定期テストが本日より始まった中学校も多いため、教室は集中して自習を行う雰囲気が強くなってきました。簡単に言えば、
- 定期テスト前の熱意と勉強量
- 成績向上率
これらの2つはある程度きれいに比例します。つまり、「成績を上げたい」と強く思い、勉強時間がたくさん取れた人は高確率で成績が上がります。
塾としての大きな役割は、上記のような気持ちのある生徒に対して、「これをやれば学力が高まり、成績が上がるよ」と自信を持って伝えられるような各種サービスを充実させることです。教材選定に始まり、授業の流れや小テストなどの独自システムを創意工夫し、日々磨きあげていく必要があります。
ただその前に、考えなければならないことがあります。
高倉塾の門を叩いてくれる生徒は、みんな表現の違いはあれど、「自分は変わりたい、成長したい、成績を上げたい、志望校に合格したい」といった素晴らしい向上心を持って入塾してくれます。
まだ中学生ですし、当初の面談ではそんな気持ちを見せない塾生が多いです。しっかり自分の考えを話して伝えてくれるような人は少ないものです(そういった、精神的に成熟している生徒ほど必ず伸びるのですが)。
ただそれでも、内面では気合を入れて頑張ろうとしてくれていることに変わりはありません。
しかし不思議なことに、
- 入塾まもない、やる気の高い塾生
- 入塾してしばらく経過した、あまりやる気がある感じを出さない塾生
この2人を比較したとき、2の塾生の勉強時間のほうが長いことがあります。
入塾したての塾生は、本当にやる気はあるのですが、「まず椅子に座って、机に何を広げれば良いかイメージがつかない」「そもそも勉強しないのが普通すぎて、急に勉強することに戸惑いがある」などなど、大人からするとあんまり理解できないような理由があって、そのやる気を勉強量に変えることができないということです。
今回の定期テストにおいても、三連休やテスト当日に長時間テスト勉強に励んでいるのは、やはり入塾して時間が経ち、勉強に慣れている塾生が多いです。やはり学力向上の効果が見えるようになるためには、入塾から少し時間が必要だということです。
ただ、塾の改善テーマの一つとしては、「入塾直後からいかに早く学習習慣を身につけさせるか」はとても重要であって、そのためのシステムや政策を打っていく必要があると感じています。
手応えがある方法としては、
- 入塾直後はより細かくコミュニケーションを取り、勉強習慣をつける重要性を伝える
- 自習マネジメントの時間を長くおすすめし、自習時間を決定してもらう
- 三者面談を行い、保護者の方を含めて現状と今後について相談しあう
などの働きかけがあります。
さらに、これだけでなく、「具体的に何をやるのか、どうやるのか」まで抜かりなく伝えなければなりません。自習に来てみたは良いものの、ぼーっとしてたり非効率な勉強をしていることは珍しくありません。これでは、「勉強しても伸びない」という印象を与えてしまいます。
夏休み以降はソフトスキル養成講座も段階的に進めていますが、これも「勉強習慣」「勉強方法」の改善を促して、学力を高めるための根本にアプローチしたい気持ちがあったからです。
引き続き、塾生の勉強量と勉強方法に対しては、うまく働きかけて改善できるように運営したいと思っております。