年が明けたら、私立高校と公立前期で第一志望の人がやるべきことは限られます。公立中期が第一志望の人は、今から合否を覆せます。今からはポイントを絞った勉強を心がけて!

three men riding on go karts

もうお分かりかと思いますが、京都府の高校入試のスケジュールを確認します。

  • 2/10(土) 私立
  • 2/15(木) 公立前期
  • 3/7(木) 公立中期

いよいよ怒涛の受験ラッシュであるので、「緊張してきた」、とか「落ちたらどうしよう」などなど焦っている人も増えてきました。しかし実は毎年のことながら、本人はまぁまぁ意外とリラックスしており、保護者や塾の関係者がその10倍以上はプレッシャーを感じているものです。


「本人に緊張感がない」と思って心配な方は、だいたい毎年、どの家庭でも親の方が必死なのでぜひご安心ください。


さて、ここからの過ごし方や考え方をまとめていきたいと思います。

私立高校はもう合否はほぼ決まっている。併願の生徒は第一志望の練習だと思え

2月10日から私立入試が一斉にスタートしますね。私立高校に関しては、ほぼほぼ既に合格が決まっていることが多いです。


高倉塾の三者面談でも、「併願私立に関しては100%合格だ」とか、「確実に全額の特待生で受かる」とか、保証できることは包み隠さずに本人と保護者の方にも伝えていることが多いです。模試の偏差値と学校成績だけでは分からないような、本人の姿勢及び人間性を加味した上で、責任を持って確約を伝えられることは喜びでもあります。


なぜこういうことを伝えられるかといえば、実は私立高校の入試の場合、公立よりもあらかじめ合否が分かりやすいからです。


公立高校は定員にシビアにならざるを得ませんが、私立高校は基本的には定員以上に合格者が出ても困ることはありません。さらに、併願受験者もいるので多めに合格者を出す事情もあります。したがってキッチリ定員の争いではなく、「合格の基準を満たしているかどうか」で判断するので、私立は公立よりも合格か不合格かを読みやすいのです。


つまり、データや動向に基づいて判断してくれる塾や先生が身近にいるのであれば、併願(滑り止め)として私立入試を受ける人は、あまり心配なく思い切って受験を迎えられるはずです。第一志望の練習だと思って、楽しむ気持ちで受験すること


一方、京都府で言えば下記のような高校は多少読みにくくなります。

  • 洛南
  • 立命館系および同志社系

難易度が高かったり、大きな大学の付属校である場合では、大学に送り出せる人数に多少の制限があるため、一般入試の定員は少し厳しく見られます。高校からの入学者を絞って少人数になってしまったとしても、大学としては全国から学生を集められるため、無理して合格者を出してはくれません。


知名度がそこまでない大学だと、高校から取れるだけ取りたい気持ちが全面に出やすい傾向があります。附属高校からそのまま大学へ進学してくれる生徒が少ないからです。


専願や併願であれ、こういった難易度の高い高校を受験する生徒の皆さんは、後述の【その他専門学科】を受験する生徒のように、多少の緊張感を持って当日を迎えることになるでしょう。このあたりの高校は第一志望として受験する生徒も多いですし、この日に最高のコンディションで勝負したいですね。

公立前期も、できることは限られてきた

私立入試の後、すぐに行われる公立前期選抜(2月15日)。探究科やこすもす科など、いわゆる【その他専門学科】を第一志望とする生徒の大一番です。

【専門学科】公立高校の難関コース入試制度を解説。堀川探究、嵯峨野こすもす等

ここに関しては試験問題としての難易度が高めに設定されていることもあり、今から数日で高められる点数には限りがあります。ゆえに、こちらでも残り1〜2週間で逆転できる余地はもはや少ないと言っても良いでしょう。ここまでの積み重ねの影響力が圧倒的に大きいです。


今から基礎問題から始めても間に合わないので、できることといえば、

  • 幅広い種類の英語長文を精読しておき、ギリギリまで英語に慣れておく
  • 各教科の苦手単元(数学の空間図形、とか理科の物理、とか)だけに絞って苦手克服メニューをこなす

などの最後の細かい仕上げです。当日試験であるということは体調にも左右されることもあります。手洗いうがい、睡眠の確保など、勉強というよりもメンテナンスに時間を割きましょう。ここから睡眠時間を削って猛勉強しても、得られるメリットが睡眠不足のデメリットを上回ることができません。万全に脳がフル回転する状況を作ることができれば、10点くらいは変わります。10点変われば合否が分かれます。


ただ、上述の2点の勉強は大変重要です。勉強時間は、英文の精読か苦手単元の克服に焦点を当てて取り組んでください。


おそらくこれなら最大10%くらい得点率を高めることができますし、それは当然のことながら、不合格を合格にする十分な影響力があります。


「基礎からまんべんなく、全範囲を確認する」とか、そういう勉強は今からでは効率が悪すぎるから不要です。

公立中期はまだまだ勝負は分からない

three men riding on go karts

3月7日の公立中期選抜。普通科を第一志望とする人のメインイベントです。こちらに関しては日程が遅いこともあり、まだまだここから誰が合格するのかは分からない、逆転の可能性を1番含んだ入試です。


もちろん50%は学校評定で決まるので、既に半分は合否が決まっていると言えます。ただ、残りの50%の当日試験点数に関しては、今から受験日までに大きく伸ばすことができるのです。


12月ごろから駆け込みで塾を変えてきてくれた塾生がいますが、彼らは基礎的な計算問題ですら、基本的な勘違いから落としてしまっています。中1から同じ塾に通っていた、と言いますが、こんなことも放置されて中3まで来たのかと不思議に思う反面、京都府にはこういった状況の生徒がたくさん存在するのだと思います。


ということは、そこをキッチリ補充してあげるだけで多くのライバルを追い抜かすことができます。しかも中期選抜の内容はとても基本的なものに限られているため、たった30分を絞った個別指導するだけで劇的に得点が伸びたりします。今に五里霧中のまま勉強している人と、明確にポイントを絞って勉強を進める人では雲泥の差が出ます



ここで私が言えることは、「普通科を第一志望とする生徒は、前期選抜に引っ張られてはいけない。社会と理科もバランスよく弱点補強しておき、中期選抜を本番として捉えて得点を伸ばせ」です。


今からはもちろん、前期選抜が終了する2月16日から中期の勉強を始めたとしても、大きく点数が伸びます。全ての受験生の中で、最も多いのは中期選抜の合格を目指す公立普通科志望の生徒たちです。あなたたちが合格するかどうかは、まだまだ今からの勝負で大きく結果が変わることを知っておいてください!

勉強内容のアドバイスを受け、ポイントを絞った勉強を心がけて

「もう2週間くらいしかない」と思うのか、「まだ2週間以上ある。合格率を上げるために何ができるだろうか」と思うのかは人によりますが、後者の方が合格率が高くなります。もっと具体的に、「国語の文法問題は伸ばせそうな気がする」「数学の関数はもっと取れるだろう」とか、補強すべき弱点が少しでも思い浮かんだり、指摘してくれる人が近くにいるのであれば、もっと伸びる可能性が高くなります。


今、どの教科で何点、合計で何割取れそうでしょうか?それは、合格ラインを満たしているでしょうか?


塾生には最後までこれを考えて勉強させたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください