【2023年度】京都『花園高校』の各コース進学実績や合格ラインの解説

京都 花園高校

花園高校は、専願であっても併願であっても、京都府の高校受験生にとっては高い確率で受験候補に挙がる高校です。勉強面でも進学実績や推薦枠は充実しているし、学校の雰囲気も前向きなものです。


私立学校への進学を考えている場合は、十分に専願受験する価値のある高校です。加えて、専門学科を始めとした公立人気校を第一志望としたい人にとっては、安定した併願高校として上手く機能してくれます。

※こちらの情報は、基本的に花園高校が公開している進路情報に則って作成されています。その他の情報は、花園高校のウェブサイトや説明会で提示されたものを参考資料としてください。

花園高校に合格しよう!!(2023/7/31 更新)

さて、8月に入るともう受験シーズンですね。

花園高校への合格を目指すなら、今から受験勉強プランを建てて受験シーズンを過ごさなければなりません。


高倉塾のスケジューリングを動画にまとめたので、参考にして受験勉強を今から始めてください。合格しますように!

ブログにもまとめています。

【2023年】夏休み以降の受験対策スケジューリング 〜合格率を最大限に高めるために〜

花園高校は自転車で通いやすい立地

JR花園駅から徒歩7分、京都学園高校や山城高校のすぐ近くで、京都在住の多くの方は簡単に行ける場所にあります。電車通学はもちろん、自転車で通える生徒もたくさんいます。


周辺に山城高校と京都学園高校、両洋高校など、人気高校がたくさん存在し、学校側も切磋琢磨を余儀なくされる環境だと言えます。

特進A, 特進B, 進学カルティベートの3コースから選択

花園高校には3つのコースが用意されています。以下の3つから自分にあったコースを選ぶこととなります。

  • 特進Aコース
  • 特進Bコース
  • 進学カルティベートコース

偏差値的にも、進学目標的にもコース間で差があるので、受験する際のコース選びに迷うことは少ないはずです。


各コースが目標とする大学進学先を大まかにまとめます。

  • 特進A……国公立
  • 特進B……関関同立
  • 進学カルティベート……産近甲龍佛

シンプルでわかりやすい構成であると思います。高校入学時点である程度は将来を考える生徒も多いので、狙いたいコースの目処はつきやすいでしょう。

各コースにおける目標進学先は明確で分かりやすいものだといえます。


各コースにより、進学のための作戦や勉強への比重の置き方も変わってくるので、「自分がどんな高校生活を送りたいのか、どんな大学に行きたいのか」などを慎重に考え、コース決定しましょう。


以下より各コースの特徴・目安の成績などを偏差値順に記載しますので、高校選びに役立ててください。

特進Aコース 偏差値60程度

花園高校 特進Aコース

まずは最も勉強中心、進学実績に自信を持った特進Aコースから。3年間を通して、学力に関しては高いレベルを求められる特進Aコースですが、

  • 国公立
  • 関関同立

あたりの難関大学を将来の視野に入れる生徒に人気の高いコースです。大谷高校でいえば、バタビアマスターに相当するコースです。

【2023年度】京都『大谷高校』の各コース進学実績や合格ラインの解説

特進A:進学実績の特徴と所感

京大・阪大・神大を始めとする国公立大学現役合格と「次世代のトップ」を目指す特進Aコース

とあるように、特進Aコースの狙いは国公立大学への進学率を高めることです。2022年3月卒業生は48.8%の国公立進学、ここ数年では5~6割を国公立大学に進学させています。


指導スタイルやシステムはその目標に合致するように組まれているので、同じ方向を向いている生徒は専願併願問わず、ぜひとも狙っていくべきです。


大谷高校のバタビアマスターと同じく、下記公立専門学科を第一志望とする生徒の併願高校として人気です。

  • 堀川高校 探究科
  • 嵯峨野高校 京都こすもす科
  • 西京高校 エンタープライジング科
  • 桃山高校 自然科学科
  • 山城高校 文理総合科
  • 紫野高校 アカデミア科

そもそも入学時の学力(偏差値)も高いものの、それでも半数以上が国公立大学に進学できる結果は、簡単なことではできません。少なくとも数字を見る限り、進学に関しては充実したコースであると判断できます。

特進A:具体的な合格先

2022年3月卒業生の例:卒業生合計43名

  • 大阪大学 2名
  • 神戸大学 1名
  • 滋賀大学 4名
  • 京都工芸繊維大学 2名
  • 京都府立医科大学 2名
  • 京都府立大学 4名

など。その他地方の国立大など、関西に限らず幅広い合格先があります。上に貼り付けた円グラフを見ると、6~7割の生徒が最低でも関関同立レベルに合格しています。


関西圏に住む生徒からすると、魅力的に映ることの多い合格実績です。

特進A:合格最低点や合格目安評定

花園高校の特進Aおよび特進Bコース入試では、下記の2つの日程があります。

  1. 第一回入試… 5教科各100点の500点満点
  2. 第二回入試… 数英国の3教科各100点の300点満点

倍率と合格ボーダー点

各年度の倍率や合格基準点を表にまとめておきます。

特進A専願倍率
受験者/合格者
合格基準点
併願倍率
受験者/合格者
合格基準点
第二回倍率
受験者/合格者
合格基準点
20161.41
31/22
310/500
1.36
201/148
330/500
1.26
236/188
196/300
20171.25
25/20
310/500
1.33
172/129
330/500
1.16
181/156
190/300
20181.13
17/15
310/500
1.33
141/106
330/500
1.14
210/185
190/300
20191.25
15/12
310/500
1.35
161/119
330/500
1.26
167/133
190/300
20201.71
12/7
310/500
1.32
168/127
330/500
1.18
173/147
190/300
20211.10
22/20
310/500
1.18
189/160
330/500
1.15
164/143
190/300
20221.42
27/19
310/500
1.25
205/164
330/500
1.04
149/143
190/300
※推薦は受験者は除外。第二回受験は併願のみ掲載しており、専願の場合は合格基準点が180点。

倍率は単純に(受験者数/合格者数)で計算していますが、明確な定員があるわけではありません。上表の倍率とは、合格基準点(ボーダー)を取れた人数の割合として考えてください。

過去問を解いて合格基準点を取る実力をつけることだけに集中しましょう。

合格基準点の優遇措置

花園高校の入試では、第一回入試と第二回入試があります。仮に第一回入試で不合格であったとしても、連続して第二回入試を受験した場合、第二回入試において合格基準点が優遇されます。

併願合格の難易度

「難関校受験者の併願先として人気がある」と前述しましたが、特進Aの併願合格は簡単ではありません

  • 桃山高校 自然科学科
  • 山城高校 文理総合科

あたりに「なんとか合格できるレベル」の生徒が併願として受験した場合、特進Aは不合格になる可能性があります。そういった生徒は後述の特進Bに回し合格します。


この場合は落胆するのではなく、特進Aのレベルの高さを認識するべきです。単純に難関大学を目指したい生徒であれば、第一志望としても他と遜色ないコースです


逆に言えば、

  • 堀川高校 探究学科群
  • 嵯峨野高校 京都こすもす科
  • 西京高校 エンタープライジング科

あたりを第一志望とする生徒は、特進Aは特待生合格できるほどの完成度を目指して勉強しなければなりません。

受験者と入学者の平均評定比較

花園高校からは、受験者と合格者などの平均評定平均のデータが提供されています。

特進A5教科
専願受験者
併願受験者
9教科
専願受験者
併願受験者
③合格者平均
2022①22.2
②22.5
①37.8
②39.1
③39.6

特進Aコースを目指す場合、少なくとも中学3年12月期の評定において、上記あたりの学校評定を目指すとよいでしょう。受験者や合格者は、平均的に5教科は22程度(「5」が2つで他は「4」、など)、9教科では38程度(「5」が2つで他は「4」、など)の評定を取っています。


合格者平均は9教科で39.6と、ほぼ40となっています。つまり特進Aコースの平均的な合格者は、公立の最難関である堀川探究や嵯峨野こすもすにも問題なく挑戦できる学力水準を持っています。

諦めないで

この程度の評定を取れていなかったとしても、諦める必要はありません。5教科で「17」、9教科で「32」を下回っていても合格した生徒は存在します

特進A:奨学生制度

特進Aコース合格者については、下記の要件を満たしている場合は特待生としての合格となります。

合格タイプ条件金額
専願中学校3年間の5教科内申(5段階評価)の評定合計が「70」以上 または 中学3年生12月の5教科内申(5段階評価)が「24」以上年間授業料全額
50万円
専願中学校3年間の5教科内申(5段階評価)の評定合計が「68」以上 または 中学3年生12月の5教科内申(5段階評価)が「23」以上年間授業料半額
25万円
併願中学校3年間の5教科内申(5段階評価)の評定合計が「69」以上 または 中学3年生12月の5教科内申(5段階評価)が「24」以上年間授業料半額
25万円
専併不問当日の入試得点率80%以上年間授業料全額
50万円
専併不問当日の入試得点率75%以上年間授業料半額
25万円
原則的に3年間の支給

“中学校3年間の5教科内申(5段階評価)の評定合計” とは、下記3つの評定の合計です。

  • 1年学年末
  • 2年学年末
  • 3年12月期(2学期)

「中1から成績は良い」人はそちらで該当する可能性が高いですし、または、中3の12月期成績のみ好成績を取れば、特待生合格を勝ち取れるでしょう。いずれにしても特待生合格を目指すケースでは、上記の評定を目標として毎回の定期テストを頑張ることが求められます。


加えて、

  • 学校評定がよい(ほぼ5段階の5が取れている)
  • なおかつ、国公立大学の進学を目指したい

上記の条件に合致している受験生であれば、そもそも特進Aコース特別選抜と呼ばれる推薦入学を狙ってしまうのも素晴らしい目標です。この場合、特に主要5教科に関しては中学校1年生から全て5に近い成績を取ることが求められます。


「やはり公立高校を第一志望としたい」場合、花園特進Aは併願で出願することとなります。併願であれば最大でも授業料の半額ですが、特待生としての合格を確保しておくことは非常に大きな安心に繋がります。ぜひ学校評定にてこの基準を満たすよう努力してください。

学校評定が満たない場合

学校評定が芳しくない場合も、上記表の下2行を目指しましょう。専願も併願も関係なく、とにかく2月の試験にてよい点数を取ってしまえばよいのです。

anonymous black pupil solving task during lesson in classroom

75%以上で授業料の半額、80%以上で全額支給です。実際、多くの公立高校志望者がこの条件で特待生合格しています。


ただ、花園特進コースの問題において、70~80%取ることは簡単ではありません。さらに、第一志望の勉強をおろそかにしないように、花園の問題ばかり熱心に解き続けるわけにもいきません。


第一志望合格を念頭において基礎学力を磨いておき、自然と80%が取れるようになることが理想です。

その他学費については、花園高校ウェブサイトを参照してください。

花園高校 学費について

特進Bコース 偏差値54程度

特進Bコース

特進Bコースは、特進Aに比べると勉強に余裕が生まれ、部活動や課外活動に比重を置きやすいコースです。進路のイメージは

  • 関関同立
  • 産近甲龍佛

といった私立の人気大学にあり、特進Aとは異なり、指定校推薦を始めとした多様な手段による大学進学への選択肢があります。

私立の難関大学を目指す、大谷高校でいえばバタビア・コアに相当するコースです。

【2023年度】京都『大谷高校』の各コース進学実績や合格ラインの解説

特進B:進学実績の特徴と所感

関関同立をはじめとする難関私立大学への現役合格と、多様な夢の実現を目指す特進Bコース

特進Bコース

とウェブサイトに書かれているように、基本的には関関同立レベルの進学を目指すコースであり、進学実績もそれに基づいたものになっています。


上の表を見ると、2022年3月卒業生は53%と半分以上は関関同立へ進学しており、進学方法としては大半が指定校推薦です。学校の授業をしっかりと受け、成績を取っておけば特別な大学受験勉強をすることなく進学することができます。


特進Bコースの特徴を3つにまとめます。

  1. 上位50%以上の成績順位を確保できれば、関関同立に進学できる可能性が高くなる
  2. 上位70%までの成績で、京都産業大学、近畿大などの産近甲龍佛レベルに進学できる可能性が高い
  3. 90%以上の生徒が4年生大学進学を目指す

関西在住であり、なおかつ国公立大学にこだわりがないケースにおいては最高の選択肢の一つです。したがって花園特進Bを狙う生徒はとても多いですし、特進Aコースに不合格であっても、特進Bコースの判定を希望する受験者がほとんどです。

人気の指定校に進学するのなら評定が必要

京都だと、同志社大学や立命館大学への進学はとても人気があります。ただ指定校推薦に限って言えば、学校評定には条件があります。


上記のような人気大学への進学を念頭において特進Bコースへ進学するのであれば、平均評定は4.0を超える程度にしっかり学校の定期テストを頑張らなければなりません。推薦枠があるからといって、楽に進学はできません。


「学校の定期テストで結果を出すことには自信がある人」であれば、あえて特進Bコースで人気私立を狙ってもよいと思います。

特進B:具体的な合格先

2022年3月卒業生の例:卒業生合計83名

  • 同志社大学
  • 立命館大学
  • 関西大学
  • 関西学院大学
  • 京都産業大学
  • 近畿大学
  • 佛教大学
  • 京都外国語大学
  • 大谷大学
  • 京都先端科学大学
  • 関西外国語大学
  • 摂南大学

立命館大学、同志社大学、関西大学あたりが最も多くなっています。部活動や課外活動と並行しつつ、しっかりと学校評定を取れれば上記のような私立大学は高い確率で見込めます。


逆に言えば、国公立大学への進学はほとんど無理だと考えなければなりません。

特進B:合格最低点や合格目安評定

花園高校の特進Aおよび特進Bコース入試では、下記の2つの日程があります。

  1. 第一回入試… 5教科各100点の500点満点
  2. 第二回入試… 数英国の3教科各100点の300点満点

倍率と合格ボーダー点

各年度の倍率や合格基準点を表にまとめておきます。

特進B専願倍率
受験者/合格者
合格基準点
併願倍率
受験者/合格者
合格基準点
第二回倍率
受験者/合格者
合格基準点
20161.07
48/45
230/500
1.17
264/226
250/500
1.34
114/85
160/300
20171.12
46/41
230/500
1.16
184/158
250/500
1.36
107/74
160/300
20181.30
74/57
230/500
1.11
215/193
250/500
1.08
105/97
160/300
20191.19
62/53
230/500
(1.00)
172/189
250/500
1.19
118/99
160/300
20201.23
64/52
230/500
1.07
195/183
250/500
1.14
111/97
160/300
20211.11
80/72
230/500
1.01
223/220
250/500
(1.00)
85/90
160/300
20221.09
89/82
230/500
1.03
241/233
250/500
1.09
122/112
160/300
※推薦は受験者は除外。第二回受験は併願のみ掲載しており、専願の場合は合格基準点が150点。

倍率は単純に(受験者数/合格者数)で計算していますが、明確な定員があるわけではありません。上表の倍率とは、合格基準点(ボーダー)を取れた人数の割合として考えてください。


過去問を解いて合格基準点を取る実力をつけることだけに集中しましょう。500点満点中の250点、つまり5割を取れれば合格できます

合格基準点が大事

特進Bの合格者数には、「特進Aに不合格だったが、特進Bには合格した人」も含むため、合格者数が受験者数を上回っていたとしても、不合格者は存在します。したがって、倍率はあまり気にせず、合格基準点を確実に取れるかどうかを意識してください。

合格基準点の優遇措置

花園高校の入試では、第一回入試と第二回入試があります。仮に第一回入試で不合格であったとしても、連続して第二回入試を受験した場合、第二回入試において合格基準点が優遇されます。

受験者と入学者の平均評定比較

花園高校からは、受験者と合格者などの平均評定平均のデータが提供されています。

特進B5教科
専願受験者
併願受験者
9教科
専願受験者
併願受験者
③合格者平均
2022①18.1
②19.0
①32.3
②34.3
③34.6

特進Bコースを目指す場合、少なくとも中学3年12月期の評定において、上記あたりの学校評定を目指すとよいでしょう。受験者や合格者は、平均的に5教科は19程度(「4」が基本で1教科だけ「3」、など)、9教科では34程度(「4」が基本で2教科だけ「3」、など)の評定を取っています。


合格者平均は9教科で34.6であり、ほぼオール4程度の学校評定です。つまり特進Bコースの平均的な合格者は、公立の難関である桃山自然科学や山城文理総合にも問題なく挑戦できる学力水準を持っています

諦めないで

この程度の評定を取れていなかったとしても、諦める必要はありません。5教科で「14」、9教科で「27」を下回っていても合格した生徒は存在します

特進B:奨学生制度

特進Bコースでは、Aコースにあったような特待生制度はありません。学費については、花園高校ウェブサイトを参照してください。

花園高校 学費について

進学カルティベートコース 偏差値 42程度

進学カルティベートコースは、4年制大学への選択肢を確実に提供したい、と考えるコースです。


進学先の主な目標としては、産近甲龍佛レベルの大学。学校の勉強を頑張りつつ、指定校推薦を中心に大学受験を戦う戦略です。

人気の私立大学を始めとした4年制大学への進学を目指す、大谷高校でいえばインテグラルコースに相当するコースです。

【2023年度】京都『大谷高校』の各コース進学実績や合格ラインの解説

進学カルティベート:進学実績の特徴と所感

学習と課外活動との両立で人間性を磨きながら多様な学びにより4年制私立大学進学を目指す進学カルティベートコース

進学カルティベート

勉強に対してそこまで大きな時間を割くわけではなくとも、4年制大学への進学を目指します。上にある表を見ると、2022年卒業生の70%以上はその目標を達成しています。


入学時の学力および偏差値はそこまで高くないものの、高校入学後に真面目に授業を受けて成績を取ることで、高い確率で大学へ進学できます。

進学カルティベート:具体的な合格先

2022年3月卒業生の例:卒業生合計176名

  • 龍谷大学
  • 京都産業大学
  • 近畿大学
  • 佛教大学
  • 同志社女子大学
  • 花園大学
  • 大谷大学
  • 京都外国語大学
  • 京都看護大学

学校成績をしっかり取ることができれば、上記のような私立大学への道は開かれます。立命館大学などのハイレベルな大学合格者もいますが、例外的なケースであり、期待することはできません。


上の表にある通り、京産大や龍谷、近畿大学などの産近甲龍佛レベルに15%の卒業生が進学しています。トップ20%ほどの成績が取れれば、産近甲龍佛レベルの大学へ指定校推薦で入学できる可能性が高まります。


勉強の難易度はそこまで高くないので、部活などにも力を注ぎつつ、学校の成績を確実に取っていく戦法はかなり有効なコースです。専門学校や短大に進む生徒も多いものの、4年制大学への進学は根強い人気があるため、勉強が必ずしも得意でなくとも、希望を持って打ち込む価値のあるコースだと言えます。

進学カルティベート:合格最低点や合格目安評定

花園高校の進学カルティベート入試では、下記の2つの日程があります。

  1. 第一回入試… 数英国の3教科各100点の300点満点
  2. 第二回入試… 数英国の3教科各100点の300点満点
進学カルティベートは第一回入試も3教科のみ

特進Aと特進Bでは、第一回入試では5教科ありましたが、進学カルティベートにおいては数英国3教科のみの試験です。

倍率と合格ボーダー点

各年度の倍率や合格基準点を表にまとめておきます。

進学
カルティ
専願倍率
受験者/合格者
合格基準点
併願倍率
受験者/合格者
合格基準点
第二回倍率
受験者/合格者
合格基準点
20161.06
126/119
150/300
1.01
264/226
160/300
1.13
140/124
160/300
20171.14
100/88
150/300
1.02
374/366
160/300
1.09
140/128
160/300
20181.03
134/130
150/300
(1.00)
366/421
160/300
(1.00)
145/161
160/300
2019(1.00)
115/126
150/300
(1.00)
346/375
160/300
(1.00)
146/184
160/300
20201.01
121/120
150/300
(1.00)
331/377
160/300
(1.00)
87/115
160/300
20211.00
124/124
150/300
(1.00)
294/321
160/300
(1.00)
120/131
160/300
20221.01
161/159
150/300
(1.00)
349/401
160/300
(1.00)
101/116
160/300
※推薦は受験者は除外。第二回受験は併願のみ掲載しており、専願の場合は合格基準点が150点。

倍率は単純に(受験者数/合格者数)で計算していますが、明確な定員があるわけではありません。上表の倍率とは、合格基準点(ボーダー)を取れた人数の割合として考えてください。


過去問を解いて合格基準点を取る実力をつけることだけに集中しましょう。300点満点中の160点、つまり5割と少しを取れれば合格できます。特進コースとは異なり、完全に国数英の3教科であるため、対策はとてもしやすくなっています。

合格基準点が大事

進学カルティベートの合格者数には、「特進Bに不合格だったが、進学カルティベートには合格した人」も含むため、合格者数が受験者数を上回っていたとしても、不合格者は存在します。したがって、倍率はあまり気にせず、合格基準点を確実に取れるかどうかを意識してください。

合格基準点の優遇措置

花園高校の入試では、第一回入試と第二回入試があります。仮に第一回入試で不合格であったとしても、連続して第二回入試を受験した場合、第二回入試において合格基準点が優遇されます。

受験者と入学者の平均評定比較

花園高校からは、受験者と合格者などの平均評定平均のデータが提供されています。

進学カルティ5教科
専願受験者
併願受験者
9教科
専願受験者
併願受験者
③合格者平均
2022①14.4
②15.8
①27.1
②29.2
③28.7

進学カルティベートコースを目指す場合、少なくとも中学3年12月期の評定において、上記あたりの学校評定を目指すとよいでしょう。受験者や合格者は、平均的に5教科は15程度(全て「3」)、9教科では28程度(「3」が基本で1教科だけ「4」、など)の評定を取っています。


合格者平均は28.7であり、オール3に加えて1~2教科は「4」を取っていると合格率がかなり高くなります。

諦めないで

この程度の評定を取れていなかったとしても、諦める必要はありません。5教科で「10」、9教科で「22」を下回っていても合格した生徒は存在します

進学カルティベート:奨学生制度

進学カルティベートにおいては、特待生制度はありません。学費については花園高校ウェブサイトを参照してください。

花園高校 学費について

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