京都府公立高校入試において、前期選抜や倍率に関する資料を読んでいると、
- A方式1型
- A方式2型
- B型
- C型
といった、複数の受験スタイルがあることに気づきます。
このページでは、この複数の選抜方式について解説します。
特に事情がなければ、普通の生徒はA方式もしくはA方式1型で受験します。
倍率を見ると、A方式2型やB方式、C方式はかなり競争率が低くなっています。
しかし、だからといってA方式2型やB型を誰もが選択できるわけではありません。後述のように、
- 生徒会長の経験など
- 部活動および課外活動での顕著な活躍、表彰など
がなければ、そもそも受験させてもらえないか、もしくは受験しても不合格の可能性が極めて高くなります。
したがって、特筆すべき何かがない場合は、そのままA方式やA方式1型を受験してください。しかし倍率が高いと行っても、『【京都府】公立高校(普通科)の入試制度を解説』での説明通り、前期選抜で不合格になったとしてもさほど落ち込む必要はありません。
高い学力が求められる「その他専門学科」を受験する場合は、西京高校エンタープライジング科のみ、A方式2型の選択肢があります。こちらの受験には陸上競技に関する技能が求められ、推薦の有無などを顧問の先生などに確認する必要があります。
倍率を見ても一目瞭然で、仮にA方式2型で受験できた場合の合格率は高くなっています。
通常はA方式やA方式1型受験ですが、何かしら特筆すべき事項があり、特殊型で受験できる場合は、それが最も合格率が高い方法であるといえます。
各高校の特殊受験タイプをリストにまとめます。
高校名 | 学科 | 受験型 | 2022 倍率 | (参考) 同年A1倍率 |
---|---|---|---|---|
山城 | 普通 | A2 | 1.44 | 5.35 |
鴨沂 | 普通 | A2 | 2.08 | 6.88 |
洛北 | 普通 | A2 | 1.58 | 5.44 |
鳥羽 | 普通 | A2 | 1,50 | 4.83 |
乙訓 | 普通 | A2 | 1.67 | 3.78 |
西京 | エンタープライジング | A2 | 0.95 | 1.95 |
工学院 | ものづくり分野 | A2 | 1.00 | 1.66 |
工学院 | まちづくり分野 | A2 | 1.00 | 1.86 |
紫野 | 普通 | A2 | 0.73 | 4.44 |
塔南 | 普通 | A2 | 1.20 | 4.84 |
上記リストからも分かるように、通常のA1受験よりも倍率が大幅に下がります。
各高校の具体的な募集要項は『概要及び前期選抜実施要項』をご覧ください。A2では、部活や課外活動での活躍があれば出願できることがあります。
A2方式の具体的選抜方法を、鴨沂高校を例に見てみましょう。
これらの方式では、部活動や課外活動の取り組みを書いた「活動実績報告書」が加点されるため、こちらでのアピールが合否に左右します。
通常の学力検査もあるため、引き続きの入試対策は必要です。
高校名 | 学科 | 受験型 | 2022 倍率 | (参考) 同年A1倍率 |
---|---|---|---|---|
北陵 | 普通 | B | 1.33 | 4.19 |
北嵯峨 | 普通 | B | 1.05 | 5.21 |
桂 | 普通 | B | 1.24 | 5.83 |
日吉ヶ丘 | 普通 | B | 1.10 | 3.81 |
上記は抜粋です。他にもB方式の高校はあるので、『令和4年度 前期選抜に係る志願者数について』で確認してください。
その他の高校の詳しい選抜方法は『概要及び前期選抜実施要項』にて。
例えば洛北高校のC方式のようにスポーツ推薦の色が濃い入学方法では、学力検査は独自となり、かなり基本問題に絞った問題のみが出されます。
(他にもC方式の高校はあるので、『令和4年度 前期選抜に係る志願者数について』で確認してください。)
もし『概要及び前期選抜実施要項』を読み、自分が該当しているかもしれないと思った場合は、担任の先生に聞くか、スポーツの推薦などについて部活顧問に相談してみてください。