大谷高校は、京都で「私立高校はどこを受けようか?」と考えている人にとっては外せない選択肢です。勉強にしてもバタビアコースを中心に実績は高いし、部活にしても文武両道を高いレベルで実現している高校だからです。
事実、2020年度入試の志願者数は3,344人と、京都ではダントツでトップ、関西でも2番目の志願者数。にも関わらず年々志願者が増えており、今後も教育内容が充実していく予感はします。
ウェブサイトが他校に比べると情報量が少なくてショボい感じがしますが、学校の中身はしっかりしています。このブログを読んで、大谷高校を完全に理解しましょう。
イメージ的には部活動に全体的に力を入れている高校で、それに加わって「進学実績も立派だよ」というのが大谷高校。私は京都出身ですが、高校の時は「どの部活も頑張っている」というイメージでした。
長い長い説明になっているので、👇の目次から気になる部分だけをつまんで読むのをおすすめします。
目次
意外とアクセス便利。JR東福寺から徒歩5分、京都駅からも徒歩圏内
JR東福寺駅や京阪七条駅まで簡単に行ける人なら、5~10分歩くだけですぐに到着。とっても通いやすい。
とにかく京都駅までバスや自転車で行けば、東福寺まで電車で一駅、もしくは徒歩でも可能です。京都駅に近いこともあり、他府県からの志願者も多い。
高倉塾の位置的に「大谷はちょっと遠いかも」と感じる生徒も多いのですが、上京区や北区の人でも意外と通いやすい!と覚えておきましょう。
4コースから、「学力」と「部活(課外活動)」を軸に選択
大谷高校は4つのコースを準備しています。
- バタビアコース マスタークラス
- バタビアコース グローバルコース
- バタビアコース コアクラス
- インテグラルコース
上の3つは、まとめてバタビアコース。
大きな違いは、バタビアコースは、「中学校の成績や入試の成績が良ければ奨学金給付の対象となる」という点。特待生で入学を狙うなら、バタビアコースですね。
(インテグラルでも、スポーツによる特待生はあり。)

上の表がおおよその進学先なのですが、コース選びの大きな基準は2つです。
- 学力(現状・目標の大学)
- 課外活動に置きたい比重
コース選びはどの私立高校でも迷いどころですが、上の2つを軸に考えれば、
- バタビア マスター
- バタビア コア
- インテグラル
の3つに関しては判断できるはず。あとは、国際的な活躍を目指すグローバルコースを選択肢にいれるかどうかを考えましょう。
大谷高校の大きな特徴は、
- 全コースで部活動の加入率が高いこと
- 京都の私立校の中でも進学実績がトップクラスに高い
という点ではないでしょうか。
バタビア マスター 偏差値 63程度

まず、最も大学受験に力を入れる、大谷の特進コースである、バタビアマスタークラスから!
このクラスは基本的に国公立の合格を目指して、学校中で大学受験をサポートするイメージ。「自分の学力を高めて、なんとか志望する大学に入りたい!」という生徒には本当にお勧めできるコースです。
バタビアマスターはもちろん、「国公立受験に対応したカリキュラムを組む!」というのが大きな特徴。後に説明しますが、京都の私立高校の中でも国公立大の合格率はかなり高い数字を出しています。
前述の通り、国公立大への合格率がかなり高いため、「ドンドン学力を伸ばすぞ!」ということで、
- 堀川高校探求科
- 嵯峨野高校こすもす科
- 西京高校エンタープライジング科
- 紫野高校 アカデミア科
- 桃山高校自然科学科
……などの難関公立を第一志望とする生徒の滑り止め(第二志望校)として人気です。
オール5近く、9教科合計で40以上ある生徒も毎年600~700人くらい受験するイメージ。
もちろん専願で受験する人もたくさんいますが、いずれにせよ入学者のレベルはかなり高めだと考えておきましょう。
京都だと、成績優秀層は上記で挙げた高校を始めとして、「公立高校が第一志望!」という人がかなり多いのですが、そういう生徒ほど「どの私立を受けるのか」というのが大切です。
人気の難関公立高校にチャレンジするほど、不合格率は高まってきます。なので、万が一に私立高校に行っても「ここなら頑張れそう!」と思えるところを受験しないといけません。
その点、「国公立大学を視野にいれて高校生活を送りたい」と考えるご家庭からすれば、大谷のマスタークラスなんかは併願校として魅力的なはず。後述しますが、国公立合格率は抜群です。
難関公立高校を受験するくらいなら、特待生として合格できる可能性も高いです。

バタビアマスターのポイントはシンプル、「勉強して、国公立の現役合格レベルの学力を身につけるぞ!」というもの。
大学入試方法も、94%が一般入試で、推薦で合格する人もちょっといるかな……という程度。指定校推薦の枠はありません。
2020年卒業生が進学した大学は例えば国公立なら、
- 京都大学1名
- 大阪大学2名
- 神戸大学2名
- 北海道大学4名
- 九州大学1名
- 京都府立医科大学2名
- 京都府立大学1名
….などで、卒業生59名のうち33名が国公立大学へ進学しています。マスターは一番上の特進コースだけあって、国公立の合格率がかなり高いです。京都の私立高校の特進コースの中では、1, 2位を争います。
「その他4年制私立」の大学も、京都女子大学や同志社女子大学など。進学に関しては本当に人気大ばっかり進んでますね。マスタークラスに入って、周りや先生の雰囲気に引っ張られて必死で勉強するのも素晴らしい高校生活ですね。
国公立大学への進学率は55.9%になってますが、現役合格率は実は76.3%と、もっと高くなっています。浪人して上を目指したり、特待合格で私立に進む人がいるので、実際の進学は61.0%に落ち着いてくるわけです。
細かいデータが毎年出ている大谷高校は、塾の運営者としてはお勧めしやすい高校です。
合格実績に強みを持つバタビアマスタークラスの合格の目安ですが、以下を目安に考えましょう。
- 学校評定(中3の12月時点)で主要5科23程度
- 学校評定(中3の12月時点)で9教科41程度
- 模試の偏差値で63程度
あれば十分かな、というくらい。主要5科23というと、国数英理社の3つくらいが「5」で、あとは「4」ということです。
国公立大学にバンバンと合格者を出すクラスなので、最も多く合格しているのは「9教科合計で40以上」といった、ほとんどオール5に近い生徒。日頃から学校の成績を高めておくこと、結構大切ですね。
9教科で40近いと、マスターで推薦もらえたり、特待生もらえる可能性はかなり高いです。
以上の基準は3年生の12月くらいに出る成績だけでOKです。多くの私立高校はそうですが、公立高校と違って1年生と2年生の成績は関係ないと思いましょう。
ちなみに、バタビア・マスターコース合格者の中での、中学校の成績が最も低かった成績は以下のとおり。
2020年度入試 バタビア マスター 合格者の最低評定 | 9教科 |
---|---|
専願 | 33 |
併願 | 31 |
つまり、合格の目安では「9教科41くらい」などと言っていましたが、全く諦める必要がないということです。2020年度入試では、9教科合計31の生徒でも併願で合格しています。オール3に少し4がある程度でも、当日の試験に命がけでぶつかれば合格への望みは小さくないということ。希望を捨てるな。
大谷高校では、高校入試に「合格基準点」を作っています。合格基準点に加え、学校評定も参考程度に組み合わせて合否判定を行います。
したがって、「倍率」など全く気にする必要はありません。以下に合格基準点を記載します。
専願 合格基準点 | 併願前期 合格基準点 | 併願後期 合格基準点 | |
---|---|---|---|
2020年 | 380/500 | 395/500 | 235/300 |
2021年 (予定) | 380/500 | 390/500 | 235/300 |
大谷高校のマスターに合格したい人は、「過去問をやって、合格基準点を取れるレベルにあるか?」を考えて対策を練ってください。
大谷高校は学校評定との総合判定をするため、評定が上の「合格の目安」で書いた基準より大きく下回りそうなら、入試の得点をもう少し上乗せする気持ちが必要です。
逆に、評定がとても良かった場合は少し入試得点を逃しても、合格する可能性があります。
例えば2017年のマスター専願の合格基準点は385点でしたが、350点くらいで合格した生徒もいました。その生徒は中3の12月期の学校評定が高かったから(オール5程度)。
マスター合格したい人はとりあえず過去問を解いてみて、専願なら500点満点中380点、併願なら400点取れるまで勉強を続けましょう。
傾向はハッキリしているため、塾や学校の先生に鍛えてもらえれば難しくないと思います。
特待生制度【清沢教育給費生】
本校の教育理念に共感し、学費の面で迷っている受験生のために開かれた制度です。授業料の全額(年額552,000円)または、半額(年額276,000円)の給費を原則3年間受けられます。
大谷高校 学費
もし、中学校の評定が上記【合格の目安】くらいあるなら、特待生として入学できる可能性がかなり高いです。
【合格の目安】に書いたほどの成績がなくとも、当日の試験成績で以下のような点数が取れれば、これもまた可能性が出てきます。
専願 | 併願 | 併願後期 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
全給 | 半給 | 全給 | 半給 | 全給 | 半給 | |
2020 | 410/500 | 395/500 | 425/500 | 410/500 | 270/300 | 255/300 |
2021 (予定) | 415/500 | 400/500 | 425/500 | 410/500 | 255/300 | 245/300 |
しかし、あくまでも特待生判定は、
- 学校評定
- 当日の試験
の総合判定で行われます。いずれの基準にも近づけるよう、日々の鍛錬を頑張りましょう。
マスター志望で特待生合格しても、奨学金を受け取りつつコアやグローバルに入学することもできます。インテグラルを選んだ場合は、奨学金は受け取れません。
バタビア グローバル 偏差値 57程度

グローバルコースは2019年度より募集が開始された、とてもフレッシュなコースです。したがって、合格実績などはまだありません。
狙いや、コース間での立ち位置は、京都先端科学大学付属高校(旧: 京都学園高校)の国際コースと非常によく似ています。
3年間で2回行う留学を軸として、関関同立などの人気大学は当然視野にいれつつ、
- 上智大
- ICU
- 明治大
- その他国公立
などをAO入試中心に狙っていくコースです。当然海外大学も視野に入っています。人数も20~30名のコースですし、少人数でしっかり国際的な視野を養いたい人には魅力的なコースになると思います。
グローバルコースは「偏差値を挙げて人気大学に合格だ!」というような古き良きシンプルな方針ではありません。
個人的にはこの点が実は一番大きいような気がします。大谷高校の2020年の入学者数をコース別に分けると、
- マスター 101名 (3クラス)
- グローバル 20名 (1クラス)
- コア 170名 (4クラス)
- インテグラル 316名 (8クラス)
となります。留学で費用がかかることや、狙う進学先も特徴的であるため、明確な目的のある人しか入学を希望しません。逆に言えば圧倒的に少人数である分、先生の目が行き届きやすいことはメリットです。
大学生ですら将来像がボヤケている人が多い中、高校から長期的なビジョンを持って取り組もうとする人たちと、一緒に素晴らしい3年間を過ごすことは他のコースでは味わえない刺激だと思います。

模擬国連とは、設定された国際問題に対して、学生が各国の大使として意見を述べ、ディスカッションを行いつつ解決策を探っていくトレーニング、取り組みです。
各国大使として、議題や担当国の情勢についてリサーチして上で立場を決定、自国益に限らず広く国際社会での貢献を考える広い視野が求められます。
こういった思考のクセをつけることは意外と難しいことではあるものの、今後の社会には必須の思考方法です。国際的な舞台での活躍を目指す生徒にとっては、他ではできない経験ができるはずです。

グローバルコースは2019年度からスタートしたコースであるため、まだ進学実績はありません。
目標として想定される大学は、
- 上智大
- ICU
- 明治大
- 国公立大
を始めとして、関関同立などもAO入試や推薦を利用して合格することです。海外大学への道もあります。独自の学習カリキュラムや留学、課外活動を通して学んだことを入試で発揮していきましょう。パンフレットでは、50%以上がAO入試などの推薦制度を利用して進学していくと予測されています。
「ぜひグローバルコースに合格して、国際的な舞台で活躍したい!!」と考える人のための、合格の目安は以下の通りです。
- 学校評定(中3の12月時点)で主要5科20程度
- 学校評定(中3の12月時点)で9教科36程度
- 模試の偏差値で57程度
でしょうか。
グローバルで合格しているのは、成績がオール4くらいの生徒です。V模試でも五ツ木模試でも、偏差値は57くらいがボリュームゾーンです。
国際的なグローバルコースとはいえ、英語が苦手でも別に問題ないです。ビジネスなど、国際的な活躍に必要なレベルの英語力なら苦手でも頑張っていれば自然に身につきます。ただ、学校の評定では4か5を目指しておいたほうがいいですね。コミュニケーションのための国語もしっかり学んでください!
以上の基準は3年生の12月くらいに出る成績だけでOKです。多くの私立高校はそうですが、公立高校と違って1年生と2年生の成績は関係ないと思いましょう。
ちなみに、バタビア・グローバルコース合格者の中での、中学校の成績が最も低かった成績は以下のとおり。
2020年度入試 バタビア グローバル 合格者の最低評定 | 9教科 |
---|---|
専願 | 32 |
併願 | 28 |
つまり、合格の目安では「9教科36程度」などと言っていましたが、そこに到達していなくても合格の望みがあります。2020年度入試では、9教科合計28の生徒でも併願で合格しています。「オール3に4が一つだけ」という成績でも、当日の試験に命がけでぶつかれば合格への望みはある。希望を捨てるな。
グローバルコースは、後述するコアコースと合格基準点などが同じです。したがって、合格発表としては「コア・グローバル合格」となります。コアコース入学に方針転換することもできます。
大谷高校では、高校入試に「合格基準点」を作っています。合格基準点に加え、学校評定も参考程度に組み合わせて合否判定を行います。
したがって、「倍率」など全く気にする必要はありません。以下に合格基準点を記載します。
専願 合格基準点 | 併願前期 合格基準点 | 併願後期 合格基準点 | |
---|---|---|---|
2020年 | 315/500 | 335/500 | 190/300 |
2021年 (予定) | 315/500 | 335/500 | 200/300 |
大谷高校のグローバルに合格したい人は、「過去問をやって、合格基準点を取れるレベルにあるか?」を考えて対策を練ってください。
大谷高校は学校評定との総合判定をするため、評定が上の「合格の目安」で書いた基準より大きく下回りそうなら、入試の得点をもう少し上乗せする気持ちが必要です。
逆に、評定がとても良かった場合は少し入試得点を逃しても、合格する可能性があります。
グローバル合格したい人はとりあえず過去問を解いてみて、専願なら500点満点中315点、併願なら335点取れるまで勉強を続けましょう。
傾向はハッキリしているため、塾や学校の先生に鍛えてもらえれば難しくないと思います。
特待生制度【清沢教育給費生】
本校の教育理念に共感し、学費の面で迷っている受験生のために開かれた制度です。授業料の全額(年額552,000円)または、半額(年額276,000円)の給費を原則3年間受けられます。
大谷高校 学費
もし、中学校の評定がマスターコースの【合格の目安】(9教科40程)くらいあるなら、当然グローバルに特待生として入学できる可能性が出てきます。
もしくは、マスターの【合格の目安】に程遠い成績であったとしても、当日の試験成績で以下のような点数が取れれば、これもまた可能性が出てきます。全て、マスターと同じ基準です。
専願 | 併願 | 併願後期 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
全給 | 半給 | 全給 | 半給 | 全給 | 半給 | |
2020 | 410/500 | 395/500 | 425/500 | 410/500 | 270/300 | 255/300 |
2021 (予定) | 415/500 | 400/500 | 425/500 | 410/500 | 255/300 | 245/300 |
この表くらいの点数が取れれば、奨学金の基準に到達しますし、マスターでも合格ができます(マスター合格でもグローバルに入学できる)。
しかし、あくまでも特待生判定は、
- 学校評定
- 当日の試験
の総合判定で行われます。いずれの基準にも近づけるよう、日々の鍛錬を頑張りましょう。
特待生で合格すれば、方針を転換してマスターもしくはコアに入学することもできます。インテグラルを選んだ場合は、奨学金は受け取れません。
バタビア コア 偏差値 57程度

コアクラスは、学力水準はグローバルと大きく変わる所はありません。国公立大を始めとした難関大合格を目指すマスタークラスより、進学先の大学は一段落落ち着かせてクラブ活動にも全力で取り組めるようなコースです。申し分ない進学実績と、部活動
コアクラスも進学実績が非常に高く、また部活動も盛んにできる魅力的なコースです。一般入試での大学受験はもちろん、指定校推薦などを活用した幅広い進路が用意されています。
「部活や課外活動に全力を注ぎつつも、人気大学への進学を目指せることがバタビア・コアの魅力です。例えば2020年に4年制大学へ進んだ生徒の進学方法は、
- 一般入試….51%
- 指定校推薦….5.6%
- 協定校推薦….5.0%
- 公募制推薦….25.6%
- AO入試など….12.8%
となっています。つまり半分は一般入試を受けて学力で進学しますが、半分は各種推薦制度を利用しています。
進学の選択肢に幅があることは、より自分にあった進学先を見つけて実現する大きなきっかけとなります。

バタビアコアは、マスターに比べて課外活動にも熱を入れられるのが特徴ですが、進学実績も立派なもの。
半分以上が一般で大学受験し、地方主体とはいえ国公立に毎年1割弱の合格者を出しています。3年生でも半数以上が部活に参加する中、この実績は他の私立ではなかなか見ないものかもしれません。
国公立大学の進学先では、
- 滋賀大学
- 京都府立大学
- 広島大学
- 山口大学
など。関関同立と産近甲龍佛あたりが基本的な目標ゾーンとなり、その他4年制大学では
- 東京理科大学
- 中央大学
- 京都外国語大学
- 京都女子大学
- 同志社女子大学
- 立命館アジア太平洋大学
など人気大学へも多く進学しています。前述のように、約50%は一般入試、残り50%が何らかの推薦制度を利用して進学しています。
「ぜひコアコースに合格して、勉強も課外活動も頑張りたい!!」と考える人のための、合格の目安は以下の通りです。
- 学校評定(中3の12月時点)で主要5科20程度
- 学校評定(中3の12月時点)で9教科36程度
- 模試の偏差値で57程度
合格の目安としては基本的にグローバルと同じなので、グローバルの部分をもう一度読んでください。
ちなみに、バタビア・コアコース合格者の中での、中学校の成績が最も低かった成績は以下のとおり。
2020年度入試 バタビア コア 合格者の最低評定 | 9教科 |
---|---|
専願 | 28 |
併願 | 28 |
28、つまり「9教科の5段階評定で、全部3に4が一つだけ」という生徒も数人合格しています。どうしても合格したいなら諦めず一所懸命に入試対策を!
コアで不合格になっても、インテグラルで合格する可能性があります。
コアコースは、前述のグローバルコースと合格基準点などが同じです。したがって、合格発表としては「コア・グローバル合格」となります。グローバルコースに入学することもできます。
大谷高校では、高校入試に「合格基準点」を作っています。合格基準点に加え、学校評定も参考程度に組み合わせて合否判定を行います。
したがって、「倍率」など全く気にする必要はありません。以下に合格基準点を記載します。
専願 合格基準点 | 併願前期 合格基準点 | 併願後期 合格基準点 | |
---|---|---|---|
2020年 | 315/500 | 335/500 | 190/300 |
2021年 (予定) | 315/500 | 335/500 | 200/300 |
コアに合格したい人はとりあえず過去問を解いてみて、専願なら500点満点中315点、併願なら335点取れるまで勉強を続けましょう。
傾向はハッキリしているため、塾や学校の先生に鍛えてもらえれば難しくないと思います。
特待生制度【清沢教育給費生】
本校の教育理念に共感し、学費の面で迷っている受験生のために開かれた制度です。授業料の全額(年額552,000円)または、半額(年額276,000円)の給費を原則3年間受けられます。
大谷高校 学費
もし、中学校の評定がマスターコースの【合格の目安】(9教科40程)くらいあるなら、当然グローバルに特待生として入学できる可能性が出てきます。
もしくは、マスターの【合格の目安】に程遠い成績であったとしても、当日の試験成績で以下のような点数が取れれば、これもまた可能性が出てきます。全て、マスターと同じ基準です。
専願 | 併願 | 併願後期 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
全給 | 半給 | 全給 | 半給 | 全給 | 半給 | |
2020 | 410/500 | 395/500 | 425/500 | 410/500 | 270/300 | 255/300 |
2021 (予定) | 415/500 | 400/500 | 425/500 | 410/500 | 255/300 | 245/300 |
この表くらいの点数が取れれば、奨学金の基準に到達しますし、マスターでも合格ができます(マスター合格でもコアに入学できる)。
しかし、あくまでも特待生判定は、
- 学校評定
- 当日の試験
の総合判定で行われます。いずれの基準にも近づけるよう、日々の鍛錬を頑張りましょう。
特待生で合格すれば、方針を転換してマスターもしくはグローバルに入学することもできます。インテグラルを選んだ場合は、奨学金は受け取れません。
インテグラルコース 偏差値 52程度

部活や課外活動を熱心にできるのがインテグラルコース。
基礎学力を向上させつつ、推薦で大学に進むために日々を過ごすのが、インテグラルコースの基本。
インテグラルコースは、「部活や課外活動を頑張りたいから選んだ」という生徒が1番多いです。
実際に通う生徒にとって、これが1番大きい違いです。
マスターは7限まで授業があるし、高3になれば8限まで。自習も合わせると遅くまで学校で勉強します。
コアとグローバルも負けじと7限授業が多いのですが、その点インテグラルなら基本は6限までなので15:30ごろに終了。その後は自分の活動に全力を注げます。
高3になるとコアと一緒に選択授業を受けたりできるので、勉強に力を入れようと思えばそれも可能。

こちらの生徒は主に部活動のエースだったり課外活動に熱心だったりと、より文武両道を求める要素が強くなるため、うまく指定校などの推薦制度を使って大学進学を目指します。
そのため、バタビアコース(マスター、コア、グローバル)に比べて生徒の進路は多岐にわたり、個人に合った進路に進んでいる印象。
進学方法を見ても、一般で大学受験をするのはわずか5%程度の生徒です。各種推薦制度の利用がメインの進学方法なので、逆に言えば普段の成績をしっかり取っておくことが勝負になるコースですね。
「その他4年制大学」では例えば、
- 同志社女子大
- 京都看護大
- 関西外国語大
- 立命館アジア太平洋大
- 法政大学
など。インテグラルコースは勉強への比重が最も軽いコースですが、進学に関しては他コースに負けず劣らず魅力的に思います。
「ぜひインテグラルコースに合格し、部活や課外活動も頑張り、進学したい!!」と考える人のための、合格の目安は以下の通りです。
- 学校評定(中3の12月時点)で主要5科17程度
- 学校評定(中3の12月時点)で9教科30程度
- 模試の偏差値で50程度
部活動のエースなんかはインテグラルコースの生徒が多いわけですが、だからといって勉強面がおろそかでは入学できません。
大谷高校、私立でもかなり合格ラインが高い方です。オール3くらいの成績の生徒は、なかなか合格率が高くありません。模試偏差値も50を切るレベルだと苦しくなるかもしれません。
ちなみに、インテグラルコース合格者の中での、中学校の成績が最も低かった成績は以下のとおり。
2020年度入試 インテグラル 合格者の最低評定 | 9教科 |
---|---|
専願 | 26 |
併願 | 25 |
25や26、つまり「9教科の5段階評定で、全部3に2が一つか二つある」という生徒も合格しています。ただし、ほーんの数人であり、3000人受験して20人くらいかと思います。。しかし不可能ではないことは確かなので、どうしても合格したいなら絶対に諦めてはいけません。
ただ、オール3(9教科で27程度)での合格は簡単ではないので、他の私立も日程をずらして必ず受験しておきましょう。9教科27程度ならば、花園進学カルティベートや先端科学大学付属の進学コースなどは合格率が高くなります。
少しでも合格率を高めるため、早めに成績を高めて、そして過去問対策を繰り返しましょう!
大谷高校では、高校入試に「合格基準点」を作っています。合格基準点に加え、学校評定も参考程度に組み合わせて合否判定を行います。
したがって、「倍率」など全く気にする必要はありません。以下に合格基準点を記載します。
専願 合格基準点 | 併願前期 合格基準点 | 併願後期 合格基準点 | |
---|---|---|---|
2020年 | 240/500 | 265/500 | 165/300 |
2021年 (予定) | 240/500 | 265/500 | 160/300 |
インテグラルに合格したい人はとりあえず過去問を解いてみて、専願なら500点満点中240点、併願なら265点を安定的に取れるまで勉強を続けましょう。
傾向はハッキリしているため、塾や学校の先生に鍛えてもらえれば難しくないと思います。先程は「9教科27やそれ以下の生徒ではかなり合格が厳しい」と書きましたが、この合格基準点をしっかり取れるならビビることはありません。成績が低い人は少しでも多めの点数を狙うこと。
インテグラルには特待生制度がありません。もし当日の成績で以下のような点数が取れれば、
- マスター
- コア
- グローバル
のいずれか入学で奨学金が支給されます。インテグラルを選んだ場合は、給付がありません。
専願 | 併願 | 併願後期 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
全給 | 半給 | 全給 | 半給 | 全給 | 半給 | |
2020 | 410/500 | 395/500 | 425/500 | 410/500 | 270/300 | 255/300 |
2021 (予定) | 415/500 | 400/500 | 425/500 | 410/500 | 255/300 | 245/300 |
京都で一番の人気高校は、成績アップと過去問対策で狙おう
大谷高校は、京都駅近くの便利な立地もあり京都に限らず他府県からの志望者が多いです。それに恥じぬ進学実績を持っているので、京都で最も人気のある私立高校といっても過言ではありません。
合格への対策としては、まずこのページをよく読んで基準を把握しておくことと、
- 普段の成績を高めておくこと
- 過去問対策を入念に行う
という2つの基本に沿っていけば大丈夫です。
諦めずに絶対合格まで持ち込もう!