定員割れなのに不合格!?京都府の公立高校入試で油断してはいけない理由

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「定員割れ」という言葉はよく耳にしますが、その言葉は受験生にとっては「ラッキー」ということで天使の顔をしており、募集する学校側からすれば「なんてこった」ということで悪魔の顔をしている、裏表の激しい出来事です。

 

定員割れは、簡単に言えば100人の募集をしたにも関わらず、応募する受験生が100人にすら満たなかったときのことを言います。倍率で言うと、1.00倍を切って0.98倍とか、0.95倍とかになることです。

 

100人の募集ならば、本当は200人くらいは受験してくれて、そこから100人を選びたいわけです。しかし定員割れを起こしてしまえば、基本的にはどんな成績の生徒であっても合格させるしかありません。100人募集して90人の応募だったら、全員を合格させるしかないですよね。少子化が叫ばれて久しい現代ですから、なおのこと高校入試の倍率は低下していっています。定員割れも珍しくない状況になってきています。

 

100人の募集で、100人の志願者だったら倍率は1.00倍ですよね。

「じゃあ、公立高校入試の倍率で1.00倍だったら、絶対に合格するんですか?」

と言うと…

NO~!!絶対に不合格者が出るようになっています。

 

「じゃあ、さすがに0.95倍とかだったら、絶対に全員合格しますよね?」

NO~!!絶対に不合格者が出るようになっています。

 

基本的な京都府の公立高校の入試制度は以下を御覧ください。

(参考:早く知らなきゃ大変!!京都府公立高校の入試制度(普通科)

 

ちなみに、前期選抜で定員割れになることは絶対ありえないので、今回の話も中期選抜に限られます。

 

第1志望第1順位、第1志望第2順位、第2志望

普通は第1志望と第2志望があるだけですが、京都府の公立高校の入試制度では、

  • 第1志望第1順位
  • 第1志望第2順位
  • 第2志望

を選ぶ仕組みを取り入れています。

 

第1志望の第1順位とは?

第1志望の第1順位は、そのまま「第1志望で合格したい高校」を選びます。何としてでも◯◯高校に入りたい、その名前をそのまま書けばOKです。

 

毎回公立高校の中期選抜では倍率が以下のように発表されますが…、

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平成28年度中期選抜データ。理解しやすいように若干編集しています。

この(C)の「志願者数」が、まさに「その高校を第1志望の第1順位に書いた人数」だということです。倍率なども、この人数から算出されています。

 

北陵高校や北嵯峨高校は1.00倍を切っているのですが、それでも不合格者は必ず出るので要注意です。その理由は、第1志望の第2順位を選ぶ仕組みにあります。

 

では、第1志望の第2順位とは?

第1志望の第1順位で、ココに合格するぞ!!という高校を選びましたが、京都府の公立高校入試では、

 

「う〜ん、でももし第1志望に合格せえへんかっても、私立には行きたないねん。ウチはどうしても公立に行きたいねん」

 

という人のため、第1志望の第2順位を選ぶことができます。

 

それを書いておけば、もしも第1志望の第1順位に書いた高校を不合格となった場合でも、第1志望の第2順位に書いた高校に合格する可能性を残すことができます。

 

どうしても公立高校に合格したい場合は、必ず書いておきましょう。

 

逆に、

 

「第1志望の第1順位に書いた高校以外には行きたないねん。もし落ちたらウチは私立に行くねん」

 

という人は第2順位は書いてはいけません。書いちゃって受かっちゃったらそっちの公立に行かないといけないので。受かったのに悲劇です。

 

第2志望とは?

例えば山城高校の合格者は、

「第1志望の第1順位に山城高校と書いた人」

「第1志望の第2順位に山城高校と書いた人」

で争いますが、それでも欠員がでる場合もありえます。そんなときに第2志望が活かされます。

 

しかし、そこまで欠員が出る京都府の公立高校は、今のところほとんどありません。なので第2志望はあんまり気にしないでおきましょう。

詳しい!中期選抜の合格者の決定方法

ちょっとややこしいのですが、これを読めば完全解決!のはずです。

 

分かりやすいように、上の洛北高校を例に考えてみましょう。

洛北高校の例

 

STEP1.
「第1志望の第1順位」の人から合格者の90%の人数を上から合格させる!

平成28年度の洛北高校の募集定員は160名ですね。そのうちの30%、つまり48人は前期選抜ですでに合格しています。よって、中期選抜は残りの112人のイスを一気に争うわけです。

 

中期募集の112人に対して、志願者数は140人!つまり、「第1志望の第1順位」で洛北高校と書いた人が140人だと言うことです。だから倍率は、140÷112で、1.25倍となってます。

 

そこでいきなり112人を決めるのでなく、まずはそのうち90%だけ、つまり100人を上から決定していきます(小数点は切り捨て)。志願者は140人なので、上位100人は合格決定、40人は合格が決定しないわけです。この40人を、崖っぷち10%と名付けるとします。

STEP1

じゃあ、残った12人分のイスは、どうやって決まるのかというと…、

 

STEP2.
残りの10%のイスを2種類の人間で取り合う!

残りの10%である12人の合格者は、

 

①第1志望の第1順位で洛北高校と書いた140人のうち、90%のうちの100人に入れなかった40人(崖っぷち10%)

と、

②第1志望の第1順位は違う高校を書いた。その高校には落ちた。でも第2順位で洛北高校と書いた人たち(涙をのんだ者たち)

 

の2種類の人間で争います。

STEP2

 

崖っぷち10%涙をのんだ者たちを集めて、上からランキングを作成。

上位12人が合格します。

 

 

なんとなくややこしいんですが、上記が合格者の決定方法です。

 

中期選抜は、なぜ定員割れでも不合格になるのか!?

では、実際に定員割れなのに不合格になってしまう例を見ていきます。

北嵯峨の例

平成28年度に0.98倍と、定員割れをしていた北嵯峨高校の表です。

志願者数が248人なので、248人が「第1志望の第1順位」に北嵯峨高校と書いたわけです。

STEP1.
「第1志望の第1順位」の人から合格者の90%の人数を上から合格させる!

まずは、中期募集人数の252人のうち、90%の226人を試験で決定していきます。

つまり、志願者248人のうち22人はこの時点では合格できない崖っぷち10%です。定員割れなのに、22人はこの時点では合格できないのです。

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STEP2.
残りの10%のイスを2種類の人間で取り合う!

 

残りの10%である22人の合格者は、

①第1志望の第1順位で北嵯峨高校と書いた248人のうち、90%のうちの226人に入れなかった22人(崖っぷち10%)

と、

②第1志望の第1順位は違う高校を書いた。その高校には落ちた。でも第2順位で北嵯峨高校と書いた人たち(涙をのんだ者たち)

の2種類の人間で争います。

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崖っぷち10%涙をのんだ者たちを集めて、上からランキングを作成。

上位26人が合格する。

 

 

というわけです。

 

ここで大きな問題があるのですが、それは

 

崖っぷち10%は、涙をのんだ者たちに勝てない可能性が高いこと

 

です。

 

なぜなら第1志望の第2順位を書いている人たちは、多くの場合は、第1順位よりもレベルを落とした高校を書いているからです。

 

例えば第2順位に洛北高校と書いた人は、第1順位にはもっと競走の激しい嵯峨野高校とか堀川高校を書いています。

第2順位に北嵯峨高校と書いた人は、第1順位にはそれより競走の激しい山城や洛北、紫野などを書いている可能性が高いわけです。

 

そこに合格すると思える成績を取っているということなので、第1順位を惜しくも不合格になった涙をのんだ者たちは、もともと崖っぷち10%よりも成績がかなり上だということになります。

 

よって、おそらく崖っぷち10%に入ってしまった時点で、第1順位は不合格になる可能性がかなり高いのです。

 

ということは…、

 

28年度入試で定員割れをした北嵯峨高校を第1順位で志望した248人のうち、90%に入れなかった22人(崖っぷち10%)は、ほとんど北嵯峨高校を不合格になっていると考えられます

 

定員割れを起こしているのに、22人落ちるんですよ。そう考えれば、全く油断できない試験だと言えます。

 

従って、中期選抜では、たとえ定員割れを起こしている学校であったとしても、

募集定員の90%以内に入らなければ不合格になる

と考えるべきだと言えるのです。たぶん涙をのんだ者たちには勝てないからです。

 

普段から対策してれば絶対合格します。

定員割れでも不合格になるのだよ、というお話をいたしました。でも公立高校の入試問題はパターン化が激しく、「誰でも何度もやれば点が取れるようになる試験」にできています。

少しでも難しい問題を出すと批判されるので、同じ問題を繰り返し出すように作られています。

生徒は理科や社会は試験2ヶ月前くらいから対策を始めますが、それだけで本番で9割くらいとれる試験です。

 

心配せずとも、普通に試験勉強を塾の先生、塾に行ってなければ学校の先生におねだりしてキッチリ教えてもらえば大丈夫!!!志望校に合格してね。

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