前期選抜お疲れ様でした。受験生の話を聞き、そして講師の人に専門学科の問題を解いてもらって解答を作って採点したり、塾も終わったら終わったで忙しいです。
さて、定員もそんなに多くないので絶対数が少ないものの、アカデミア受験者の割合は多かったので、私自身では先にアカデミアの問題を解いてみました。不安で打ちひしがれている受験生のために大まかな感想を書いておきましょう。
数学はかなり解きやすい方だったのではないでしょうか。学校の成績で数学4とか5を取っていて、なおかつ受験対策もキッチリ行ってきた生徒は8割(120点中96点)は取れた試験だったと思います。満点の人もいるでしょう。「さすがに中学生が時間内にこれを解くのは難しいかもなぁ」と思える問題が少なかった。過去問を10年近く解いていれば、計算ミスを除けばパーフェクトが狙えたかもしれません。
塾内で解説を配布したので、ここでも乗せておきます。参考にしてください。

理想としては、大問1で少なくともミスを2問くらいに抑えた上で、後の大問を完答するか、最後の小問を落とした、という程度に抑えることができれば良かったでしょう。証明問題と最後の規則性は、もはや普通科よりも簡単でした。
大まかに言えば、かなり簡単だったということです。
ただ、その中でも緊張や元々の苦手意識から数学が取れずに落ち込んでいる人もいるかもしれません。しかし、安心してください。アカデミア科の受験者は数学が苦手な人が多いです。キッチリ数学対策できていたら8割、といったものの、多くのアカデミア科の受験者は8割に達していません。これはバカにしているのではなく、事実としてそういう傾向があり、みんな数学に伸び代があるということです。数学の試験もこれ以上簡単にすると、普通科の数学より簡単になってしまうギリギリのラインに限りなく近づいてしまうような、そんな水準でした。
したがって、「数学は全然できなかった」「半分も取れてなかった」といった受験者でも他の教科との兼ね合いで、十分に合格の可能性はあります。来年以降の受験者は、数学を熱心に頑張れば得点をきっちり稼げるので、ぜひ狙い目と思って頑張ってくださいね。

さてアカデミア科受験者が好き、もしくは得意とする英語ですが、特に2つ目の soft toys (ぬいぐるみ) に関する英文はかなり難しかったように感じました。
最初のブロードウェイの Q score に関する文は標準的な難易度だったのですが、急に soft toys で難易度が高くなってしまい、正直いってテキトーに選択肢を選んで時間が終わってしまった人が多かったことでしょう。文章の難易度も高めでしたし、何より微妙な選択肢というか、「ああ、受験生はこっちを選んでしまうかなぁ」という選択肢が多くて、この問題に関してはいくらアカデミア科の受験生でも正答率はかなり低いでしょう。
具体的に言える範囲で恐れることなく予想すると、 「soft toys の大問をほとんど全て間違えたけど、なんか合格した」みたいな人はたくさん出ると思います。
逆にここでしっかり得点できた人は、数学を大幅に落としていても十分にカバーができています。強気で待ちましょう。
他の高校の問題を解いたりいろいろ忙しくて国語はパッとしか見れてません。しかし記述が多くて配点が読みにくい感じがしました。文章の難易度としては抽象的なものから文意を汲み取る必要があり、簡単とは言えなかったかもしれません。
あとは、面接練習がめちゃくちゃ効果的だったみたいです。そのことについても深めて来年の受験者(いれば)に活用したいと思います。