入塾した生徒に高倉塾として必ず伝えることは、「1, 2年生のうちの頑張りで高校が決まるよ」ということです。
これがしっかり伝わった生徒は、特にテスト前しっかり努力するようになります。
そこで今回は、入塾直後の生徒によく話している内容を書きます。
京都の公立高校受験の場合、中1, 中2の成績がそのまま受験の点数になるよって話を必ず伝えます。
公立高校普通科の入試は、以下のように決定します。
- 3年間の成績…195点満点
- 当日入試点数…200点満点
- 合計395点満点
すなわち、中3の3月に入試を受けるときには既に半分は合否が決定しています。395点満点で、もう195点分の勝負は終わってるわけですね。ここは中学1年生でもちゃんと理解してくれます。
つまり、普段の学校成績が悪いなら、志望校によっては、入試当日に満点を取ったとしても不合格になります。塾としては、難しい高校でも頑張って受験してほしいですが、絶対不合格になる高校は受験させません。
逆に言えば、中1と中2でいい成績を取っていたら余裕を持って合格できます。難関高校であっても、当日試験で多少落としても合格できることを意味します。特に、「志望校が難関校だけど、成績はちゃんと取っている。しかし自信がない」といった生徒にはガンガン第一志望の受験を勧めています。対策さえすれば難関校の問題は解けるし、あとは自信をつけてもらうだけで合格できるからです。
簡単にいえば、「すでに高校入試は中1から始まっている」という残酷な事実を理解してもらうことをとても大切にしています。
「高校入試は、中1時点で始まってるよ」という話は、100人いれば100人の中学生が理解してくれます。
その中でも、勉強に向き合って成績を伸ばしていける生徒は、「ボーナスタイムを逃すな」という話をしっかり理解してくれます。
例えば、「勉強を1週間、100%で努力する」とします。この1週間を、中学校のテスト1週間前にぶつけると、当然成績は上がるし、高校もたくさん選べますよね。つまり中学校のテスト1週間前の勉強は、人生を変える力があるということです。
一方、この1週間の努力を、
- 20歳のときにやる
- 30歳のときにやる
- 40歳のときにやる
など、いろんな時期で行うこともできます。しかし、これらの年齢で1週間100%の努力で勉強しても、直接人生を変えることはできません。もっとじっくりと、何年も継続しないと目に見える結果がでません。
つまり….、「同じ100%の努力をするにしても、学生のうちにやったほうが圧倒的に利益が大きい」ということです。全員ではありませんが、このボーナスタイムを逃してはいけない、という話を理解できる中学生がいます。
こういった生徒は、あきらかにテスト1週間前の姿勢が変わります。なぜなら、「このボーナスタイムに勉強しないと、努力がもったいない」と考え、いい意味で焦ってくれるからですね。全員ではないものの、こういう効果が明らかに見える生徒がいるので、入塾前にじっくり話をすることは本当に重要だと思っています。
京都の中学生のやる気を刺激するには、この2点に尽きるかなと思っています。特に2つ目のような、「人生を長い目で考えて勝負所を見極める」ことは仕事にもスポーツにも重要ですし、勉強を通して考えるクセをつけてくれると嬉しいなと思っています。勝負所を見極める力ですね。
とは言っても人間はついつい忘れてしまう生き物なので、高倉塾として、もう少しテスト前にも徹底して伝える体制は必要かなと思うことはあります。勉強自体も大事ですが、考え方を変えてもらうことも仕事ですね。