※京都学園高校は、2021年4月より『京都先端科学大学付属高校』に名称が変更されます。(このブログの最終更新は2020年12月であり、まだ京都学園高校のままですが、もう『京都先端科学大学付属高校』として書いてしまいます。)
京都先端科学大学付属(京都学園)高校は、非常に人気のある京都の私立高校です。高倉塾のある上京区の生徒は「私立高校はひとまず京都先端科学大学附属(京都学園)を受験しておこう」と考える人が多く、受験者・合格者ともに安定的な人気を誇っています。
伝統ある高校ですが、校舎も非常にキレイに整っており、先生たちもすごく熱心な高校。「よりよい実績を出そう」という考えが伝わるのは、生徒をあずける保護者の方にとっては力強く感じると思います。
長い長い説明になっているので、?の目次から気になる部分だけをつまんで読むのをおすすめします。
高校激戦区にある京都先端科学大学附属(京都学園)高校
山城高校と花園高校、ちょっと離れれば両洋高校など。人口も密集しているので「近くて通いやすいね」という人は多いはず。電車なら、JR花園駅から徒歩15分。駅チカというわけではないものの、遠方からでも通学に不便なことはありません。
京都先端科学大学附属(京都学園)高校の志願者が多い理由の一つは立地ですが、やっぱり人気高校に囲まれて危機感を持って運営されているところが大きなポイントです。
参考程度に、各駅から学校までの目安所要時間を。
JR 京都駅 | JR 亀岡駅 | JR 園部駅 | JR 山科駅 | JR 宇治駅 | JR 草津駅 | 地下鉄 国際会館 |
30分 | 30分 | 60分 | 40分 | 60分 | 50分 | 60分 |
地下鉄 醍醐駅 | 阪急 桂駅 | 阪急 高槻市駅 | 阪急 茨木市駅 | 近鉄 大久保駅 | 京阪 中書島駅 | |
55分 | 20分 | 45分 | 55分 | 60分 | 60分 |
主要な駅からほぼ全て60分以内。実際に説明会などで足を運んでみましょう。
国際/特進A/特進B/進学 の4コースから選択
京都先端科学大学附属(京都学園)高校は4つのコースが用意されています。自分の得意分野や学力から選択しましょう。
どのコースも特色を出せるように、明確なゴール設定とそれに沿った学習内容が用意されています。合計3コースの私立高校が多い中、4コース持っている京都先端科学大学附属(京都学園)ならばあなたにピッタリのコースが必ず見つかるはず。
選び方は、
- 英語が好きで、それを強みに難関大学を狙いたい… 国際コース
- 学力を限りなく伸ばして国公立大学に進みたい…特進ADVANCEDコース
- 部活と両立しつつも難関大学を目指したい…特進BASICコース
- 部活や課外活動を中心に基礎学力を伸ばして進学したい…進学コース
といった基準が一般的。あなたも未来に思いを馳せながらコースを選ぼう。
以下、偏差値順にコース説明を行います。
国際コース 偏差値: 55程度
国際コースはその名のイメージ通り、英語教育を中心にしたコース。「英語が好き、武器にしたい」と考える生徒は是非とも合格を狙ってほしいところです。将来への進路はもちろん、身につく能力も魅力的。
文科省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校として、国際的素養をもって世界で活躍する人を育てる……という理念を背負ったのがこの国際コース。
「海外で活躍したい」とか「英語を使った仕事をしたい」のように考えている生徒には最高のコースです。
もちろん授業では数学や理系科目もありますが、国際コースは英語中心で3年間を進めます。全員が文系であり、理系選択はありません。
理系にも力を入れたい人は、特進コースも視野に入れましょう。
基本的なイメージは、「留学を含め、英語をしっかり学んで国際的に活躍できるように頑張るコース」といったものでOKです。
その中の一つの特徴として、学校側からは『KOA Global Studies』という取り組みを押し出していきたい気持ちを感じます。学校のウェブサイトから国際コースを調べると、しっかり指導報告が掲載されています。
1年次では、国語と同じくらいの時間が割かれています(2,3年になると受験により少し削減)。
内容としては要するに、
- リーダーシップ
- 批判的思考
- 実際の英語運用能力
などなどを鍛える時間です。英語って単なるツール(道具)ですから、今や使えて当たり前のもの。だから厳しく言えば、「英語が話せます」といっても高学歴層からは「だから何?」と言われてしまう世の中です。
理系だって大学や大学院では論文は英語を読み書きできないと話にならないくらいですし、実際、できて当たり前の英語だけを全面に押し出されても魅力はありません。
したがって、数学の時間が多くない分、こういった「特定の課題について、積極的に意見を述べる力」などのソフトスキルを向上させる時間はとても重要であると思います。それでやっと、ツールである英語の出番と味が出てきますね。
こちら (KOA Global Studies Ⅰ ) には1年次の実際の2019年度指導内容が書かれているので、生徒が年間で学んだテーマを抜粋しておきます。
- 日本の総人口に占める15歳未満人口の割合が減少した問題の原因を突き止める
- 京野菜の生産を拡大し、世界に広める戦略を考える
- 食料と農業の持続可能性
英語を学びつつ海外で対等に渡り合える力が必要なので、長期留学は必須ですね。
10ヶ月(7ヶ月もあり)の長期留学を成績・英語力により決定。2年生の9月頃から、イギリスかカナダでホームステイしつつ、現地の生徒たちと同じ教室で学びます。
留学前は全員、IELTSという難しい試験成績の一定基準が求められるので、留学のための勉強も気を抜くことはできないはず。
私立は学費がかかるのは当然ですが、国際コースは長期留学制度の分、費用が加わります。
10ヶ月近くとなると、だいたい留学費用だけで200万円くらいみておくといいのではないでしょうか。
「留学にそれだけお金がかかるなんて……!」と言いたいところですが、普通にイギリスに半年留学しようとしたら、200万円くらいはかかりますね。そう考えると安いものだと思います。
また、大人になってからの留学より、多感な高校のときの留学の方がその後の人生にインパクトがあり、顔つきも変わって帰ってくるはず。
また、こうした長期留学が学校のプログラム内で可能なのも、同志社国際や立命館宇治、京都文教など限られた高校のみです。この点でも、国際コースは非常に魅力的だと思います。
2019年度の、国際コース生徒の英検取得者の割合です。
1年 | 2年 | 3年 | ||||||
準2級 | 2級 | 準1級 | 準2級 | 2級 | 準1級 | 準2級 | 2級 | 準1級 |
26% | 71% | 3% | 16% | 77% | 7% | 0% | 70% | 30% |
国際コースの3年生の30%が準1級合格していることは、留学効果もあるはずですが、入学時の偏差値を考えるとなかなか素晴らしい成果だと思います。全員が2級以上合格するとあれば、この調子で学ぶことさえできれば、将来にビジネス上の英会話が必要な仕事も余裕でこなせるレベルです。
その意味でも、国際コース選択はとてもよい選択肢だと思います。
国際コースの戦略の一つは、留学や国際コミュニケーション力を活かし、主にAO入試などの推薦で合格を狙うことです。
AO入試……学力試験なしで、志望動機や高校での活動実績を総合考慮して合否判定する入試タイプ。長期留学で成長できれば、実績として強い。
合格者数の表は以下の通り。
卒業年 | 国公立 | 早慶上理 GMARCH等 | 関関同立 | 産近甲龍佛 | その他 |
2016 | 2 | 4 | 27 | 12 | 27 |
2017 | 2 | 5 | 32 | 22 | 38 |
2018 | 5 | 4 | 17 | 7 | 40 |
2019 | 2 | 7 | 39 | 17 | 25 |
2020 | 5 | 3 | 21 | 15 | 41 |
(※こちらは合格者数。例えば同志社大学法学部と同志社大学文学部の2学部に合格したとしても、同志社大学に1名としてカウント。しかし、同志社大学と立命館大学に合格した場合は、各大学1名でカウント。)
主に合格を目指す大学として挙げられているのは、
- 国際教養大学
- 早慶上智
- ICU(国際基督教大学)
- 国公立
- 海外大
など。実績を見る限りは、第一志望として関東の人気私立大を狙いつつ、多くの生徒は関関同立や産近甲龍あたりに落ち着いていく……という形です。その他の大学では、同志社女子大学や京都女子大学・関西外国語大学など。
国際コースの合格を目指すなら、まず何よりも、以下を目標の目安として取り組んでください。3年生の12月末に出る成績にて、以下の評定が取れているように頑張りましょう。
- 主要5教科で評定合計18程度
- 9教科の評定合計30程度
- 模試の偏差値は、5教科総合で55くらい
5教科で合計18以上あれば、国際コース合格に近いし、推薦を取得できる可能性が高いと思います。5教科で18とは、つまり5段階評価において4が3つほどあるということ(例: 数4, 英4, 理科3, 社4, 国3)。5教科17でも合格に近いとは思います。
当然、英語は4以上が目標として、できれば5を目指すべき。
模試の偏差値としては、3年生の夏休み以降の模試(五ツ木京都、Vもし等)で、国際コースなら5教科総合の55を目安に頑張ってください。偏差値50だと順位的にはど真ん中ですが、それだと少し不安です。
もちろん、上記の目安に届いていないとしても、絶対に諦めてはいけません。当日でしっかり点数を取れれば合格できます。
あと、国際コースは10分程度の面接で、ちょこっと英語を使うときもあるようで、楽しみですね。傾向を確認して準備しておきましょう。
国際コースの倍率と例年の合格最低点は以下のようになります。
1.5次入試の結果も含みます。1.5次入試……各私立高校で一斉に行われる入試日よりずらして行う入試。推薦はなし。
推薦倍率 受験者/合格者 合格最低点 | 一般(専願)倍率 受験者/合格者 合格最低点 | 一般(併願)倍率 受験者/合格者 合格最低点 | |
2016 | 1.00 44/44 307/600 | 1.10 102/93 289/600 | |
2017 | 1.00 32/32 318/600 | 1.15 78/68 306/600 | |
2018 | 1.00 35/35 306/600 | 1.14 65/57 293/600 | |
2019 | 1.00 15/15 310/600 | 1.07 16/15 290/600 | 1.06 34/32 296/600 |
2020 | 1.00 27/27 292/600 | 1.05 42/40 281/600 | 1.07 59/55 290/600 |
国際コースは、英語が200点満点となるので、合計で600点満点になります。上記の合格最低点を見る通り、当日試験で最低でも6割(360点)を目指し、多少失敗して5割(300点)になってしまってもギリギリ合格、くらいのイメージは最低限必要でしょう。
今すぐ過去問に取り掛かってください!
上記の表のように、一般でも倍率は1.10あたりに落ち着いています。最初から英語が得意でなくても、学びたい気持ちがあるなら、必死でチャレンジすれば報われます。前述の「合格の目安」に達していなくとも、諦める必要全くなし。
350~400/600を目標に、英語を中心とした過去問を解きまくりましょう。
国際コースが第一志望の人は、3年の12月頃に出る評定で英語を「4」以上とり、数国社理とあわせて5教科評定合計18~19くらいとれれば、推薦が狙えます。それを第一に目指しましょう。
国際コースは、英語が好きな生徒にとって憧れのコースです。以前、「内申点がとても低く、三者面談では “国際コースどころか京都先端科学大学附属(京都学園)高校の受験自体やめなさい” と言われましたが、高倉塾のブログを読んで勉強したら、国際コースに合格しました」というお礼の連絡をくださった方がいらっしゃいました。
あきらめずに頑張って、国際コースで学んでくれるのはとても嬉しいことです。みなさんも諦めずに過去問やって合格を目指そう!
国際コースは留学のお金もかかるので、なんとか特待生制度を使って奨学金を支給して欲しいところ。京都先端科学大学付属(京都学園高校には、『特別奨学生制度』があります。
まず、京都先端科学大学付属高校(京都学園高校)の国際コースが第一志望で、なおかつ内申点がよくて推薦をもらえた場合は、以下の内申点基準で奨学金を受け取ることができます。
推薦で受験し、以下の①〜③の条件のいずれかを満たしている生徒は、授業料全額を3年間支給されます。
- ①3年生12月末の5教科内申合計が23以上
- ②3年生12月末の9教科内申合計が42以上
- ③1年生から3年生12月末までの3年間の内申合計が120以上(「1年学年末」&「2年学年末」&「3年12月末」の合計)
もし上記のいずれも満たしていない場合でも、以下の①〜③の条件のいずれかを満たしている生徒は、授業料半額を3年間支給されます。
- ①3年生12月末の5教科内申合計が21以上
- ②3年生12月末の9教科内申合計が39以上
- ③1年生から3年生12月末までの3年間の内申合計が111以上(「1年学年末」&「2年学年末」&「3年12月末」の合計)
上記の条件は全て、国際コースを推薦で受験する人に限ります。
さらに!「私は学校の評定がそんなによくないから、特待生は無理かも…」と思っている人にも朗報です。評定が上記の一つも満たしていなかったとしても、当日試験の点数により、特待生になれるチャンスがあります。
- 当日試験の得点率80%以上…全額奨学生
- 当日試験の得点率75%以上…半額奨学生
- 当日試験の得点率70%以上… 1/4奨学生
当日の試験、奨学金を諦めずに集中して頑張りましょう。
上記の当日点数による奨学金制度は、推薦でなくとも、専願や併願の生徒も対象となります。しかし、1.5次入試で受験した生徒には適用されません。
英検を取ると、入試の得点に加え、以下の数字をそのまま加点して計算してくれます。国際コースを目指すのなら、中学生のうちから英検にチャレンジしておくことは大きなプラスになります。
国際コースの場合、準2級以上を取れれば、入試の合計得点に加点があります。3級では得点加算されないので注意。
級 | 加点 |
1級 | +30 |
準1級 | |
2級 | +25 |
準2級 | +15 |
3級 | 加点なし |
中学のうちに2級が取れれば素晴らしいですが、ひとまず準2級が目安になると思います。中3の秋が最後のチャンス。英検による加点は、前述の特待生基準(80%以上…など)に反映されるので、多少は気合を入れて英検をとりましょう?
「一般」で受験して、惜しくも国際コースに不合格だった場合はお先真っ暗なのか……というとそうでなく、転コース合格制度があります。(推薦の場合、不合格になることはあまりない)
国際コースに不合格だった場合、特進BASICコースや進学コースでの判定がなされます。
受験難易度的にも、国際コースの不合格者のほとんどは、特進BASICコースで合格しているはずです。
特に公立高校の滑り止めとして受験する場合、「滑り止めなのに落ちたらどうしよう」と思うかもしれませんが、セーフティネットもあるので安心して受験してくださいね。
特進ADVANCEDコース 偏差値 53程度
特進ADVANCEDコースは進学実績で京都先端科学大学付属(京都学園)高校の顔となるコース。
国際コースは英語の勉強をバリバリしますが、特進ADVANCEDは大学受験のために全てをかけるイメージです。
国公立大学を中心に難関大学に行きたいなら特進ADVANCEDがオススメコース。自習室や発展講座など、そのための学習環境が揃っていますよ。
特進ADVANCEDコースの位置づけは、以下のようなもの。
東大・京大・阪大・神大・医学部をはじめ難関国公立大学をめざす
効果的・効率的カリキュラムのもと現役で難関大学合格へ
特進ADVANCEDコース概要
上の記述を見ても分かる通り、こちらのコースの最大の目標は国公立大学です。引用の部分でも私立大学の話は出てきませんよね。
もちろん私立大学もたくさん合格していますが、国公立大学に現役合格できるくらいの学力をつけるためのコースだと考えましょう。
高倉塾からもたくさんの生徒が京都先端科学大学付属(京都学園)高校に進んでいますが、特進ADVANCEDコースに進んだ生徒は、「毎日朝早くから&夜遅くまでの勉強」に必死でついていっている印象。
補習で20:00以降も学校にいることは普通ですし、隔週で土曜も数英の小テストなど。
なので、厳しい部活でフルに活躍するのはちょっと難しいときもあるかも。部活で活躍する生徒もいますが、基本的には勉強を中心に進めるコースです。
特進ADVANCEDコース専用の校舎。集中して大学受験に向かって勉強できます。
特進ADVANCEDは専用の校舎を持っていて、その恵まれた環境で高校生活を過ごせます。管理する側からすれば生徒が分かれているのはすごくやりやすく、特別に受験指導に力を入れやすくなります。
自習室も学年分け隔てなく使用できるし、各教科の担当先生も全て一つの職員室に待機しており、質問も非常にしやすくて素晴らしい校舎です
後述しますが、特進ADVANCEDとはいえ、入学時の偏差値はそこまで高くありません。そこから国公立合格まで狙うわけなので、学習環境の充実は学校側の大きな課題。専用の校舎を持っていることは、それを形で示している、ということでしょうか。
特進ADVANCEDコースがイチ押ししているのが、数学のハイレベル講座の「超数学」。難関大学の過去問や詳しい解説を教師陣で作り込んで指導し、生徒にホワイトボードの前で解法を解説させる……といった取り組み。
高校1年生の段階から大学入試問題に触れることができ、特に数学が得意な生徒なんかはグンと長所を伸ばせそうです。
国際コースに負けず、特進ADVANCEDも海外で国際感覚を養います。
国公立合格を掲げるだけあり、国公立合格者が抜け出しており、京都大や大阪大に合格者が出ることもあります。
京都先端科学大学付属(京都学園)高校は中高一貫の生徒も多く、彼らも学校の合格実績を伸ばしています。高校から入学する生徒も負けないように頑張る必要があります。
卒業年 | 国公立 | 早慶上理 GMARCH等 | 関関同立 | 産近甲龍佛 | その他 |
2016 | 60 | 3 | 28 | 56 | 66 |
2017 | 40 | 2 | 16 | 46 | 53 |
2018 | 44 | 0 | 28 | 73 | 81 |
2019 | 47 | 3 | 39 | 81 | 114 |
2020 | 38 | 7 | 42 | 79 | 80 |
(※こちらの大学合格者数のグラフは延べ人数でなく、大学ごとの実数です。つまり例えば「A君が神戸大学の法学部と経済学部と経営学部と文学部に合格したから神戸大の合格者数は5人」というカウントはせず、学部をどれだけ合格してもその大学の合格者数は1人です。
一方、例えばA君が立命大と同志社大どちらも合格すれば、どちらも合格者1人ずつカウント。)
「国公立、もしくは関関同立に!」という気持ちが強いコースなので、産近甲龍佛の合格者数も多くなります。
これは特進ADVANCEDに限らないのですが、京都先端科学大学附属(京都学園)高校の特徴として、「中学時代にそこまで優秀な成績を取っていて無くとも、そこから伸ばしていく」ということになるので、今から頑張りたい人にはチャンスの高校です!
原則的に特進ADVANCEDコースは、指定校推薦などは使わずに大学受験することを想定しています。
国公立大学をガンガン目指そう……という特進ADVANCEDコースの合格の目安は以下。中3の12月末に出る成績で、以下の成績を目指しましょう。
- 主要5教科で評定合計18程度
- 9教科の評定合計30程度
- 模試の偏差値は、5教科総合で55くらい
ほとんど国際コースと同じ程度でOKです。国際コースの場合は英語が「4」以上ほしいな、というレベルでしたが、特進ADVANCEDなら特別に気にする必要はないでしょう。このあたりの成績があれば十分に合格圏内です。
最難関大学を中心に国公立大学を目指すわけですが、ご覧の通り、入学当初にはそこまで高い基準が求められていません。
もちろんこの基準を大きく上回って入学する生徒が多いわけですが、オール3より4をいくつか付け足すイメージで受験勉強と普段の成績向上に力をいれれば合格可能ですよ。
推薦が欲しければ上記の評定を狙っていき、もし足らなくとも入試対策を念入りにした上で、専願や併願で受験で受験しましょう。
特進ADVANCEDコースの入試情報は以下です。
1.5次入試も含む数字。1.5次入試とは、各高校一斉に行う1次入試と日程をずらした試験。推薦は必ず1次入試
推薦倍率 受験者/合格者 合格最低点 | 一般(専願)倍率 受験者/合格者 合格最低点 | 一般(併願)倍率 受験者/合格者 合格最低点 | |
2016 | 1.00 46/46 263/500 | 1.06 240/227 259/500 | |
2017 | 1.00 35/35 263/500 | 1.04 243/233 274/600 | |
2018 | 1.00 29/29 267/500 | 1.06 241/228 253/500 | |
2019 | 1.00 28/28 244/500 | 1.21 17/14 255/500 | 1.08 194/180 265/500 |
2020 | 1.00 34/34 235/500 | 1.17 28/24 259/500 | 1.05 290/277 265/500 |
推薦の倍率は1.00で当たり前ですが、一般の倍率もそこまで高くありません。1.5次も混ざった数字であるものの、キチッとした点数を取れる限り、合格できると考えましょう。
私立高校は倍率より点数で切っていくパターンが多いので、特進ADVANCEDもだいたい260/500から280/500くらいの間で合格ラインを決めているのでしょう。
ということは、過去問を繰り返し解いておき、6割である300/500くらいを安定的に取れるようにしておかなければ安心できない……ということです。推薦ではなく一般で受験するのなら、300/500を目標に入試対策をしておきましょう。
もちろん国公立大学を中心に実績を出すことを使命づけられた、学校の顔となるコースなので、優秀な生徒には特待生すなわち『特別奨学生制度』があります。
まず、京都先端科学大学付属高校(京都学園高校)の特進ADVANCEDコースが第一志望で、なおかつ内申点がよくて推薦をもらえた場合は、以下の内申点基準で奨学金を受け取ることができます。国際コースと全く同じです。
推薦で受験し、以下の①〜③の条件のいずれかを満たしている生徒は、授業料全額を3年間支給されます。
- ①3年生12月末の5教科内申合計が23以上
- ②3年生12月末の9教科内申合計が42以上
- ③1年生から3年生12月末までの3年間の内申合計が120以上(「1年学年末」&「2年学年末」&「3年12月末」の合計)
もし上記のいずれも満たしていない場合でも、以下の①〜③の条件のいずれかを満たしている生徒は、授業料半額を3年間支給されます。
- ①3年生12月末の5教科内申合計が21以上
- ②3年生12月末の9教科内申合計が39以上
- ③1年生から3年生12月末までの3年間の内申合計が111以上(「1年学年末」&「2年学年末」&「3年12月末」の合計)
上記の条件は全て、特進ADVANCEDコースを推薦で受験する人に限ります。
さらに!「私は学校の評定がそんなによくないから、特待生は無理かも…」と思っている人にも朗報です。評定が上記の一つも満たしていなかったとしても、当日試験の点数により、特待生になれるチャンスがあります。
- 当日試験の得点率80%以上…全額奨学生
- 当日試験の得点率75%以上…半額奨学生
- 当日試験の得点率70%以上… 1/4奨学生
当日の試験、奨学金を諦めずに集中して頑張りましょう。
上記の当日点数による奨学金制度は、推薦でなくとも、専願や併願の生徒も対象となります。しかし、1.5次入試で受験した生徒には適用されません。
英検を取ると、入試の得点に加え、以下の数字をそのまま加点して計算してくれます。特進ADVANCEDコースを目指すのなら、中学生のうちから英検にチャレンジしておくことは大きなプラスになります。
特進ADVANCEDコースの場合、3級以上を取れれば、入試の合計得点に加点があります。
級 | 加点 |
1級 | +30 |
準1級 | |
2級 | +25 |
準2級 | +15 |
3級 | +10 |
試験の500点満点中の得点に、上記の点数が加算されます。この加算の点数は、特待生基準(80%以上、など)の数字にも反映されます。気合を入れて英検を取っておこう?
「一般」で受験して、惜しくも特進ADVANCEDコースに不合格だった場合はお先真っ暗なのか……というとそうでなく、転コース合格制度があります。(推薦の場合、不合格になることはあまりない)
特進ADVANCEDコースに不合格だった場合、特進BASICコースや進学コースでの判定がなされます。
受験難易度的にも、特進ADVANCEDコースの不合格者のほとんどは、特進BASICコースで合格しているはずです。
安心して受験してください!
特進BASICコース 偏差値 50程度
特進BASICコースは京都学園高校の中でも最も人気のあるコース。志願者・入学者ともに最も人数が多いです。
大学進学を狙って勉強を頑張りつつも、部活や課外活動に力を入れられるところがポイント。勉強面も、入学時の偏差値からはかなり伸ばしてくれるし、真面目にやるならBASICでも勉強面で問題なしです。
特進BASICコースのコンセプトは以下。
有名私立大学の現役突破と難関大学への挑戦意欲高き仲間と切磋琢磨しながら、確かな学力を身につける
特進BASICコース概要
後で進学実績を見ていきますが、主に国公立というより、「関関同立を目指す!」といった方が正確だと思います。
特進ADVANCEDコースは平日は全て7限授業+隔週土曜講座で、国際コースは長期の留学があります。しかし特進BASICは7限授業は週に3日のみ。土曜もお休み。
そう考えると、本気で部活に時間をかけるなら特進BASICあたりに落ち着くはずです。スポーツその他課外活動に全力で、なおかつ文武両道を追求するにはいいコースです。
特進BASICで出願しても、入試の得点が取れれば特進ADVANCEDで合格することもあるのですが、それでも部活を考えて特進BASICに進学する人は毎年とても多いです。
高校の3年間は部活だけに全力投球した、という人もたくさんいますし、それで大きく成長できます。自分は勉強を中心にしたいのか、部活にも力を入れたいのか……、どれも正解ですし、自分の心に問いかけてコースを決定しましょう。
特進BASICの学力目標は、主に関関同立に合格できるレベル。大学入試の一般的な偏差値で言うと55~60くらいでしょうか。
特進BASICコースは、入学時には高校受験での偏差値50(ど真ん中の順位)くらいあれば十分合格できるのですが、中3の頃に偏差値50とるよりも高3で偏差値50取るほうが遥かに大変なので、そこで関関同立に合格するということは結構な努力が必要です。
高校側には、「スタートはそこから、生徒をそこまで持っていくぞ」という熱意があるということ。
卒業年 | 国公立 | 早慶上理 GMARCH等 | 関関同立 | 産近甲龍佛 | その他 |
2016 | 5 | 1 | 19 | 67 | 102 |
2017 | 4 | 0 | 10 | 43 | 107 |
2018 | 3 | 0 | 8 | 56 | 118 |
2019 | 5 | 1 | 9 | 82 | 151 |
2020 | 3 | 0 | 13 | 60 | 174 |
年によって変化しますが、例年、指定校推薦の枠が関関同立レベルで10~20ほどでしょうか。評定を高い水準でキープしており、なおかつ熱意があるのなら推薦で進むことが可能です。入学後も狙っていきましょう。
特進ADVANCEDだと勉強についていけるか不安だし、しかも特進BASICは指定校推薦を活用しやすいため、「ADVANCEDより、あえてBASICに進学したい」と考える生徒・保護者の方は多いです。
確かに、BASICで評定をしっかりキープすれば指定校もとりやすいでしょうし、高い評定+英検2級くらい取ればいろんな大学への道が開かれます。
しかし…、人間は周りに流されやすいので、「あえて特進BASICにして、周りよりも評定を高く保つ」という作戦がうまくいくかは未知数であることは考えておきましょう。
真面目でコツコツできる生徒なら上手くいくと思いますが、ちょっとタラタラしてる性格なら、特進ADVANCEDに入って鍛えてもらうのもいいんじゃないでしょうか。
国公立は京都府立大や地方国立大などの合格者も出ますし、その他で同志社女子や京都外国語大学など多岐に渡ります。多くは、産近甲龍佛の大学にしっかり合格しています。大学進学に向けて満足できるコース。
文武両道を実現しつつ、主に人気の私立大学への合格を目指す特進BASICコースの合格の目安は以下。中3の12月末に出る成績で、以下の成績を目指しましょう。
- 主要5教科で評定合計16程度
- 9教科の評定合計28程度
- 模試の偏差値は、5教科総合で50くらい
つまり、なんとか「オール3」程度の評定を取っておいて、主要5教科の得意科目一つでも「4」があるといいですね。このあたりの成績を取れれば、第一志望ならば推薦も取れます。
入学時の偏差値や学力は、そんなに高いものは求められていません。偏差値50とは、ド真ん中の順位のこと。模試を受けて偏差値も45~50程度、評定も最低限とっておき、特進BASICへの受験に備えましょう。
ただ、合格するだけでなく、入学後に少しでも大学への進路の幅を広げるため、できる限り成績を取り、学力を高めて入学するのが理想です。
特進BASICコース、例年の倍率と合格最低点は以下の通り。
1.5次入試も含む数字。1.5次入試とは、各高校一斉に行う1次入試と日程をずらした試験。推薦は必ず1次入試。
推薦倍率 受験者/合格者 合格最低点 | 一般(専願)倍率 受験者/合格者 合格最低点 | 一般(併願)倍率 受験者/合格者 合格最低点 | |
2016 | 1.00 54/54 192/500 | 1.05 498/473 213/500 | |
2017 | 1.00 60/60 208/500 | 1.06 481/452 225/600 | |
2018 | 1.00 85/85 212/500 | 1.03 461/447 209/500 | |
2019 | 1.00 43/43 204/500 | 1.11 30/27 206/500 | 1.01 330/328 216/500 |
2020 | 1.00 43/43 179/500 | 1.09 47/43 202/500 | 1.01 453/450 210/500 |
私立は定員以上の合格者数をけっこう出すので、倍率は低め。倍率というより点数の足切りで合否が分かれると考えましょう。
特進ADVANCEDでは6割弱(280/500くらい)が合格最低点ですが、特進BASICだと4~5割(200~250/500くらい)が合格最低点だということです。
あなたは、過去問を解いて確実にその点数が取れるでしょうか。本番は何が起こるか分からないので、何度も何度も問題集を解きましょう。500点満点のうちの5割である250点ほどを、必ず取れるまで勉強を続けましょう。
もちろん特進BASICコースにも特進特別奨学生制度はあり。頑張って奨学金をゲットしよう。基準は国際と特進ADVANCEDと同じ。
まず、京都先端科学大学付属高校(京都学園高校)の特進BASICコースが第一志望で、なおかつ内申点がよくて推薦をもらえた場合は、以下の内申点基準で奨学金を受け取ることができます。
推薦で受験し、なおかつ以下の①〜③の条件のいずれかを満たしている生徒は、授業料全額を3年間支給されます。
- ①3年生12月末の5教科内申合計が23以上
- ②3年生12月末の9教科内申合計が42以上
- ③1年生から3年生12月末までの3年間の内申合計が120以上(「1年学年末」&「2年学年末」&「3年12月末」の合計)
もし上記のいずれも満たしていない場合でも、以下の①〜③の条件のいずれかを満たしている生徒は、授業料半額を3年間支給されます。
- ①3年生12月末の5教科内申合計が21以上
- ②3年生12月末の9教科内申合計が39以上
- ③1年生から3年生12月末までの3年間の内申合計が111以上(「1年学年末」&「2年学年末」&「3年12月末」の合計)
上記の条件は全て、特進BASICコースを推薦で受験する人に限ります。
さらに!「私は学校の評定がそんなによくないから、特待生は無理かも…」と思っている人にも朗報です。評定が上記の一つも満たしていなかったとしても、当日試験の点数により、特待生になれるチャンスがあります。
- 当日試験の得点率80%以上…全額奨学生
- 当日試験の得点率75%以上…半額奨学生
- 当日試験の得点率70%以上… 1/4奨学生
当日の試験、奨学金を諦めずに集中して頑張りましょう。
上記の当日点数による奨学金制度は、推薦でなくとも、専願や併願の生徒も対象となります。しかし、1.5次入試で受験した生徒には適用されません。
英検を取ると、入試の得点に加え、以下の数字をそのまま加点して計算してくれます。特進BASICコースを目指すのなら、中学生のうちから英検にチャレンジしておくことは大きなプラスになります。
特進BASICコースの場合、3級以上を取れれば、入試の合計得点に加点があります。
級 | 加点 |
1級 | +30 |
準1級 | |
2級 | +25 |
準2級 | +15 |
3級 | +10 |
試験の500点満点中の得点に、上記の点数が加算されます。この加算の点数は、特待生基準(80%以上、など)の数字にも反映されます。気合を入れて英検を取っておこう?
「一般」で受験して、惜しくも特進BASICコースに不合格だった場合はお先真っ暗なのか……というとそうでなく、転コース合格制度があります。(推薦の場合、不合格になることはあまりない)
特進BASICコースに不合格だった場合、進学コースでの判定がなされます。
逆に、入試成績がよかった場合は、特進BASICコース志望でも特進ADVANCEDコースに合格することもあります。その場合は特進ADVANCEDか特進BASICのどちらに入学するか選択できます。
推薦で特進BASICコースを受験した場合は、入試成績がよくても特進ADVANCEDコースに合格することはありません。
進学コース 偏差値 42程度
大学合格レベルの学力を追い求めつつ、部活・課外活動にはどのコースよりも全力で取り組めるコースです。京都学園高校の熱心な部活では、このコースの生徒が活躍しています。
目標は有名私立大学への進学と学業と部活動との両立
進学コース概要
多彩な進路を示し、生徒それぞれの力を活かせる道へとナビゲート
ただ「大学に進めればいい」というわけでなく、学力の伸長が大きなテーマとなっています。進学コースから国公立合格する人も毎年いるので、あなどれないコースです。
主に狙う大学は、産近甲龍佛レベルです。
進学コースは基本的に6時間授業です。7時間授業はないので、部活動のエースには向いてるコース。習い事など課外活動を活発にしたい人にもベスト。
入学時の偏差値はそこまで高くないものの、4年制大学へのこだわりを強く持っています。
4年制度大学への進学率は7割近くで、その他は専門学校など、自分の学びたい道へ進みます。3年生では放課後の入試対策講座など、進学コースを選択した人も、受験面でのサポートは整っているので安心。
特進コースと同じく、自習室なんかも充実してますよ。
どちらかというと勉強が得意というわけでなかったり、スポーツなどの方に才能がある生徒が多いですが、「進学」コースと言っているだけあり、基本的には大学進学を目指して勉強です。
想像以上にマジメに勉強に取り組む生徒が多い印象。
卒業年 | 国公立 | 早慶上理 GMARCH等 | 関関同立 | 産近甲龍佛 | その他 |
2016 | 1 | 0 | 9 | 20 | 81 |
2017 | 1 | 0 | 7 | 18 | 91 |
2018 | 0 | 0 | 8 | 19 | 112 |
2019 | 0 | 0 | 11 | 28 | 92 |
2020 | 0 | 0 | 8 | 17 | 97 |
(※こちらの大学合格者数のグラフは延べ人数でなく、大学ごとの実数。例えば「A君が龍谷大の法学部と経済学部と経営学部に合格したから龍谷大の合格者数は4人」とは数えません。学部をどれだけ合格してもその大学の合格者数は1人です。一方、例えばA君が龍谷大と京産大どちらも合格すれば、どちらも合格者1人ずつカウント。)
基本的には、産近甲龍佛が多くの生徒の学力目標。一般入試で関関同立に合格できたらスゴイ、という雰囲気です。
その中でも注目するべきは、最近は出ていないものの、「進学コースでもその気になれば国公立大学に合格できるのだよ」というところでしょう。2016, 2017年に合格者がいます。
もちろん東大や京大といったレベルは難しくなりますが……、地方の国公立なら頑張って推薦制度などを活用すれば合格できるかもしれません。
また、進学コースでも70%以上の生徒が4年制大学に進学しています。「大学に行きたい!」と望んで自分なりに勉強すればほぼ確実に進学することができるはずです。
自分の将来を考えて専門学校に進んだり就職したりという選択肢も可能ですし、可能性が広がっているコース。
部活などに力を入れつつ、大学進学へも力を入れる進学コースの合格の目安は以下。中3の12月末に出る成績で、以下の成績を目指しましょう。
- 主要5教科で評定合計15程度
- 9教科の評定合計27程度
- 模試の偏差値は、5教科総合で45くらい
なんとか「オール3」程度を目指していけば合格圏内であり、第一志望ならば推薦をもらえる可能性も高くなります。しかし、例え「2」が複数あっても諦めず、当日の試験で頑張ることで合格できます。
学力的にはそこまでハードルが高くない進学コースですが、最近は人気もあってちょっとずつ基準が上がってきました。それでもオール3ない生徒も本番試験でちゃんと点を取れば受かります。過去問をしっかり消化することが大切。
推薦倍率 受験者/合格者 合格最低点 | 一般(専願)倍率 受験者/合格者 合格最低点 | 一般(併願)倍率 受験者/合格者 合格最低点 | |
2016 | 1.00 114/114 176/500 | 1.08 565/524 193/500 | |
2017 | 1.00 93/93 182/500 | 1.10 402/365 200/600 | |
2018 | 1.00 93/93 182/500 | 1.06 362/341 200/500 | |
2019 | 1.00 92/92 204/500 | (1.00) 40/43 188/500 | (1.00) 287/293 198/500 |
2020 | 1.00 102/102 179/500 | 1.18 60/51 184/500 | 1.002 347/346 194/500 |
一般受験の場合、特進BASICでは5割弱が合格ラインでしたが、進学コースだと4割ちょっと(200/500)が合格ライン。
学校側の話でも、「進学コースの合格基準はちょろっと上がってきている」ということでしたので、不合格者はチラホラと出て来る状況になってくると思います。
とはいっても、不合格になるのは点数が200/500あたり取れなかった場合。倍率なんかは気にせず、過去問解いて、それくらいの基準をキープできるのか?が合否の分かれ目です。独学でも十分可能ですが、ちょっと難しそうな人は塾に行きましょう。
もちろん進学コースにも特進特別奨学生制度はあり。頑張って奨学金をゲットしよう。基準は国際と特進ADVANCED、特進BASICと同じ。
まず、京都先端科学大学付属高校(京都学園高校)の特進BASICコースが第一志望で、なおかつ内申点がよくて推薦をもらえた場合は、以下の内申点基準で奨学金を受け取ることができます。
推薦で受験し、なおかつ以下の①〜③の条件のいずれかを満たしている生徒は、授業料全額を3年間支給されます。
- ①3年生12月末の5教科内申合計が23以上
- ②3年生12月末の9教科内申合計が42以上
- ③1年生から3年生12月末までの3年間の内申合計が120以上(「1年学年末」&「2年学年末」&「3年12月末」の合計)
もし上記のいずれも満たしていない場合でも、以下の①〜③の条件のいずれかを満たしている生徒は、授業料半額を3年間支給されます。
- ①3年生12月末の5教科内申合計が21以上
- ②3年生12月末の9教科内申合計が39以上
- ③1年生から3年生12月末までの3年間の内申合計が111以上(「1年学年末」&「2年学年末」&「3年12月末」の合計)
上記の条件は全て、進学コースを推薦で受験する人に限ります。
さらに!「私は学校の評定がそんなによくないから、特待生は無理かも…」と思っている人にも朗報です。評定が上記の一つも満たしていなかったとしても、当日試験の点数により、特待生になれるチャンスがあります。
- 当日試験の得点率80%以上…全額奨学生
- 当日試験の得点率75%以上…半額奨学生
- 当日試験の得点率70%以上… 1/4奨学生
当日の試験、奨学金を諦めずに集中して頑張りましょう。
上記の当日点数による奨学金制度は、推薦でなくとも、専願や併願の生徒も対象となります。しかし、1.5次入試で受験した生徒には適用されません。
進学コースに合格したいと思うのなら、英検3級を目指して取得しておくのもいいかもしれません。以下の表の通り、入試の点数に10点がそのまま加算されます。
なかなか準2級以上が難しくとも、3級(中学卒業程度)を目指して取っておくのは、加点に限らずいい経験になります。
級 | 加点 |
1級 | +30 |
準1級 | |
2級 | +25 |
準2級 | +15 |
3級 | +10 |
試験の500点満点中の得点に、上記の点数が加算されます。この加算の点数は、特待生基準(80%以上、など)の数字にも反映されます。進学コースでも特待生を狙っていく人は、気合を入れて英検を取っておこう?
進学コースが不合格であった場合、他コースで合格することはありません。
逆に入試成績がよかった場合は、進学コース志望でも特進BASICコースに合格することもあります。その場合は特進BASICか進学コースのどちらに入学するか選択できます。
推薦で進学コースを受験した場合は、入試成績がよくても特進BASICに合格することはありません。
京都先端科学大学附属(京都学園)高校の学費
気になる学費のリストも挙げておきます。
費目 | 国際 | 特進A | 特進B | 進学 | |
---|---|---|---|---|---|
1年 | 入学金など | 130,000 | 130,000 | 130,000 | 130,000 |
授業料 | 520,000 | 520,000 | 520,000 | 520,000 | |
その他 | 539,500 | 511,500 | 501,500 | 463,500 | |
合計 | 1,189,500 | 1,161,500 | 1,151,500 | 1,113,500 | |
2年 | 授業料 | 520,000 | 520,000 | 520,000 | 520,000 |
その他 | 372,500 | 342,500 | 352,500 | 332,500 | |
合計 | 892,500 | 862,500 | 872,500 | 852,500 | |
3年 | 授業料 | 520,000 | 520,000 | 520,000 | 520,000 |
その他 | 390,500 | 360,500 | 360,500 | 320,500 | |
合計 | 910,500 | 880,500 | 880,500 | 840,500 | |
全合計 | 2,992,500 | 2,904,500 | 2,904,500 | 2,806,500 |
所得制限ありますが、国や京都府で支給している、各種就学支援金なども利用してください。奨学金で出る授業料は、520,000円の部分からです。例えば半額奨学生ならば年間260,000円が3年間支給(割引)されます。
こちらは2020年度入学生の学費であり、あくまでも目安です。
これらに加え、国際コースは留学として約200万円、他コースは修学旅行として約40~50万円を見ておくと十分かと思います。
京都先端科学大学付属(京都学園)高校の説明会に行ってみよう
何回か書いてきましたが、京都学園高校は、「入学時の偏差値は高くない生徒でも、そこから3年間で伸ばす」という点が印象的です。
最終的な成果は学校によらずに自分の意思とか努力、つまりは勉強量ですから、伸びる生徒はここで頑張って今よりも上を目指しましょう。
「今は自分の能力は高くないけど、充実したサポートを受けつつ力を伸ばしたい」と思うなら、頑張って入学し、ここで学力を伸ばしてください。
説明会は毎回熱が入っていることで有名なので、ぜひ参加してみましょう。
昨年2月頃 体験授業を受けた子どもの保護者です。入塾は、距離の問題で諦めましたが、こちらのブログをずっと拝読したおりました。おかげさまで、京都学園国際コースを奨学生で合格することができました。(ブログで書かれていた、併願で受けて、奨学取れ無ければ公立受験という道筋で挑みました)8日から笑顔で登校しています。本当に参考になる事が沢山あり、助かりました。ありがとうございました。
返事が非常に遅れてしまいましたが、ありがとうございます!非常にいい雰囲気の学校ですし、体験授業に来てくれた生徒が楽しく通ってくれていることは最高に嬉しいです!
また何か高校生活で不安な点などございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください!コメント本当にありがとうございました!