洛北高校と山城高校を比較!大人気の2つの公立高校、自分にあった選び方をしよう!

洛北高校と山城高校

高倉塾のある京都市上京区あたりの公立高校だと、山城高校洛北高校が飛び抜けて人気かな…という印象があります。

 

両校とも、「スポーツ(課外活動)も勉強も頑張る!」という高いレベルでバランスのとれた高校ですので、その人気の理由も頷けます。

 

したがって、高倉塾での進路指導の中でも、「山城高校か洛北高校で迷っています」という生徒/保護者の方がとても多くなっています。

 

そこで今回のブログで、よく比較される2校の特徴と違いを細かく解説し、いろんな観点から比較していきたいと思います。ぜひご参考に。

MEMO

洛北高校については以下のブログで詳しく解説しています。関心ある方は後でこちらも読んでください。

洛北高校
京都市の塾長が【洛北高校】の偏差値から合格水準まで、全てについて徹底解説します。

山城高校と洛北高校の比較項目

いろんな観点がありますが、最も気になっている方の多い、

 

  • 専門学科比較
  • 普通科の偏差値イメージ
  • 合格の成績目安
  • 合格実績

 

という4つの観点から比較してまいります。

専門学科(文理総合科など)の比較

京都の公立高校には、普通科と専門学科が置かれています。

 

通常は普通科に入学するのですが、「もっと勉強したい!」「将来への明確な目標がある」などと考える人は専門学科も検討します。

 

京都では、

 

  • 堀川高校 探求科
  • 嵯峨野高校 こすもす科
  • 西京高校 エンタープライジング科

 

……などが有名どころですよね。大学合格実績なんかは普通科とひと味ちがうものになってますし、もちろん入試問題も難しく、難易度も高い。

 

山城高校の専門学科「文理総合科」

山城高校にも、普通科以外に「文理総合科」という専門学科が設置されています。もちろん普通科より難易度も高まり、大学合格実績も高くなります。

 

山城高校の文理総合科では、文理のバランスが取れた高い学力と人間力を育み、将来、グローバル社会のどの専門分野においても、活躍できるリーダー的人材の育成を目標としています。

文理総合科では、リベラルアーツの精神に通じる学問の基礎基本を徹底しながら、あらゆる難関大学の多様な専門教育にスムーズに接続できる質の高い学力を育みます。

海外や日本の大学、高等研究機関とも連携し、問題解決学習やフィールドワーク、論文作成やプレゼンテーションなど多彩な学習活動に取り組み、論理的思考力・英語運用能力・情報活用能力を鍛えて、大学進学から将来のキャリアまでを見通した進路希望を実現します。

山城高校ウェブサイトより引用。

 

コンセプトはちょっとフクザツに書いてありますが、「大学進学実績を高めます!」ということです。

主に進路でイメージされているのは、国公立大学や関関同立などの難関私立大学。

 

こちらの文理総合科、2月に行われる前期選抜でコース生全員を定員まで選んでしまいます。3月に行われる中期選抜では募集しません。そちらは普通科のみ。

 

山城の文理総合科に関心のある人は、以下の募集要項を要チェックしましょう。

山城高校 文理総合科募集要項

文理総合科実施要項

問題の中身としては、まぁちょっと難しめかな……というぐらいで、特にビビることもありません。

学校成績でオール4あたりをキープしつつ、普通科の試験を8割取れるくらいトレーニングしておけば、文理総合の試験も問題なくクリアできますよ。

 

ちなみに、文理総合科の倍率の変遷は以下。

年度 2015 2016 2017
倍率 2.80 3.20 2.88

※定員40名

 

いろいろ波はありますが、3倍くらいだと考えましょう。思いっきり勉強して、臆すること無く受験しましょう!対策次第で、必ず合格できますよ。

洛北高校の中高一貫クラス

じゃあ対する洛北高校の専門学科は……というと、残念ながら洛北高校には専門学科はありません。

単位制の普通科(文理コースとスポーツ総合専攻)のみ

 

しかし、その代わりに中高一貫クラスがあります。

洛北高校 中高一貫

中高六年間の一貫した教育課程と先行学習の実施
難関国公立大学や医学部などへの進学に対応

洛北高校 中高一貫コース

 

こちらは高校からの募集がないため、あんまり解説の必要がないかもしれませんが、洛北高校の中高一貫コースは実績などもズバ抜けている感じです。

 

定員80名ですが、50名近くが国公立大学へ進学。東大、京大へも80名のうち合わせて15名程が現役合格。

 

合格実績だけ見れば、堀川高校の探求科と同レベル

東大合格者が多い分、堀川探求の方がインパクトはありますが、洛北の中高一貫クラスは、京都の公立高校の中でも1,2を争うことに間違いありません。

公立高校は、こういった中高一貫クラスや専門学科を設置している高校は非常に魅力的です。

 

なぜなら、専門学科は高校の特徴として素晴らしい実績を残したいという気持ちが全面に出るからです。

 

自然と先生の力も入るし、学校側の要請により、そんな熱意のある先生も赴任しやすい状況。それに伴って、普通科でも同じようにレベルが上がっていく……という雰囲気があります。

 

その証拠に、堀川や嵯峨野、今回挙げた山城や洛北など、強いコースのある高校の普通科は、周りに比べてかなりレベルが高くなっています

 

「公立ならどこでも一緒」というわけでは無くなってきたのも、そんな専門学科の影響もありそうです。

洛北と山城の偏差値イメージ

京都市・乙訓地域での学力的には、以下のようになります。普通科の中期選抜に限ったイメージ図です。

 

京都府公立高校の合格難易度

 

京都市・乙訓地域では、堀川と嵯峨野がちょっと抜けてて、その下で数校が追いかけている……というような構図。合格ラインのイメージは毎年スゴく微妙に動くものなので、参考程度に。例年の数字です。

 

以下は大阪進研Vもしの偏差値。

偏差値はあくまでも合格者平均なので、「偏差値が高いほど合格ラインが高い」とは言い切れません

 

上から順番に、合格難易度が高い(点数ボーダーラインが高い)高校を書いていきました。

大阪進研Vもし偏差値
高校名 前期選抜(普通科) 中期選抜(普通科)
堀川 67 64
嵯峨野 65 63
山城 60 57
洛北 62 57
桃山 61 58
鳥羽 59 56
紫野 58 55

「成績はある程度いいけど、堀川や嵯峨野は難しそうかも」「部活も強くて文武両道の雰囲気がある公立高校がいい」などと考える人のほとんどは、洛北や山城あたりを狙いに行きます。

 

(鳥羽や桃山は少し遠くなるので、高倉塾の受験者は毎年少なめ。)

 

偏差値だけで言うと同じくらいで語られるのですが、やっぱり倍率が高い分は山城高校の方が合格ラインは明らかに高くなりますね

山城高校と洛北高校の合格目安の比較

テスト用紙

では次に、合格の難易度や倍率から見ていきましょう。以下は、全て普通科に関する情報です。

 

どちらも京都の公立高校でもトップクラスの人気なので、簡単に入学できるわけではありません。

評定の合格目安

どちらの高校も、評定は高いものが求められます。

 

京都市の中学生の間では、「山城とか洛北受けるなら、常にオール4以上ないとダメでしょう」というイメージ。

 

実際の合格のための評定条件は、以下の表のようになります。

 

合格の目安 山城 洛北
平均評定 3.8 3.5
9教科評定計 35程度 32程度

 

表の通り、オール4(平均評定4.0)なくてもOK。3.5~3.8くらいあれば射程圏内。

 

この成績、どちらもギリギリボーダーラインの成績。言葉は悪いですが、合格者の最下層がこの成績。

 

この成績を3年間安定的に取れていないのなら、この2校は厳しい覚悟が必要だと考えましょう。

当日試験の合格目安

その成績を取った上で、200点満点の当日入試で求められる点数の目安はこちら。

 

合格の目安 山城 洛北
入試点数 150/200 140/200

 

つまりは先程の評定に加えて、当日で上記の点数くらいを取れれば合格するということ。繰り返しですが、結構ギリギリ合格のラインです。

 

洛北だと7割の140点、山城だとプラス10点欲しい。

 

おおよそ、全市の平均では200点満点のうち100点くらい。でも平均評定3.5ある生徒が塾で対策をやれば、140くらいは余裕で取れるはず。

倍率の比較

2校の倍率の比較。

私立高校だと定員関係なく合格者を大量に出してくれますが、公立高校は定員だけの合格者に限られます。なので、倍率がとっても重要な要素。

単純に、倍率が高くなれば基準も少し高まります。

 

入試倍率 山城 洛北
2014年 1.40 0.96
2015年 1.25 1.25
2016年 1.54 1.41
2017年 1.34 1.14

 

今はもう公立高校を広い範囲で選べる時代。この2校の人気は日に日に高まっていくはずです。今のところは、山城高校が倍率が高めな分だけ合格難易度は高くなっています。

 

まとめると、以下の表に。

 

合格の目安総合 山城 洛北
9教科評定計 35 32
入試点数 150/200 140/200
2017倍率 1.34 1.14

 

9教科評定は3年間この水準であることが必要。さらに、上記の入試点数を目指して全力を尽くしましょう。

山城高校と洛北高校の合格実績の比較

次は各高校が売りにしている大学合格実績。

公表されている数字をもとに、いろいろ考察して比較していきましょう。

 

山城高校と洛北高校 2017年度卒 合格実績

山城高校と洛北高校の合格実績を数字で比較していきます。

注意

洛北高校は、160名の普通科(スポーツ専攻除く)の実績。一貫クラス80名の実績は含みません

山城高校は、320名の普通科と40名の文理総合科の合算。文理総合科の実績を含みます。

 

国公立大学の合格実績の割合を掲載します。延べ合格者数です。

 

1学年の生徒数 約360名
約160名
対象コース 普通科(320)+文理総合科(40) 普通科(160)
山城
洛北
国公立大学合計 67 49
国公立合格 割合 18.6% 30.6%

 

国公立大学の進学は、割合で見れば洛北がリード。山城は文理総合科の40人の実績も混じってしまっています

実際の合格大学も、京大や阪大、神大などレベルに大差ありませんし、純粋に普通科だけで比べればもっと大きな差がつくことは間違いありません。

 

特に洛北高校、普通科(文理コース)の1学年は約160名で、そのうち49名が国公立大学に合格している……と考えると、これはかなりの数字。

 

普通科(文理コース)の進路別の内訳は、以下のような表にまとめられます。

 

卒業年度 国公立 4年制私立 専門学校等 進学準備等
2017
(160名)
43名
26.8%
80名
50.0%
8名
5.0%
26名
16.3%

 

公立高校の普通科で、25%くらいが国公立大学に進学していることは素晴らしい点。「文武両道」をモットーにしている高校なので、普通科の国公立大学合格者の中でも、80%以上が部活動に加入しています。

 

これはどの高校と比べてもダントツの数字。もちろん山城も、そんな雰囲気の強い高校のイメージです。

 

洛北高校の上記表では、進学準備(浪人)の生徒が結構多いですが、どうやら学校として「人生は長い。行きたい大学があれば一年頑張るのも結構なことだ!」という雰囲気があるみたいで、そう考えると納得の数字。

 

超難関の進学校ほど進学準備率が高かったりしますし、難関大学を目指したい人が自主的に選ぶ道なので、あまり気にしなくていい数字です。

 

2校の合格実績をまとめると以下のように。

 

山城高校 洛北高校
学年人数 約360名
普通科(320)+文理総合(40)
約160名
普通科(160)
国公立合格者数  67 49
国公立合格者割合 18.6% 30.6%

 

普通科で、進学実績の面で迷っているのであれば、洛北のほうがオススメ。

合格ボーダーラインは山城より低めですが、「入学してから伸ばす」ことができているからこそ、この数字なのかもしれません。

山城高校は素晴らしい高校なのですが、受験生のため、普通科と専門学科の合格比率とか、実際の進学割合をウェブサイト上で発表して欲しいなと個人的には思っています。

 

※参考 洛北高校 中高一貫クラス

洛北高校の上記の表は普通科に限ったものですが、せっかくデータが充実しているので、洛北高校の中高一貫クラスの合格実績も掲載します。

 

中高一貫クラスは高校から入学できないわけですが、参考程度に国公立大学の現役合格実績を。

大学名 2016年度
合格者数
2017年度
合格者数
東京大学 2 4
京都大学 16 8
大阪大学 6 2
九州大学 2 0
神戸大学 3 4
北海道大学 3 1
その他国公立大学 20 23
国公立大学合計 52 42

中高一貫クラスは約80名で、そのうち50%以上が難関国公立大学に進学しています。ちょっと実績は飛び抜けた印象です。

 

洛北高校のセールスポイントの一つに、

 

各教科の先生は、1年ごとに中高一貫クラス担当と普通科担当が入れ替わる」

 

というシステムがあります。つまり、中高一貫クラスも普通科も、先生の質や経験に差をつけないということ。

去年に一貫クラスで東大や京大合格者をガンガンと教えていた先生は、今年は普通科を教えることに。

 

そう考えれば、カリキュラムは違えど、洛北は一貫クラスも普通かも同じだと考えていいかもしれません。普通科の実績が高いのも、それが大きな要因。

オマケ サッカー部比較

山城も洛北もサッカー部が昔から非常に強い。私がサッカー部だったこともあり、以下のような記事も書いてるので、サッカー少年は是非読んでみてください。

【京都のサッカー少年に捧ぐ!】京都で高校サッカーの強豪校8選!!合格基準からサッカースタイルまで徹底解説します!そこでサッカーしたけりゃ勉強しろ。

必ず見学して雰囲気を確かめて決定すること!

ここまで山城高校と洛北高校を比較してきましたが…、「どちらもいい高校だ」という玉虫色の結論で落ち着きそうです。

 

合格実績では差を感じるかもしれませんが、活気や部活など総合的に考えれば、甲乙つけがたいように感じます。

なんというか、書いていて強く感じたのですが、「あれ、かなり洛北よりの説明になっちゃった…。」という感想です。

 

いや、もちろん両校ともにヨイショして平等に書いていきたいのですが、洛北高校のデータの方が詳しかったり、校長先生が教室までお越しくださり熱心にご説明いただいたりしたため、自然とそんな感じになってしまいました。

 

高倉塾からは山城へも洛北へも進学し、素晴らしい高校生活を送ってくれているため、どちらでも素晴らしいことに間違いはありません。

 

なので山城高校の先生、もし見られてたら、また耳寄り情報やポイントを私に聞かせてください。

しっかり記事修正させていただきます。

京都市の素晴らしい2校、比較されることも多いだけに、今後も切磋琢磨していってほしいなと思います。

「山城高校か、洛北高校を目指している!」という生徒は必ず学校説明会や見学会に顔を出してください。そこで感じる校風こそ、どちらを目指すかの判断基準になると思います。

 

一つ、現実的なアドバイスがあるとすれば…、「どちらか最後まで迷ったら、倍率の低い方を選べ」ということでしょうか。(倍率が低い方が合格ラインが低い。おそらく洛北になる。)

 

合格しないと何も始まらないので、そういう考え方もアリだと思いますよ。2校は人気校ですが、恐れずに目指し、毎日の勉強をコツコツ頑張れば必ず合格できるはず。

 

皆さんの後悔のない受験を応援しています!

 

…というわけで、「洛北高校と山城高校を比較!大人気の2つの公立高校、自分にあった選び方をしよう!」という話でした。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください