  • 6月末(期末)

公立中学校の多くで、この2つの時期に中間テストと期末テストが行われました。高倉塾の存在意義は、塾生の5段階評定を高め、志望校レベルを上げることで前向きな人生の変化をもたらすことです。

したがって、それに直結する定期テスト結果は最重要指標として最も気にかけていますし、緊張感を持って結果を出そうとしています。ここに、高倉塾としての今回の簡単な報告と反省をまとめておきます。

4月入塾の塾生結果 (1~2ヶ月の結果)

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通常、成績がワンランクアップするほどの顕著な違いを生み出すためには、半年ほどの継続的な努力が求められることがほとんどです。

ただ、私見においては、昨年度より導入している110分2部構成メニューは高い効果を示しており、塾生にかけるプレッシャーが強い分、入塾後1〜2ヶ月で結果が出るケースも多くなってきました。


一つのケーススタディとして、下記に該当する塾生の結果を3つのみ抜粋します。

  • 2023年度4~5月頭あたりに入塾している塾生(入塾後1〜2ヶ月)
  • 5教科の合計得点が300点前後で入塾した塾生

5教科合計で400点以上を元々取っている塾生などは、一旦除外して考えます。


下の画像では、前の学年の第4回、第5回と今学年の第1回と第2回のテスト結果が比較されています。

中3。赤背景が入塾後。
中2。赤背景が入塾後。

この3ケースは、伸び代のある典型的な点数で入塾しているため、負荷をかけたトレーニングを提供するのみで結果が出やすいという事情があります。入塾1ヶ月あたりである程度の結果が出るというスピード感を提供することができました。
本人たちのモチベーションが高いため、数学と英語を主に受講しつつ、自習マネジメントなどを駆使して他教科を伸ばす戦略がうまく働きました。


(もちろん、元々5教科で400点以上を取って入塾している塾生は、定期テスト結果に短期間でそこまで大きな変化は出ません。)


この3ケースのように、5教科の合計得点が20%ほど上昇すれば、志望校のレベルを上げられるほどに評定が伸びる可能性が高くなります。これは明確に人生の選択肢が変わるので、こういった変化を継続させることが塾の目的です。

定期テスト点数は目安に過ぎない

上記では3ケースを抜粋しましたが、定期テスト点数は「難易度」「クラス平均点」「前の学年範囲の出題率の高さ」などの要素によって、「明らかに学力が上がっているけど、結果には出なかった」もしくは「あまり学力は上がっていないけど、点数は上がった」ということが珍しくありません。


したがって、平均点やその塾生の成長を個別に判断しつつ、一つの目安として利用する心構えが必要です。

うまくいった点と反省点

5月、6月あたりのテストは、2023年度の最初の定期テスト結果です。この結果を出すための手を打ってきましたが、塾として学ぶことがたくさんありました。

うまくいった点、継続していく点

まず、80分間の個別指導に加え、30分の小テストを課す2部構成メニューは、徹底して行えば安定した結果を出してくれることが分かりました。難易度にもよりますが、数学と英語を例に取ると、求められる基準まで塾生を引っ張っていくことができれば、少なくとも70〜80点は見込んでも良いことが分かりましたし、「3」であった塾生は高い確率で「4」まで持っていくことができます。


元々5段階で「4」程度をとっている塾生の場合は、小テストの吸収力が高いため80〜90点など、「5」を取りうる点数に達します。繰り返し回数がかなりしつこいので、受験まで決して基礎を忘れないことも強みです。


また、自習マネジメントによって数英以外の教科の学習時間も確保できたことは大きな効果がありました。熱心に理科や社会の対策に打ち込んでいる塾生がより目立つようになりましたし、この点を深めることで、個別指導塾でありつつ全教科を常にサポートする体制ができると考えています。夏期講習会で行う「ソフトスキル養成」などはその勢いを加速させるために行います。

改善すべき点、反省点

一方で、改善すべき点、反省点もいくつか見られたので取り組まなければなりません。


まず1点目に、前の学年の範囲の復習をプログラム化しなければ厳しい、ということがあります。昨今の定期テストでは、100点満点中の20点ほどが前の学年の範囲から出題されることが珍しくありません。したがって、2年や3年から入塾した塾生は、その範囲を一生懸命に頑張っても、ほぼ80〜90点満点からスタートすることになってしまいます。


これではなかなか目を見張る結果が出ないため、時間をかけることはもちろんですが、もう少し春期や夏期講習などで前の学年の範囲を積極的に学ばせるように考えなければならないと思っています。


もう一つ、普段の2部構成メニューの小テストのペースが遅かったかなと感じています。毎週2〜3の範囲を繰り返し解かせていますが、もう少し学校授業のスピードをリードすることで、もっと余裕を持って定着させることができたはずです。

毎週に順調に進んでいるものの、もう一つ余裕のある進度管理をしたいです。ただこの点に関しては、夏休みにかなり学校進度を突き放すことができるため、ある程度は自然に解決することができます。定期テスト前になれば進度を戻し、余裕を持った対応ができると思われます。

最後に

まだまだ反省点と改善点がありますし、「小テストの結果も良かったのに、定期テストで思ったほどの結果が出なかった塾生」もいます。該当ケースでは、定期テストの結果を参照しつつ原因がある程度わかってきていますが、1人残らずに結果が出せるよう、学習指導と受験のプロとして今後も理想を追求していきたいと思います。

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