塾に入っても成績が上がらないのはナゼ?正しい成長曲線を理解して、根気よく見守る姿勢が大切です。

今回は、

 

「勉強をがんばっているのに、成績が上がらない…!」

「塾に通わせているのに、成績が上がらないのはなんで??」

 

と悩んでいる生徒や保護者の方のために書くブログです。

 

私も個別指導塾でいろいろな生徒を見てきたので、成績が思うように上がらず悩む生徒や保護者の方のようすを、本当に多くみてきました。

「なんとか期待に応えて、力になりたい!」と考えて仕事をしているため、塾としても悩むことは数知れず。

今後もその悩みが尽きることはありません。

 

今回は、「塾に通っているのに、全然成績があがらない!」という悩みを少し分析して、適切な対応を考えていきたいと思います。

今まさに苦しんでいる保護者の方や、生徒の人は是非参考にしてください!

 

高倉塾の生徒データから。

高倉塾は1対2の個別指導塾で、当たり前ですが成績を上げるための場です。

そのため、生徒の定期テストの点数や評定は表にして管理していますが…、今回はそれを少し開示してみて、「個別指導塾に通ったら、どれくらい成績が上がるの??」という疑問に答えてみたいと思います。

 

偏ったデータからでなく、なるべく皆さんに傾向が伝わるように、あくまでも平均的なデータをご紹介します。

「メチャクチャ成績が上がった!」といった特別なデータはあえて今回はご紹介をやめておきます。

テスト点数データ例

数学 英語 理科 社会 国語 合計
1年 第一回 34 64 57 58 65 278
第二回 51 69 61 67 27 275
第三回 47 56 56 68 40 267
学年末 47 61 64 65 50 287
2年 第一回 68 68 85 82 61 364
第二回 66 79 77 69 58 349
第三回 59 80 56 78 63 336
学年末 50 67 66 88 56 327
3年 第一回 77 80 65 76 61 359
第二回 70 81 70 74 61 356
第三回 81 74 71 70 64 360
学年末 72 70 68 72 70 352

太字が入塾した後。

グラフにするとこんな感じです。

赤く表したところが、入塾後の伸び率。

 

※本当はテストの難しさや、平均点が高くなったり…という要素があるので、上のように単純に点数の上がり具合で判断するのは間違いです。

でも、そうはいっても判断されるのはテストの点数。やむをえず点数で判断しています。

 

最初は成績なんか上がらない

ご覧のように…、入塾してすぐ、1年学年末テストで微妙な上がり方をしていますが、これは5教科の点数で言えば267点が287点になっただけ。

テスト点数の上の表を見ていただきたいのですが、数学と英語なんかほとんど上がってません。

なのでこれは、「塾に行かせたのに成績が上がっていない!」と感じられてしまう段階です。

 

実際、1年の学年末テストが終わった後、「全然成績が上がらないので、このままだと辞めさせます」という連絡をいただきました。

このお気持ちはとてもよく分かります。折れ線グラフで見ればちょこっと上がっているのですが…、実感はありませんよね。

私としても担当先生としても、とても申し訳なく感じる瞬間。

 

でも…、やっぱり、今まで勉強してなかった生徒が急に成績を伸ばすことって、なかなかないんですよね…。

今までの勉強の借金を返済しないといけませんし、学力よりもまず、勉強を積極的にするための心を変える期間も必要です。

かなり時間がかかるため、すぐに結果はなかなか出ません。たまに奇跡が起こりますが、期待はできません。

 

  • イメージ…入塾したらすぐ成績アップ
  • 実際…勉強の借金返済、心の変化がまだなので成績上がらない

 

少し、様子を見ていただくことが必要です。

3~4ヶ月でやっとそこそこ成果が出る

上のグラフでは、その次のテストでやっと結果が見えてきています。

合計点は287点から364点なので、生徒も保護者の方も「成績上がったじゃん!」と感じられるレベル。

ココまで来るのに約4ヶ月は必要かなと感じているのですが…、もっとかかる生徒もいます。

 

  1. 今までの勉強の借金が大きすぎる生徒
  2. 部活で疲れすぎて勉強時間がとれない生徒
  3. 心の面で、勉強に積極的になれない生徒

 

などは、もう少し根気よく見てあげなければなりません。

大切なのは…、「やっぱり前と変わってない!努力してないからだ!」という形で子どもに当たったりしないこと。

「勉強がんばるぞ!」という気持ちを強くするために塾に来てもらい、その気持ちを育てているのですが…、そう子どもに言った瞬間に、全部パーです。

 

とはいえ、だいたいは3~4ヶ月で成果が見え始めるもの!という意識を持っておいてくださいね。

 

それ以降は、キープすら難しい!

さぁ、結果が出てきたのですが…、

 

「じゃあ、そこからは右肩あがりなのね!!」

 

というと、申し訳ございませんが、ほとんどありえません。

一度、目に見えるほど成績が上がったら、そこからはキープできるかどうかの戦いなのです。

 

上のグラフをもう一度見てみると…、

キープどころか、点数は落ちまくってますよね…。塾として、ごめんなさい。

これは特に、「急にサボりだした」とか「油断した」とか関係なく、今まで通り勉強を頑張ってくれている時期です。

 

今まで勉強を真剣にやる機会がなかった生徒からすれば、成績が劇的に上がるというのは奇跡に近い体験。今までに取ったことのない点数ですよね。

それをキープするのって、本当に難しい。

自分の中で驚くくらい勉強を頑張ったのに、それを今後もずっとキープして努力を続けないといけない。それだけで本当に重労働です。

だから一度スゴく成績が上がったら、本人は、これをもっと高めることが不可能に感じる時期ですね。

「あれだけ頑張ったのに、もっと成績を上げるのはムリだろう。限界に近いんじゃないかな」という考えを持つことは、当然かも。

 

もちろん、コツコツ継続することで脳の理解力は高まりますし、勉強の習慣はついてくるので、点数以上に得ているものはあるのですが…。

しかしやっぱり、急激な成績アップをキープすることが大変だという事実に変わりはありません。

 

また、

「塾に行っているのに成績が上がらない!」という悩みが出るのもこのあたりです。

一度グンと点数アップしたとはいえ、あとはキープどころか下降しています。

なので焦ってしまうことは当然ですし、実際に保護者の方からご連絡をいただくのも、この時期です。

 

 

  • イメージ…成績アップしたら、そのまま右肩上がり
  • 実際…成績アップしたら、キープすら難しい

 

でも、点数が落ちて本人も保護者の方も落ち込んだとはいえ…、以前に比べれば明らかに基本レベルが上がっていますし、悩みのレベルがワンランク違います。

この成長はしっかりと認めて、次を頑張るエネルギーにしてほしいのが私の願いです。

ここで「なんで点数が上がってないの!」とか言ってしまうと心が育たないので、大人が意識したいところですね。

 

塾に入ってからの、平均的な成長グラフ

一つの例をグラフで公開しましたが、どの生徒も一般的には同じような形です。

それを一つのグラフに代表させると、以下のようになります。

つまり、入塾後はなかなか点数が伸びず、一度グンと伸びたらあとはキープというグラフが、最も平均的だということです。

 

ただ、グラフにも描いていますが…、

「いやいや、個別指導塾に入ったんだから点数は最初からグングン上がるでしょう!」

という期待する気持ちが、水色のグラフ

でも…、そんな簡単に点数が上がったら、日本中の塾の月謝が3倍になるでしょう。高倉塾の自社ビルが建ってしまいます(笑)。

 

 

この期待との緑のギャップが、苦しみの原因です。

私たち運営者や担当先生、保護者の皆様などの大人は、このギャップにうまく付き合っていかないといけません。

生徒がどれだけ前向きに熱心にやっても、この理想とのギャップは生まれます。

 

 

この理想とのギャップ、本当に苦しいのですが…、そんな苦しいときでも、「どれだけ生徒に前向きな言葉をかけ続けられるか」こそ、私たち大人の包容力が試されるところ。

点数が下がっても、生徒の頑張りが少しでも見えたのならば、「結果はどうでもいい!ここまで努力したことが素晴らしいし、嬉しい」と伝えられれば、さらに子どもは努力家になりますし、こちら側も温かい気持ちになることができます。

 

だから塾に通う生徒に対しては、こんな気の長さも必ず必要になってくるんですね。

 

言いたいことの結び

「塾に入ったのに、成績が上がらない!」と思ったとき、もう一度確認したいことは…、

 

  1. 結果までに時間がかかることを確認する
  2. 一度点数が上がったら、あとはキープすら難しい
  3. 結果ではなく、生徒の努力を評価する

 

という点です。

 

私の1番強く考えていることは、結局は「結果ではなく、過程を評価しないといけない」という姿勢につきます。

生徒の将来にとっては、この時期に「目の前のことにしっかりと逃げずに打ち込めるか」ということが1番大切。その姿勢ができたかどうか、それがメインであって結果がついてくるかどうかは別の話。

 

「点数は上がってない!でも、勉強の姿勢は前向きになってきた!」と感じるのなら、もう少し様子を見てみてくださいね。

 

テストの点数より、評定に注目してみてください

こういうことを意識していると、点数が落ちても、評定が上がることが多いです。

 

今回に公開したデータでも、入塾後よりも評定は9教科合計で6上がって卒業しています。

合計評定が「23」だったのが「29」で卒業しています。

これくらい上がれば…、狙える高校が何十校も増えていきます。

点数が下がっている時期でも、評定は少しずつ上がっています。

 

 

「点数が下がっても、なんで評定は上がるの??」ということですが、答えは簡単。

勉強への意欲が上がってきて、意欲・関心・態度の点数が上がるからです。

高校への進学に大切なのは、点数ではなく、あくまでも評定。

 

「しっかり評定を見てみる」という観点からも、生徒の結果を見つめていきたいところですね。

 

…というわけで、今回は「塾に入っても成績が上がらない!!」と感じる皆様のために、個別指導塾を経営する立場から、考えを書かせていただきました。

 

何より、生徒の将来のためにいちばん大切なのは、「どれだけ逃げずに努力したのか」です。

結果はもちろんですが、成長段階の生徒のために、その過程にもっとフォーカスして話し合っていきたいなと感じます。

 

生徒との接し方としては…、以下も参考にしてくださいね。

塾講師のアルバイト、生徒を叱った方がいいのか?宿題忘れなど、叱らずに済む方法を考えられればプロに近づきます。

受験の失敗は「不合格」ではなく「自信の喪失」なんじゃないかと考えた。個別指導塾には、「愛」のある先生が求められています。

 

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