最近はブログでも受験のことしか書いてませんが、やっぱり受験が1番大事だもの。今回も受験のことを話しましょう。
志望校を決定するに非常に悩む時期があるかと思いますが、どんな基準で選ぶかがとても大切です。
立地だったり進学実績だったり、いろんな要素がある中で熟考して志望校決定しますよね。
今回は高倉塾というより私の志望校選びの基準を書いていきたいと思います。一つの考え方として「ふーん」と読んでみてください。
目次
E判定の学校を第一志望にしよう!
高倉塾では、基本的にはチャレンジ校の受験を応援しています。安全校の受験は、よく考えるとそもそも塾なんか行かなくてもいいんですよね。
なのでもし、毎日塾に自習に行くなど、受験勉強にやる気のある生徒なら、必ずチャレンジ校を選ばなければなりません。
具体的には、受験学年での模擬試験で、「E判定」をもらってしまうくらいの学校。E判定とは、
「はぁぁ?お前がこの高校に合格できるわけないやろ!帰れ!」
というものをアルファベットで表したものです。
これくらい言われちゃうくらいの高校を目指さないとダメです。
高校自体はどこでもいい
例えば高校受験を控えている中学生と保護者の方がいれば、目の前の最大関門である「高校受験」は、まるでその生徒の人生の全てを左右してしまうかのような、恐ろしい一大イベントのように感じているはずです。
でも実際のところ、出身高校ごときに人生を左右させるほどの力はありません。大人になったら、出身高校とか本当にどうでもいいのです。つまり、その高校でどう過ごすかの方が大切。
出身大学でドヤっていても痛い人間だと思われるご時世に、さらに出身高校でドヤっていたら本当に痛い人間だと思われてしまいます。
「オレは◯◯幼稚園出身でさぁ」と言って出身幼稚園で偉そうにしてる人がいたら、モテない奴だと思いませんか?出身高校も似たような感じです。
そりゃ確かに偏差値の高い高校や大学の方が、社会で出世する人も多くなりますが、それはたまたま「努力できる人間」には「偏差値の高い学校を出ている」人が多いだけ。
「周りに左右されず、自分を信じて一つのことに打ち込んだ」という結果さえあれば、志望校に不合格でも将来の心配は必要ありません。志望校に合格してホッとしてる人をカンタンに抜き去ることができます。
過程の方がよほど大切です!
なので、受験で1番大切なのは、
「志望校に合格すること」
ではなく、
「合格のために前向きに努力したこと」
となるわけです。
結果だけで判断されるのはプロ(大人)の世界。中高生はまだアマチュア(子ども)ですから、結果ではなく過程で判断されないといけません。
そう考えたら、受験する高校を選ぶにあたっては、
「A高校に行きたいけど、無理だから第一志望はB高校」
という選び方より、
「A高校は無理っぽいけど行きたい。だからA高校が第一志望。」
という選び方の方が長い目で見て成功する人になる素質アリ。それに落ちて不本意なC高校になってもそれでOK。胸を張って入学しましょう。
将来にどうせA高校の人を抜かせるからね。
というわけで、高倉塾では、成績の低い生徒が難関校を第一志望にしても、
「頑張ったら合格できます。」
と言ってます。2月が受験で、1月の模試でE判定が出ても関係なし。
ちょっと極端ですが、模試の判定ごときに一喜一憂するのは間違った模試の使い方です。
実は、志望校のA~Eの判定は、血液型を当てる正確性とあんまり変わりません。今後の伸びとか、倍率などが考慮に入っていないからです。
「あなたはマメだからA型でしょ」
という予想くらい適当なものだと考えましょう。
絶対に、周りの意見に左右されてはいけません。
難関高校はオオカミの皮をかぶった羊
実際のところ、
「◯◯高校は難しい!!!」
と言われてることってめちゃくちゃな過大評価になっています。
「◯◯高校は賢い、合格は難関だ」
ということで知られている高校ってありますよね。でも実際は、一生懸命に勉強して過去問をやっていれば、案外余裕を持って合格できます。
世間の評判は、常に過大評価。
それに向かって本気でチャレンジすれば誰でも近くまで到達できるのに、なぜか「難しい」という評価が雪だるま式に膨れ上がっていってしまいます。
「羊の皮をかぶったオオカミ」
という言葉がありますよね、表面では優しそうにしてるけど、中身はスゴく怖い人のことです。
しかし、難関校は全くの逆で、
「オオカミの皮を被った羊」
です。
遠くから見るとメチャクチャ怖そうに見えますが、近づいてみるとメェ〜と鳴いて全然怖くありません。
そんなわけで、高倉塾では基本的にはチャレンジ校を受験させます。
「あの高校は難しいよ」という周囲の声は、勇気を出して完全無視しましょう。そうじゃなかったら合格できないよ。
「そこは無理だよ〜」と言ってくる担任の先生の声も、爽やかに無視しましょう。
世の中には、「狼の皮をかぶった羊」がたくさんいます。
遠くから見ると難しそうだけど、チャレンジした人だけが「あ、意外とカンタンだな」と分かるもの。
若いうちに早くこの事実に気づかないと、いつまで経っても「あれをやりたいけど、難しいからやめておこう」と考えるクセが抜けず、自分の力を発揮するチャンスを失ってしまいます。
そんなこともあり、合否関係なく、「やってみたらココまで達成できたんだな」という経験をするために高校受験を使って欲しいと思っています。
それができれば、「チャレンジしたらできるかもしれない」と考える人になっていくはず。
担任や周りの意見も、勇気を出して無視してみよう
加えて、例えば学校の担任の先生の進路指導も基本的に、
めちゃくちゃ保守的
です。
どういうことかというと、100%絶対に合格する、という状況じゃなかったらオススメしないのです。
「◯◯高校を受験したいと思ってます」
と伝えた時、
「落ちるかもしれんけど、ここにチャレンジしよう!」
みたいな先生はほとんどいません。
「無理です。違う高校にしましょう」
って言われる可能性が圧倒的に高いです。
「オイもっと応援しろよ」と思うのですが、学校の先生は公務員なので、
- 安全
- 安心
- 安定
が大好きです。合格する喜びよりも、不合格の悲しみの方を避けて、確実に合格する安心が欲しいのです。
まぁそれも当然かもしれません。
無視しよう
これが1番伝えたい事なのですが、やっぱり自分が行きたいとか、チャレンジしたいと思う学校があるなら、そういった先生の声とか友だちの声は完全に無視しないといけません。
意外と周りの人は、
「これは絶対無理。落ちたらどうするの」
みたいなことを言ってきます。
そうすると、本人も両親も不安になってきて、チャレンジするのを辞めてしまうことがたくさんあります。
極端な例では、前回書いたような嘘のような本当の話も。
そういうときに、ぜひ勇気と自信を持って、
「うるせぇ、ここを受けるんだ!!!」
と言って受験に挑んで欲しいな、と思っています。
私自身もどっちかというと、
「合格できるよ、安心だよ」
という学校を選ぶより、リスクがあって不安になったりドキドキしたりする方が好きなので、今後も生徒の希望を心の面で後押しできるような進路指導したいなぁと思っております。
……と、もう私立高校受験は1ヶ月切ってますね。
皆は第一志望校は固めたと思うので、あとは信じて自分の道を進んでいきましょう!
という話でした。