髙倉塾では英語の攻略こそ、難関高校を突破する秘訣であると何度も説いてきました。
京都府で言えば、公立高校の専門学科や私立難関高校を志望する皆さんは、英語を怠ってはいけません。
![schoolchild solving elementary science test](https://takakurajuku.jp/wp-content/uploads/2023/02/pexels-photo-4022332-160x160.jpeg)
これら難関校に限らず、英語はとにかく長文が読めれば勝ちです。長文読解を一度身につければ、確実な得点を約束してくれる心強い味方。一気に難関校合格が目の前に迫ります。
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しかし現実はそんなに甘くありません。「入試前に1ヶ月猛勉強したので、長文が正確に読めるようになりました」というような奇跡は起こりえないからです。理科や社会とは違います。
英語読解力は一日にして成らず
![ancient architecture arena buildings](https://takakurajuku.jp/wp-content/uploads/2023/02/pexels-photo-532263.jpeg)
では具体的に、専門学科をはじめ難関高校を目指す皆さんは、毎日何をやればよいのでしょうか?具体的ステップを提案します。
その秘訣は以下の3つの考え方にあります。
- 基礎をバカにするな、難しい問題に安易に手を出すな
- 英単語と共に、最低限の重要表現を暗記してしまえ
- 長文を「精読」する
![two red and white labeled books](https://takakurajuku.jp/wp-content/uploads/2023/02/pexels-photo-762686.jpeg)
よく面談にくる保護者の方や本人に話を聞くと、「探究やこすもす科など、専門学科はあまりにも難しい問題が出るのではないでしょうか」といった不安やイメージを持たれていることに気づきます。
しかし真実は異なります。
難しい問題を避けて、基本を抑えている生徒こそ、合格水準に達します。
この原則は、英語に限らず全教科に妥当します。つまり、学校の教科書レベルの全てを理解し、問題演習ができていることが大前提です。応用問題は、その後に取り組んでください。
高校受験の英語における「基本」とは、中学で学ぶ文法ルールをパーフェクトに理解していること。
- 受動態
- 現在完了
- 関係代名詞
- 間接疑問文
有名進学塾の上の方のクラスで学んでいた生徒でさえ、この基礎はグラついています。難しい問題についていくことに精一杯で、分からない部分が放置されているからです。
![four rock formation](https://takakurajuku.jp/wp-content/uploads/2023/02/pexels-photo-668353.jpeg)
難関高校を目指すからと言って、早い段階からやたらと難しい問題に触れるのはやめてください。「なんとなく」の勘で解ける問題を増やして喜ぶのは、勇気を出してやめましょう。
難しい問題に取り組む前に、まずは学校のテストに照準をあわせ、こだわって繰り返すことができるかどうか。学校で渡されている英語ワークや、基本のテキストを繰り返すだけで十分です。
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こちらのブログにて、塾で指定しているテキストを説明しています。
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基礎テキストのテスト範囲を、最低でも3回は必ず繰り返すクセをつけてください。
大切なのは、「もうここは理解したから大丈夫」と思わないようにすることです。理解に関係なく、答えを覚えてしまっていたとしても、難関高校に合格したいのなら、とにかく最低でも日を置いて3回はやってください。
まだまだ英語のセンスがない生徒でも、高得点を取れるし、授業と組み合わせれば文法はパーフェクトに近い完成度を手に入れることができます。
そうなると、中3になってから英語長文の過去問にぶちあたったときも、それだけでなんとか40%くらいは理解することができます。本当です。
「基本のワークを何度もやれ」と伝えましたが、それは、
「最低限の文法を体で覚えるまで、ワークをやれ」
という意味です。文法が曖昧であれば、難関高校の英語長文レッスンをこなすことは不可能だからです。
それに加え、
英単語と一緒に重要表現も暗記してしまってください。
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髙倉塾で『英単語&重要表現ブック』を作って、そこから毎週テストすることにしたのですが、英語基礎力の成長に大きな効果がありました。
英単語の暗記は珍しくありませんが、よく出る重要表現(上の写真の青枠部分)も暗記させてテストしています。
重要表現とは短い英文のことであり、長文はこれの組み合わせにすぎません。
これがスラスラと出てくるということは、英文を見て瞬時に日本語訳が思い浮かぶことになります。これがそのまま、英語を英語で理解するような、長文をスムーズに読解するためのトレーニングになってくれます。
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独学で行う場合は、質の高いテキストの答えを赤シートで消える文字で書き、自分で毎週テストすることを心がけてください。日本語の文を見て、スムーズに英語が書けるように日頃から練習を怠らないでください。
この暗記の効果は絶大であり、定期テストでは評価できない「長文読解の基礎力」が育ちます。専門学科合格のためのアドバンテージを手に入れましょう。
- 基礎をバカにするな、難しい問題に安易に手を出すな
- 英単語と共に、最低限の重要表現を暗記してしまえ
中学1年生あたりなら、この2つだけを熱心に行って英語成績を上げておくだけで専門学科チャレンジの下地は揃います。中2あたりからはいよいよ、長文読解トレーニングを開始します。
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ここでは、2 で説明したような、教科書準拠のテキストは使いません。
専門学科の長文の準備には、準拠教材では頼りないです。
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準拠テキストはあくまでも学校レベルであり、学校レベルと難関高校の英語はかなりギャップがあるからです。ここは、もう少し難しいテキストを使いましょう。
髙倉塾の利用テキストでいえば、『新中学問題集(標準)』や『新中学問題集(発展)』が該当します。堀川高校の探究などのレベルだと、標準編でも十分です。
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教材は質のよいものなら何でも良いですが、これらの長文を「精読」する必要があります。つまり、ただ読んで理解するだけではなく、一文一文の構造をくっきりと理解することを意味します。
- この分の動詞はどれか
- この単語は名詞なのか、形容詞なのか
- この節は、どの名詞を修飾しているのか
など、文を分析しつつ読むことが「精読」です。
過去問に取り組む多くの生徒に「この長文は読めたのか?理解できたのか?」と聞くと、90%の確率で「はい、だいたい理解できました」と返答してくれます。
「長文をだいたい理解できた」は「長文を全く理解できなかった」と同義です。
難関高校の過去問では、「精読」できていなければ正解できない問題がたくさんあります。「だいたい理解した」レベルでは太刀打ちできないのが事実。
こういった文の構造を、一文一文理解するために丁寧なサポートが受けられることがベストです。個別指導塾の立場でも、いかに「精読」のサポートを充実させるかを常に考えています。それくらい重要なことです。
英語対策の概要をお伝えしましたが、肩肘をはる必要はありません。英語を楽しんで、ブログに書いたことを続けてください。世間で言われているより、専門学科は難しくありません。
学校の授業が理解できている生徒なら、「合格したい」意志さえあれば誰でも合格できます。
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そして、
英語読解力は一日にして成らず
この言葉を忘れることなく、毎日の勉強に励んでください。