高倉塾は個別指導塾なので、コンセプトは「初めから勉強ができる子を集めるのではなく、きっちり伸ばして難関校に合格させること」にありますし、そのためには集団塾とは異なり、個別に最初から入念なプランを立てていく必要があります。
というわけで、例年のごとく今年も4月から三者面談ラッシュです。
具体的に行なっていることを記しましょう。高倉塾生の皆様以外も参考にしてください。
まず最初に、もうこの段階で志望校を出してしまうことが大事です。志望校を一つ決めている人もいますが、やはりまだまだ「分からない」といった状況が普通だと思われます。
ただ、合格するコツとしては「4月の時点で志望校を出してしまう」ことが大事です。知らない、とか分からない、とか言わせる前に、今のレベルや本人の勉強モチベーションから、具体的な高校名を出してしまい、「絶対にこの中のどれかの高校に進むことになる」と本人に印象付けてしまうことが大切です。
- 志望校レベル
- そのレベルの中学生が受ける併願校
- 第一志望群に不合格であっても、合格を望める第一志望に似通った高校
ここで上記事項をある程度特定できれば4月から素晴らしいスタートを切ることができるし、結果的に最後の合格率が高まります。逆に言えばこれをあまり考えられておらず、なんとなくで夏になるともう偏差値を上げる時間はとても限られてしまい、志望校レベルを一段階下げなければなりません。
例えば塾に多い嵯峨野志望者だとしたら、「普通科だったらこんな感じの受験プランになるし、私立で特待生狙う、とか附属高も狙うならここだ…とか、おそらくその塾生が受験することになるであろう高校を全て出し切ってしまいます。当日に撮らなければならない点数まで決めてしまいます。
塾で三者面談をする強み、理由としては、
受験すべき高校を絞れる、選択肢を少なくできる
ことが一つです。情報が少なかったり自信がなかったりすると、「ここもよく聞く高校だし、滑り止めの候補としてオープンキャンパスとかで見ておくべきかな…」というように、たくさんの高校を見に行って、考えなくてはいけません。しかし、志望校を検討するということは精神的な体力を使うし、あんまりたくさんの選択肢があって悩んでいては第一志望にまっしぐらの精神状況を作ることはできません。
なので、「こことここ以外は、よほどのことが無ければ本当に見に行かなくていい」と思ってもらえるような面談を行います。今のうちに選択肢は絞って、頭の中をシンプルにして受験生活をスタートさせましょう。
あとは、
どれくらい勉強頑張ったら、どこまでは最低限合格できるのか
についてもクリアになる点は良いでしょう。学校の先生とか、あんまり情報持ってなさそうな塾の教室長とかだと、「ここも難しい、ここも合格できるかは分からない」などなど、不安のあまり「大丈夫ですよ!!」という後押しができない人が多いです。ただ、冷静に考えれば合格するところはちゃんと合格します。
データや根拠のない、ふんわりした塾や学校の進路指導を絶対に信じるな。第一志望に合格できる可能性は想像より高く、失敗を恐れずに勝負した者だけが合格を手にすることを忘れてはいけない一般的に「ここは難しいですから、もう少し安全な高校を受けたほうが良い」と言われるような高校でも、個人的な見解では「ここは100%落ちない。滑り止めとして完璧だから全く心配しないで良い」と言える範囲がかなりあります。やっぱり不要な不安を取り除いた上で、積極的な高校受験をしてほしいと思います。
高校受験を成功させるため、絶対に考えておくべき【ワースト・ケース】。志望校合格を引き寄せるための進路指導目標の志望校レベルが確定すれば、目標評定が決まります。「合計の評定でこれくらいの数字を取れば、これくらいの確率で合格するだろう」のラインがだいたい分かっているからです。
担当講師とともに目標を共有し、それに向かって頑張っていくことになります。評定は「5を取ろう」とか具体的な目標を持たないとなかなか結果が出ませんから、中3になって受験を意識し、改めて目標を設定しておくことは効果的ですね。実際にこういう設定をすると効果が出ることが多いです。
普通の中3で言えば、「まだ分からないなぁ」で終わってしまう志望校選びや受験への意識ですが、おそらくそのままのペースで夏休みを迎えてしまうと、その時にはかなり進路の幅が狭くなっていることが多いです。目標によって4月からやることやその力の入れ具合が変わるので、その部分がすっかり抜けているとキツいです。
さて面談を通して目標とその道のりを考え、来年度の志望校合格率を高めましょう。